完全に語感で歌ってます
──カップリングの「Limits」についても聞かせてください。Da-iCEの曲で、ここまでゴリゴリのロックナンバーは新鮮だなと思いました。
雄大 初体験ですね。
──これは、PlayStation4「ブラッククローバー カルテットナイツ」のテーマソングとして使用されることを前提として、こういった曲調に?
想太 そうです、そうです。
雄大 この曲は……難しかった!
想太 ホントに難しかったね。今回はどっちの曲も難しかった。
──「Limits」はどういったところが難しかったですか?
雄大 僕は正直、デモを聴いた時点で「やっべえな」って思っちゃったんです(笑)。いつもはデモを聴くと、自分たちがどういう歌い方でいけばいいのか、なんとなく想像できるんですよ。でも今回はそれがまったく出てこなかった。そんな状態だったから「ちょっとずつ何かを足していくよりは、やるだけやり切ってあとから引き算したほうがいいな」と考えて。もう初っ端からアホになる覚悟で、やりすぎくらいの振り切り方でやらせていただきました。あと……歌詞が難しいんですよ!
大輝 あはははは! 確かに英単語が多いよね(笑)。
雄大 はい。自分の人生では絶対に言わないだろうっていうフレーズが入っていて。「眠ったリビドー In your Soul……リ、リビドー? ブリトー?」みたいな。「根ざすカルマ」とか絶対出てこないじゃないですか。もう、世界観がすごくて。
大輝 山本領平さんの歌詞と曲、うれしいよね。
雄大 ヤバいよね。あと自分はパフォーマンスするときが怖いです。これは頭じゃなくて体で覚えるタイプの曲だなと覚悟してます(笑)。
想太 難易度で言うと、僕も雄大くんとまったく同じで、歌詞の表現が本当に、めちゃくちゃ難しかったです。もう、完全に語感で歌ってます。「曖昧に引いた Line, Barriers & Rules 打ち砕いて」とか、もう……ノリです(笑)。でも、そのノリがこの曲のスピード感につながると思っているから、そこらへんはあんまり頭を使わずに歌いましたね! あと、ロックってちょっと喉をこう……キュッと締めて歌うと言うか、ジリジリさせて歌うイメージがあるので、僕は喉を締め気味に。あえて苦しそうに歌ってみました。
──振り付けはこれから?
大輝 そうですね。もしかしたら、ついに僕らが楽器を持つときが来るかも……?(笑)
颯 いよいよ?(笑)
大輝 ありえなくはないです、なんてね。
想太 あとこの曲、ラストサビがないんですよ。2番で終わる曲はDa-iCE史上初ですね。
雄大 いつも4番5番まであるのに……。
大輝 4番5番はないでしょうよ(笑)。
想太 (笑)。ラストサビなしはすごく新鮮かなと思います。
挑戦的だと思います
──今までと違う聴き心地の曲がそろった印象ですが、新作はどんな1枚になったと思いますか?
雄大 「濃いなあ」って感じですよね。
想太 挑戦的だと思います。どの曲もDa-iCEらしく仕上げるために……歌い方や振り付けなどすべて、新しい要素を自分たち色に染める挑戦をしたなっていう感覚があります。
──「FAKESHOW」がリリースされたあとも、5周年イヤーは予定が目白押しですね。リリース予定やツアー日程など、年間を通してのスケジュールを公開されたのがすごく面白いなと思ったのですが、これにはどういった意図があるんですか?
想太 普段は1つひとつ発表していきますけど、「もっと早く知っていたら」みたいな声をお客さんから聞くことがあるんです。なので「全部一気に発表してみたらどうだろう」と考えまして。みんなに僕たちの5周年イヤーを一緒に楽しんでもらうために、先々のことまで発表できたらよりたくさんの方と出会えるんじゃないかなって。
──ファンにとっては心構えをする余裕ができるし、より“一緒に進んでいる感”が強くなるんじゃないかなと思いました。
雄大 毎年こうしようか?(笑)
J-POPのグループであること
──そのスケジュールに沿ってお話を聞くと、8月にはアルバムリリースを控えています。
雄大 今は、「どんな感じで進めていくか?」っていうところの話合いをしている段階ですね。
想太 設計図を考えているところだね。
大輝 10月からのツアーに紐付くものになるとは思います。
──で、最近はまた想太さんや大輝さんのレギュラーラジオが始まったりと、個人個人での活動も増えている印象です。そういったところでDa-iCEの知名度が広がっている、という感覚はありますか?
想太 そうですね。僕がやっているラジオには兵庫県議会議員の方がゲストに来てくださったりするので、そっちの方面でも広がっていったらいいなあと思ってます! 知名度上げていこうかなと(笑)。
雄大 そのうち「想太先生」って言われるようになるかもなあ。
大輝 いやいやいや(笑)。
──大輝さんはどうですか?
大輝 普段からダンス&ボーカル系の音楽を聴く人たちじゃない方が、僕らの活動に触れてくれる入口があるのはいいな、と感じていますね。そこから「面白い」と思ってくれる方が増えてくれたらうれしいです。
──でも、最近はダンス&ボーカルグループの市民権も広がっていますよね。
大輝 そうですね。昔に比べたら。
──そういった広がりみたいなものがある中で、Da-iCEはこれからどういった姿をリスナーに見せていきたいですか? 思いや野望みたいなものがあれば。
大輝 ひと言で言うなら、J-POPのグループであることかな。
雄大 ジャンルレスであることだと思います。僕らはそれぞれに聴いてきた音楽のジャンルも違いますし、特別にダンスミュージックに特化しているわけではない。だからこそDa-iCEの楽曲の振れ幅がすごく広がっていて、毎回何かしらの挑戦をさせてもらえているとも思うんです。「Da-iCEの音楽はこのジャンル」って決められないからこそ、音楽が好きな方とはどこかしらでつながるチャンスがあると思うんですよ。
想太 そうだね。「野望」というところで言うなら、「この曲って、なんかDa-iCEっぽいよね」というようにDa-iCEの音楽が確立されることが野望かな。そういった言われ方をされるグループになりたい、というのが野望ではありますね。
- Da-iCE「FAKESHOW」
- 2018年5月30日発売 / UNIVERSAL SIGMA
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初回限定盤A [CD+DVD]
1800円 / UMCK-9947 -
初回限定盤B [CD+DVD]
2300円 / UMCK-9948 -
通常盤 [CD]
1200円 / UMCK-5654
- CD収録曲
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- FAKESHOW
- Limits
- Hello -5 Voice & Bossa ver.- ※通常盤のみ収録
- 初回限定盤A付属DVD収録内容
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- FAKESHOW Music Video
- The making of FAKESHOW
- 初回限定盤B付属DVD収録内容
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「AAA NEW YEAR PARTY 2018 - Da-iCE acts ver.-」
- NEXT PHASE
- WATCH OUT
- Splash
- 恋ごころ
- わるぐち
- 君色
- トニカクHEY
- エビバディ
- パラダイブ
- TOKYO MERRY GO ROUND
- Da-iCE(ダイス)
- 2011年に結成された、ボーカリストの大野雄大、花村想太、パフォーマーの工藤大輝、岩岡徹、和田颯の5人からなるダンス&ボーカルユニット。クラブやライブハウスを主な活動の場として年間100本を超えるライブを行い、2012年にはAAAのツアーのオープニングアクトに抜擢される。2014年1月にユニバーサルシグマからメジャー1stシングル「SHOUT IT OUT」をリリースした。2017年1月に初の日本武道館公演を実施し、武道館公演の1週間後に3rdアルバム「NEXT PHASE」を発表。同年にスタートした全国ツアー「Da-iCE LIVE TOUR 2017 -NEXT PHASE-」では、最終公演を千葉・幕張イベントホールで開催した。2018年にデビュー5周年を迎え、1月に5周年イヤーの第1弾シングルとして「TOKYO MERRY GO ROUND」をリリース。5月30日に第2弾シングル「FAKESHOW」を発表した。