超ときめき♡宣伝部「かわいいメモリアル」インタビュー| “圧”強めの新曲で横アリへ一直線

超ときめき♡宣伝部のニューシングル「かわいいメモリアル」がリリースされた。

表題曲「かわいいメモリアル」はドラマ「みなと商事コインランドリー2」の主題歌。7月に配信リリースされ、すでにライブでも披露されている。繰り返される「かわいい」というフレーズ、明るくポップなメロディなど、とき宣らしい魅力にあふれた楽曲だ。

音楽ナタリーでは、都合により取材不参加となった菅田愛貴を除くメンバー5人にインタビュー。シングル収録曲の注目ポイントや、2024年1月に開催される神奈川・横浜アリーナ公演に向けた現在の心境を語ってもらった。また、特集の最後には菅田のコメントも掲載する。

取材・文 / 近藤隼人撮影 / 梁瀬玉実

誰しもが共感できる「かわいい」

──今回のシングル「かわいいメモリアル」も、とき宣のパブリックイメージを体現したような、期待を裏切らない王道アイドルソングです。

坂井仁香 私たちの代表曲になっている「すきっ!~超ver~」では「すき」という言葉を繰り返しているんですけど、今回は「かわいい」をとにかく繰り返して歌っています。「かわいい」って世界共通語なんだなって、この間インドネシアに行ったときに感じたんですよ。

──7月に「Impactnation Japan Festival 2023」に出演するためにインドネシアに行ったときの話ですね。

坂井 はい。現地のスタッフさんに「かわいい」という日本語が通じてうれしくなりました。日本だけじゃなく、世界中の皆さんに「かわいいメモリアル」を聴いていただけたらと思います。あと、この曲は歌詞に「大好き」「大嫌い」という反対の言葉が入っているのもポイントで、ジュリアが歌っている「どうして今日は『おやすみ』の前 もっとちゃんとギュッとしてくれないの?」というパートもすごくかわいくて好きです。

坂井仁香

坂井仁香

杏ジュリア 大好きなものに対して「かわいい」と思う、誰もが共感できる感情が歌詞に詰め込まれていると思います。

小泉遥香 恋愛をしているときの揺れ動く気持ちがストレートに表現されてるよね。頭の上でハートマークを揺らす振付も特徴なので、ライブではぜひ真似してほしいです。

 メロディもキャッチーなので、TikTokでたくさんの方に踊ってもらえたらうれしいです。

辻野かなみ 私はサビのジュリアの声がすごく好きなんですよ。ライブとか、本番前に楽屋で練習してるときも「いい声だな」って聴き入っちゃいます。いつもとはちょっと違った声の出し方なのかな?

吉川ひより あき(愛貴)ちゃんが「キュン!」っていう短いセリフを言ったあとの2番のサビのところだよね。本当に何かを愛でているように「かわいい」って歌うんですよ。「かわいい」の「か」の部分に注目して聴いてみてください。

 意識して声の出し方を変えているというより、曲に合わせて歌うと自然とそうなるんです。レコーディングでこの歌い方ができて、ライブでも音源通りに歌いたいと思って練習していたら再現できるようになりました。音源だと最初の「かわいい」だけがそのニュアンスになっているんですけど、ライブでは全部の「かわいい」をその歌い方にしようと意識しています。

吉川 セリフパートはあきちゃんの「キュン!」を含めて3つあって。1つ目は「かわいい!」、2つ目は「キュン!」、3つ目はその2つが合わさった「かわいいキュン!」というセリフで、この「かわいいキュン!」という言葉も流行ったらうれしいですね。相手に対するかわいいという気持ちがあふれちゃうときにぴったりな言葉だと思うんですけど、宣伝部員(超とき宣ファンの呼称)さんには私たちに対してそう思ってもらいたいです(笑)。

吉川ひより

吉川ひより

──女性から男性への「かわいい」という感情を歌った曲だと思いますが、男性から女性だったり、いろんな対象に向けての「かわいい」に置き換えられる歌詞ですよね。

辻野 今はさまざまな形の恋愛がある時代なので、いろんな方に当てはまりやすい曲になっていると思います。

──あと、この曲は「好きすぎて大好き 大嫌い 大好き」と歌うパートと、「かわいい かわいい かわいすぎだよ!」と歌うパート、1曲の中に2つのサビがあるのも強みだなと。

坂井 最初聴いたときは「どっちがサビなんだろう!?」と思いました(笑)。どっちも好きな歌詞とメロディだし、サビが2つある曲って珍しいから面白いですよね。そのほかにも、転調したり、いろんなメロディが出てきたり、展開が多くて聴いていて楽しい曲だと思います。

──この曲をライブで披露したときの宣伝部員の反応はどうですか?

 サビで一緒に踊ってくれたり、セリフパートでリアクションしてくれたり、宣伝部員さんの反応が毎回楽しいです。会場のみんなで一緒に盛り上がれる感覚があります。

杏ジュリア

杏ジュリア

坂井 「ボサボサの寝癖だってかわいい! ご飯粒ついてたってかわいい!」の「かわいい!」の部分は、宣伝部員さんも一緒に叫んでくれるので歌っていて気持ちいいです。みんなが「かわいい!」と言いたくなるにはどういう歌い方をしたらいいか考えていたら、1回ぶりっ子しすぎた歌い方になっちゃったことがあって(笑)。「ぼしゃぼしゃの寝癖だって」とか「ご飯ちゅぶ」って歌ったら、あきちゃんにツッコまれました。

──客席での声出しが可能になった今の環境だからこそ、より盛り上がれる楽曲ですよね。

辻野 宣伝部員さんの声が聞けるのは幸せなことなんだなって、ライブのたびに思いますね。とき宣のツアーはもちろん、「サマステ」(「テレビ朝日・六本木ヒルズ SUMMER STATION」)で野外のステージに立たせていただいたときに、お客さんの声量に驚いて「私たちが大好きな夏が帰ってきた!」って実感しました。

小泉 「初恋サイクリング」の「君が好き」という歌詞に対して「オレモー!」と返ってきたり。コロナ禍の前からあるコールですけど、最近宣伝部員になってくださった方も一緒に言ってくれていてうれしいです。あと、私たちはコロナ禍とほぼ同時にグループ名が超ときめき♡宣伝部になったので、超とき宣として発表した楽曲はどれもコールがない状態で披露してきて。最近になって初めてコールを聴くことができた曲がいっぱいあるんです。3年前にグループに加入したあきちゃんも、自分の名前を宣伝部員さんに呼んでもらってうれしがっています。

小泉遥香

小泉遥香

汗が止まらなかったMV撮影

──「かわいいメモリアル」のミュージックビデオはインドネシアへ遠征に行ったときに現地で撮影されたそうですが、皆さんが踊っている場所は海沿いのビーチですか?

坂井 そうです! すっごい暑かったんですよ。特にそのビーチでの撮影が大変で、汗が止まらなかったです。

辻野 氷が一瞬で溶けるほど暑かったです。

──ペアになってインドネシアの街中を観光しているシーンも、メンバーの素を感じられて印象的です。

辻野 市場でおはる(小泉)とコーラで乾杯しているシーンがあって。色は日本のコーラとだいたい同じなんですけど味は全然違って、新しい発見がありました。

坂井 私とあきちゃんは馬車みたいな、馬が引いている乗り物に乗りました。そういう乗り物が街中を普通に走っているのが、日本とは全然違う風景で面白かったです。あと、現地の人がたくさん話しかけてくれて、フレンドリーでうれしかったです。

辻野 みんな手を振ってくれるんですよ。

辻野かなみ

辻野かなみ

 MVには現地の子供たちも少し映っています。

吉川 私はジュリアとペアで、広場で自転車に乗ったんですが、ジュリアがちゃんと乗れてなくて面白かったです(笑)。形は普通の自転車なんですけど、タイヤが少し大きめなんですよ。