生バンドで、楽曲のよさを改めて実感した
──昨年8月に初めて行われた「踊らないワンマン」と題したライブも、男性アイドルグループとしては珍しい試みだと感じました(参照:CUBERS、フルバンド従え“踊らないワンマン”)。
綾介 ダンスボーカルグループなのに生バンドで僕らは歌しかやらないって企画で、僕らも最初は驚きました(笑)。当日はバックバンドの方々に演奏してもらいながら本当に歌だけで勝負する場だったので、ピッチのズレやごまかしも一切利かないというのは緊張しました。リズムやグルーヴの感じもいつものオケでのライブと違うし、歌い回しも各々がたくさんシミュレーションして臨んだと思います。
優 いつものオケでのライブ歌い方、僕は“平面的な歌い方”って思ってるんですけど、それだとバンドの演奏とマッチしなくて。もっと感情的に歌わなきゃっていうのはすごく意識しました。
綾介 ボイストレーナーの先生とも相談しながら、普段の歌い方とは違う微調整をしていって。でも「踊らないワンマン」をやってみて、踊りがなくてもCUBERSのパフォーマンスは成立するんだって思ったし、それが自信にもなった。
TAKA 僕は生バンドで初めて自分たちの曲を聴いたとき、改めて楽曲のよさを実感したよ。わ、めっちゃいいな!って。
優 リハからみんな、めちゃめちゃみんな感動してたもんね。
──グループのメインボーカルを務める春斗さんはどうでしたか?
春斗 正直に言ってしまうと、最初はダンスがない分、楽なのかなって思っていたんです。でも実際にやってみると、踊りがない中での表現がすごく難しくて。とにかく音を感じて体を揺らす、みたいなことを意識していました。
9太郎 「踊らないワンマン」は、やってみるまでどうなるか全然読めない公演だったんですけど、お客さんの反応がすごくよかったんですよね。みんな、すごく楽しそうに音楽に聴き入ってくれて。
綾介 会場の空間自体も素敵だったし、これからも続けていきたい試みになりました。
100円あげるから聴いてくれ
──昨年9月には返金キャンペーンからさらに進歩した「100円貰えちゃうCD!?」の配布もありました(参照:CUBERSが“100円貰えちゃうCD”をリリース)。CDを無料で配布したうえで、100円プレゼントまであるという、これまで聞いたことがない施策で驚きました。
綾介 「全額返金キャンペーン」はCUBERSに興味ない人が見ても、そもそもダウンロードをするために200円なり300円なりお金を払うわけなので、なかなか曲を聴いてくれるまでに至らなかったと思うんですけど、「100円貰えちゃうCD!?」はCUBERSを知らなくてもちょっと手が出てしまうと言うか。この「100円あげるから聴いてくれよ!」っていう必死な感じは、いろんな人の目を引いたんじゃないかな(笑)。
9太郎 僕、この原案を初めて聞いたときも「やっぱりスタッフさんは頭がおかしいんだな」って思いました(笑)。そこからメンバーも含めて話し合って、結果的に実現した企画なんですけど……、普通は絶対に実現しない企画だと思いません? それが通っちゃうのがすごいし、始めてみたらこのキャンペーンが大盛況で。頭がおかしいと思ってたけど、すごく有能なスタッフさんです。
綾介 ナタリーさんを含めていろんなところでニュースとして取り上げてもらって。話題性としては大きかったよね。
優 1万枚のCDのうち全員が100円の引き換えに来たわけじゃないんですけど、大盛況になればなるほど赤字になるような企画ですから。本当にすごい度胸のある事務所ですよね(笑)。痛いけどうれしい、みたいな。
──でもこういう仕掛けは、今までCUBERSを知らなかった人を振り向かせるという意味では大事ですよね。
綾介 街頭ビジョンに広告を出したりするよりは、こういう体験型の企画のほうが今の時代は面白いのかなと思います。アイドルを好きな層だけじゃなく、普段お茶の間でしかアイドルやアーティストを観ない人たちにも響くようにっていうのを僕らは常に意識してるので。
9太郎 あとボーイズグループってだけで偏見がある人とか、聴いたことがないって人もいると思うんです。そういう方にもぜひ聴いてほしいので、こういう企画は本当にありがたいですね。
TAKA 3月に歌い手のしゅーずさんとツーマンライブを開催したんですけど(参照:CUBERS×しゅーず、息を合わせたコラボにファン熱狂)、僕らが普通に活動をしていくだけでは出会えないような人たちとご一緒させてもらう機会が増えてて。全然まだまだな僕たちですけど、ちょっと変わった企画を打ち出すことで、いろんな方々にCUBERSの音楽が届いてる手応えはありますし、これからもいろいろなアイデアで幅広い層にCUBERSの音楽を届けていけたらと思います。
それぞれのキャラを生かしたソロ活動
──CUBERSはそれぞれの個性を生かしたソロ活動も盛んですよね。
TAKA 全員がグループのことを一番に考えつつ、それぞれがCUBERSを広めようという気持ちを持ってソロ活動をしています。僕が力を入れているのは俳優業。昨年からミュージカルや2.5次元舞台に出させていただいて、8月には人気アニメの舞台版「戦刻ナイトブラッド」への出演が控えています(参照:「戦刻ナイトブラッド」赤澤燈、定本楓馬ら全キャスト明らかに)。
優 僕はまだCM(「YAMAHA PAS」)に出演したくらいなんですけど、これからはもっと役者の活動にも挑戦してみたいなって。
春斗 僕はYouTuber・ヴァンビの相方としてYouTubeに出演しています。興味のある声優業とか自分の仕事につながるようなこともやっていけたらなって。あと最近は個人のYouTubeチャンネルも立ち上げたので、チャンネル登録と高評価をぜひお願いします!
TAKA 春斗くんのポンコツっぷりが炸裂する、いいチャンネルになりそうだね(笑)。
春斗 それ言う?(笑) まあそういうチャンネルになりそう。
綾介 僕はずっとダンスをやってきたから、それを生かしてCUBERSの振り付けを担当させてもらうこともあるんですけど、今後はそれ以外のことにも挑戦できたらなと。トーク番組やダンスを軸にしたお仕事とか、新しく熱中できることを増やしたいです。
──末吉さんは?
9太郎 僕はLINE LIVEで視聴者のお悩み相談を定期的に受けているのと、Twitterで絵日記を投稿していたのをヴィレッジヴァンガードの関係者さんが見てくださっていたみたいで、「#絵日記ぷーちゃん」のグッズ化が決まったんです(参照:CUBERS末吉9太郎が描く「#絵日記ぷーちゃん」グッズ化、本日より販売)。すごくうれしいです! あと昨年はAbemaTVの「指原莉乃&ブラマヨの恋するサイテー男」に何度か出演させていただきました。
綾介 9太郎はそういった番組に出演してから、トーク力がすごく伸びてると思います。ライブのMCとかでもアドバイスくれるもんね。「あそこはもっとこうしたほうがいい」って。
春斗 9太郎はつまらなかったときに厳しいんですよ。
TAKA さすがだよね。
綾介 みんなでスタジオの休憩中に番組を見てたんですけど、指原さんに「近くで見ると顔がおじさん」って言われてたの、メチャクチャ笑ったよね。
9太郎 わ、やめてー!
TAKA みんなそれぞれが得意分野を生かしてCUBERSの活動に還元できてきているので、今後が楽しみですね。
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「運命」がテーマなのにヨーグルト
- CUBERS「それじゃ、よろしく」
- 2018年4月18日発売
Bermuda Entertainment Japan -
Type-A [CD]
1000円 / BMEJ-0046 -
Type-B [CD]
1000円 / BMEJ-0047
- Type-A収録曲
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- それじゃ、よろしく
- Listen to Miracle
- それじゃ、よろしく(凪・CV:中島ヨシキ、氷雨・CV:ランズベリー・アーサー、CUBERS ver)
- Type-B収録曲
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- それじゃ、よろしく
- Listen to Miracle
- Listen to Miracle(安達勇人、柏木佑介、CUBERS ver)
CUBERSワンマンライブ
~それじゃ、ホールワンマン~
- 2018年5月27日(日)
東京都 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
- CUBERS(キューバーズ)
- 2015年7月に結成されたTAKA、優、春斗、綾介、末吉9太郎の5人からなるボーイズユニット。同年10月にシングル「SHY」をリリースし、デビューを果たす。東京・JOL原宿にて行われるライブイベントへのレギュラー出演のほか、全国各地でのレコ発イベントを重ねることでその知名度を徐々に高めていく。2016年3月には東京・六本木morphにてワンマンライブを開催。また同年9月には1stアルバム「PLAY LIST」を発表。2017年には“楽曲がよくなければ返金”キャンペーンや、“100円貰えちゃうCD”のリリースなど、一風変わったプロモーションで話題を集めた。2018年4月に4thシングル「それじゃ、よろしく」をリリース。同年5月には東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにてグループ初のホールでのワンマンライブ「CUBERSワンマンライブ~それじゃ、ホールワンマン~」を開催する。