ナタリー PowerPush - Czecho No Republic

新世代ポップマジックを 初アルバム「Maminka」に詰めこんで

チェコ語で「お母さん」を意味するタイトルの1stアルバム「Maminka」を完成させた4人組、Czecho No Republic(チェコノーリパブリック)。元Veni Vidi Viciousの武井優心(Vo, B)と山崎正太郎(Dr)を中心に昨年結成され、The Mirrazのサポートなどを経て注目度を上げてきた彼ら。今回のインタビューでは、キラキラとしたキュートなポップスを鳴らすその音楽性からメンバーそれぞれの素顔まで、バンドについてじっくり語ってもらった。

取材・文 / 柴那典 インタビュー撮影 / 平沼久奈

 
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最初は消化試合のつもりだった

Czecho No Republic

──アルバム、すごく素敵でした。ハッピーで楽しくてポップなんだけど、それだけじゃないセンチメンタルな感じもあって。

武井優心(Vo, B) ありがとうございます。

──元々このバンドはどんな経緯でスタートしたんでしょうか?

武井 そもそも最初は消化試合のつもりだったんです。去年Veni Vidi Viciousが活動休止したけど、ライブの予定が残っていたので、その枠を埋めるべくやったという。結成というほど大それたもんじゃなくて、一応大人としての後処理みたいな感じですよね。

武井優心(Vo, B)

──じゃあ「どうしよう?」みたいな感じで始まった、と。

武井 超「どうしよう」ですよ、ほんとに(笑)。気負いもなかったし。別に誰も期待してないだろうというところからのスタートだったんで。Veni Vidi Viciousの最後のライブもしこりが残る感じだったし。

──ちなみにVeni Vidi Viciousの入江(良介)さんとは今は?

武井 こないだ1年ぶりくらいに再会しました。会って話してたら「ま、いっか」みたいな感じで。最初はもう「車にはねられて死んだらいいのに!」とか「食中毒になったらいいのに!」みたいな気持ちだったんですけど(笑)。ほんとに大変だったし、思い返すと動悸がするくらい嫌な思い出もあるけど、今は別に敵意もないし。時間が過ぎちゃうと意外と平気なんですよね。

「これ、かわいすぎるんじゃない?」みたいな曲ばっかり

──ところでCzecho No Republicというバンド名はどこから?

武井 これもライブが決まってしまった以上、何かしらの名前をつけなきゃいけないってことで。そのときに「チェコ」という言葉が、発音も綴りもかわいいなって思ってつけたんです。で、チェコの正式名称は「Czech Republic」だけど俺らはそれとは違うので(笑)、そこに「No」をつけたという。

──そういう始まりだったということは「どういう音楽をやるか」というのも後付けだったわけですよね。今のようなポップな音楽性がCzecho No Republicっぽいということには、曲を作ってから気付いていった?

武井 そうですね。何曲か用意したときには、そこまでポップにしてやろうというたくらみもなかったんですけど、できた曲がそういう曲たちばっかりだったんで。周りの人に南国っぽいとか、キラキラしてるとか言われて。自分では最初は結構渋いと思って作ってたんですよ。でも、スタジオに持っていってみんなでやったらポップだった。「こんなにポップで大丈夫かなあ!?」ってときはあったよね。

山崎正太郎(Dr)

山崎正太郎(Dr) あった、あった。

武井 「これ、かわいすぎるんじゃない?」みたいな(笑)。でもそんな曲ばっかりだったんです。

──音楽性は最近のUSインディシーンとリンクする感じもありますけれども。そのへんは狙ったわけではなかった?

武井 そういうのは好きなんで、MyspaceとかYouTubeで聴いてはいたんですよ。でも狙ってやろうというつもりは全然なくて。単純に、Veni Vidi Viciousでやってる頃から、THE STROKESやVAMPIRE WEEKENDのようなギターの単音のリフがずっと好きだったんです。だから、そういうアレンジをしていったという。

──歌だけじゃなくて、シンセやギターなどいろんな楽器がメロディを鳴らしてますよね。

武井 それも最初は僕が自分の歌にそんなに自信がなかったし、歌なしで聴いてても楽しいものを作りたいっていう気持ちがあったからです。ギターだけ聴いてても曲として成立しているようなものをって。だから今回のアルバムはそういう方向性になってますね。ギターや鍵盤で装飾して、歌以外でも面白みがいっぱい入っているという。

1stアルバム「Maminka」 / 2011年10月5日発売 / 2300円(税込) / mini muff records / MDMR-2017

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CD収録曲
  1. レインボー
  2.   
  3. RUN RUN TIKI BANG BANG
  4.  
  5. Call Her
  6.  
  7. Don't Cry,Forest Boy
  8.  
  9. レッティオ
  10.  
  11. 絵本の庭
  12.  
  13. Good Bye
  14.  
  15. ショートバケーション
  16.  
  17. バラード
  18.  
  19. ノンストップ
  20. DANCE
  21.  
  22. ハッピーメリー
  23.  
1st Album "Maminka" Release Czecho No Republicの「母なる大地ツアー」
  • 2011年11月4日(金)
    宮城県 仙台PARK SQUARE
  • 2011年11月11日(金)
    愛知県 池下CLUB UPSET
  • 2011年11月12日(土)
    広島県 広島ナミキジャンクション
  • 2011年11月20日(日)
    栃木県 宇都宮HELLO DOLLY
  • 2011年11月22日(火)
    大阪府 心斎橋CLUB DROP
  • 2011年11月23日(水)
    福岡県 福岡Kieth Flack
  • 2011年12月2日(金)
    東京都 渋谷eggman
Czecho No Republic(ちぇこのーりぱぶりっく)

武井優心(Vo, B)、山崎正太郎(Dr)の2人を中心に2010年3月結成。その後吉田アディム(G)、八木類(G)を加え、4人編成となる。2010年11月にタワーレコード限定でリリースした「erectionary」が高い評価を受け、The Mirraz全国ツアーのオープニングアクトを担当。2011年6月発売の1stシングル「Casually」が話題を集め、同年10月に初のフルアルバム「Maminka」をリリース。