え、完璧ですね!?
──パフォーマンスに関しては、今回はs**t kingzのNOPPOさんが振り付けを担当されているんですね。
大輝 NOPPOさんの作品はすごくセクシーな振りが印象的で。僕らもこれまでたくさんの曲の振りを付けてもらっていますけど、その中でもやはりセクシーな動きで印象に残るものが多いので、今回もお願いしたという経緯ですね。
颯 今回の振りは、踊るところはしっかり踊る、見せるところはしっかり見せる、でもみんなにも覚えてもらいやすくて……え、完璧ですね!?
大輝 間違いない(笑)。すべての要素をクリアしてます。
徹 全部のパートが気に入っているから、どこかをピックアップして説明するのが難しいんですよ。どアタマから最後まで1曲を通して完成されている、楽曲の世界観に合った振り付けだと思います。僕らが意図していたもの以上のものを提供してくださいました。
颯 しっかりとクールに仕上がっているよね。と言うか、今回は何よりミュージックビデオを観てほしいです……!
監督に壺を勧められたら買っちゃう
──MVはギミック満載かつ1カット撮りと、かなり気合いの入った仕上がりになっていましたね。どういったきっかけから、このような作品に?
雄大 まずはやっぱり、松永健太郎監督との出会いだよね。
大輝 そうだね。
雄大 ある番組でパフォーマンスさせていただく機会があったときに、松永監督とお会いしたらすごく気さくにしゃべってくださったんですけど、VTRの仕上がりもめちゃくちゃいいからまた盛り上がって。「MVとかお願いできたらいいね」なんて言っていたのが始まりで。
大輝 偶然の出会いだよね。
──それはいつ頃の出来事だったんですか?
雄大 近々ですよ。3、4カ月前?
大輝 いや、そんな経ってないね。
想太 2カ月前くらいじゃない?
──そこからいきなり新曲のMVを、となるのはすごいですね。
想太 そう、めちゃめちゃ展開速いですよね。
颯 もう、監督の気合いと愛がすごいんですよ。
雄大 打ち合わせをしているときも、失礼かもしれないけど少年が大好きなおもちゃについて語っているような熱をお持ちで。僕らもそれを聞いている時点ですでに楽しくて。それにやっぱり、プランがすごく完成されているから撮影が待ち遠しくなると言うか。
大輝 アイデアも豊富でしたし、過去作と類似性がある箇所を指摘したら「じゃあ変えよう」とすぐに対応してくれて、もとのアイデアよりもさらにいい感じにしてくれたりとか、対応能力もすばらしくて。なので、もう全幅の信頼を……。
想太 「こんな短時間でこれほど人を信用できるんだ!」っていうね。たぶん、監督に壺を勧められたら買っちゃうよね。
一同 あはははは!(笑)
──なるほど(笑)。1カットで回してその中にいろんなギミックを詰め込もうというアイデアは、もともと監督の頭の中にあったものなんですか?
雄大 いや、最初は「途中で編集点を入れよう」みたいな話もあったんです。でも話し合いが進んでいくうちに「ここまでやるなら、せっかくだから絶対に一発撮りのほうがいい」となって、それに伴うギミックを加えたりだとか……たとえば映像を使うはずだったところを生身で演じることになったりとか、さらに変更を加えていきました。なので、動線の作り方もすごかったですよ。
──撮影はやはり大変でしたか?
雄大 僕たちが、と言うよりはスタッフさんですね。
颯 本当に尽力していただきました。
大輝 恐ろしいくらいにチェックを重ねていただいて。確認が終わってから僕らが入るので、メンバーがスタンバイしたときには9割くらいできあがっている状態と言うか。
雄大 その分、緊張感はすごかったけどね。
一同 あはははは(笑)。
雄大 もう、背負うものが多すぎて(笑)。
徹 絶対にミスれない!
雄大 冒頭に出てくるパネルも、手動なんですよ。そのパネルを動かす方は朝から翌朝近くまでずっとその動きだけを調整してくださっていて。大変ですよね。タイミングとかもすごく難しいと思うんですよ。そういった努力の積み重ねで仕上がったものなので、本当にスタッフさんには感謝でいっぱいです。
これは一発撮りです
──撮影の中で印象的だったことはありますか?
雄大 いっぱいあるなあ。
徹 ありすぎるね。
想太 僕は2サビです。もともと2サビはスローで撮る予定じゃなかったんですけど「スローにしたほうが面白いんじゃないか」っていうメンバーの意見を取り入れていただいて。急きょ本番直前に変わったんです。なのでぶっつけ本番でスローにしてもらって、実際仕上がりもすごくよかったと思うので。
雄大 スローつながりで言うと、リップシンクをスローで撮ったシーンがあるんです。そこはやっていて楽しかったですね。
想太 スローに見えないんですよ、うますぎて(笑)。1サビ前は、実はずっとスロー撮影です。
──そこは注目ですね。
颯 僕は2番の、狭いスペースで踊っているところが好きですね。なんか、捕らえられてる感があって。
想太 あれ、めちゃめちゃ狭かったよね。
──そのシーンもですが、鏡を使ったギミックでカメラが映り込んでいないのがすごいなと思ったんですけど……これにも何か仕掛けがあるんですか?
雄大 お! 目の付け所が鋭い!
颯 実は、手前にマジックミラーがあるんですよ。
雄大 それと奥の鏡にも角度がついているから、正面から撮っていても映らないんです。
──なるほど!
颯 その鏡も、最初は奥のほうにスタンバイしていて、僕らが位置に着いたらグワーッと迫ってくるんです。一番苦労したところだけど、やってみてよかったなって思えるパートですね。
大輝 マジックミラーだから、こちら側からカメラを確認することも難しくて。透けてギリギリ見えるかな?っていう感じで、前をざっくりと見て。
想太 基本自分しか見えないからね。
雄大 本番カットも少し目線がズレている箇所があるんですけど、「それはそれでいいかな」と採用になりました。そういう、1カットならではの場面を探してもらっても面白いかも。
──そうですね。あと最後にカメラがズームアウトしてスタジオの仕掛けがわかる構成も、スケールと驚きを感じられて楽しかったです。
徹 まったく、いやらしいやり方だよな!
一同 あはははは!(笑)
徹 最後に仕掛けをバラすっていう展開は、面白みが増しますよね。一層興味深く観られると言いますか。あと、最後の最後に最初と同じカットに戻って、映像がループしているような感覚になるのもよく考えられているなと思います。
想太 撮影自体はDa-iCE史上一番押しましたね。22時に終わる予定が、朝の4時。一発撮りはやはりスタンバイが大変なんです。カメラテストをやって、本番は3回撮って、1回目のテイクが使われました。
大輝 それ以上やっても、たぶん限界があったよね。集中力が持続できないですし。スタッフさんからしてみたら12時間くらい調整して、本番は本当にクライマックスですから。
想太 あと一発撮りって全体で見たときの仕上がりが大事なんですよね。画面から伝わってくるエネルギーが大切になってくる。一発撮りじゃなかったらここを変えたいっていうところも、やっぱりあるんですよ。
──それでも勢いや初期衝動を大事にしたと。
大輝 そうですね。ファンの方にこのMVを披露したとき「一発撮りだ」と言ったらみんな驚いていて、「あ、わからないのか……」って思ったんです。なのでここで声を大にして言いたい! 本気で一発撮りですよって!(笑)
雄大 今いろいろと話をさせてもらいましたけど、もう全部カットで「一・発・撮・り!」って書いていただけたら、それでいいです。
一同 あはははは!(笑)
想太 とりあえず見てくれ、一発撮りだから!ってね。
大輝 これだけ話したのに文字数が減る(笑)。あと見出しも「これは一発撮りです」にしておいてください。
颯 あの、僕も最後ちゃんと襟が立ってますって書いておいてください!
大輝 一発撮りで直せないからね(笑)。
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完全に語感で歌ってます
- Da-iCE「FAKESHOW」
- 2018年5月30日発売 / UNIVERSAL SIGMA
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初回限定盤A [CD+DVD]
1800円 / UMCK-9947 -
初回限定盤B [CD+DVD]
2300円 / UMCK-9948 -
通常盤 [CD]
1200円 / UMCK-5654
- CD収録曲
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- FAKESHOW
- Limits
- Hello -5 Voice & Bossa ver.- ※通常盤のみ収録
- 初回限定盤A付属DVD収録内容
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- FAKESHOW Music Video
- The making of FAKESHOW
- 初回限定盤B付属DVD収録内容
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「AAA NEW YEAR PARTY 2018 - Da-iCE acts ver.-」
- NEXT PHASE
- WATCH OUT
- Splash
- 恋ごころ
- わるぐち
- 君色
- トニカクHEY
- エビバディ
- パラダイブ
- TOKYO MERRY GO ROUND
- Da-iCE(ダイス)
- 2011年に結成された、ボーカリストの大野雄大、花村想太、パフォーマーの工藤大輝、岩岡徹、和田颯の5人からなるダンス&ボーカルユニット。クラブやライブハウスを主な活動の場として年間100本を超えるライブを行い、2012年にはAAAのツアーのオープニングアクトに抜擢される。2014年1月にユニバーサルシグマからメジャー1stシングル「SHOUT IT OUT」をリリースした。2017年1月に初の日本武道館公演を実施し、武道館公演の1週間後に3rdアルバム「NEXT PHASE」を発表。同年にスタートした全国ツアー「Da-iCE LIVE TOUR 2017 -NEXT PHASE-」では、最終公演を千葉・幕張イベントホールで開催した。2018年にデビュー5周年を迎え、1月に5周年イヤーの第1弾シングルとして「TOKYO MERRY GO ROUND」をリリース。5月30日に第2弾シングル「FAKESHOW」を発表した。