お母さんみたいな優しい歌声
──続いて、友達への感謝の気持ちをつづった楽曲「Dear friend」についての感想を聞かせてください。
吉川 「Dear friend」というタイトルではあるんですけど、友達だけでなく、家族など自分が感謝の気持ちを伝えたい人に向けた曲としても捉えることができると思います。前向きな歌詞なのでこの曲で皆さんの背中を押すことができたらいいなと思いますし、「ありがとう」という言葉がストレートに響く曲だと感じます。私たちが「ありがとう」という気持ちを伝えたい人は宣伝部員さんをはじめ、たくさんいるので、この曲で感謝の思いを伝えていきたいです。
小泉 私、かなみんが歌っている「変わる事を怖がらないでいいんだよ あの時の あの言葉 忘れないよ」という歌詞がすごく好きで。とき宣は結成から今に至るまでけっこう変化があったし、みんなも生きている中で何かしら環境の変化や、自分自身の心の変化を経験するじゃないですか。でもその変化を怖がらなくていいんだよ、とかなみんの優しい歌声で言われると、安心感を覚えるんです。まるでお母さんに言われているみたいに(笑)。宣伝部員さんも曲を聴いて同じように感じて、不安が吹き飛ぶと思います。
──辻野さんの声には独特の温かさがありますよね。
辻野 ありがとうございます。
坂井 優しい歌声だし、そもそも心がとても優しいから。
小泉 ね。それが声に出ているよね。
──「Dear friend」はライブではメンバーが宣伝部員への思いを伝える曲として響くと思いますが、横浜武道館公演で初披露されたとき、曲中に坂井さんが涙ぐんでいたのが印象的でした。あのとき、ステージ上でどんな心境になったんでしょうか?
坂井 ステージに立っていて、ここまで来れたことが本当にうれしく感じたのと、みんなに対して「ここまで連れてきてくれてありがとう」という感謝の気持ちが込み上げてきました。今までのみんなとの思い出や、少しだけつらかったけどがんばってきたこととか、いろいろな情景が頭に浮かびました。みんなが作ってくれる景色が大好きで、これからもその素敵な景色を一緒に作っていきたいと改めて思った瞬間でした。
──ミニアルバムには今年2月に配信リリースされた「Cupid in Love」も収録されています。この曲はなんと言っても落ちサビ前の菅田さんによる“天使のくしゃみ”が聴きどころです。
菅田 「Cupid in Love」は私たち自身が恋する女の子を演じつつ、人と人とをつなげる天使として歌っている曲でもあるので、「どこかで恋が実るといいな」と思いながらライブで毎回くしゃみをしています。
坂井 恋に落ちた瞬間が描かれているので、ストーリーを想像しながら聴くと楽しい曲ですね。MVではメンバーのリップシーンがかなりアップで映っていて。撮影のときにカメラが近くて私たちもちょっと焦っちゃったくらい、今までで一番のどアップでメンバーの表情が収められているんです。あれだけ近いと手の仕草で表現ができないし、ちょっとでも動くとカメラから顔が見切れちゃうので、表情や首の角度だけで表現をするのが難しかったんですけど、その分、宣伝部員さんに私たちのことをたくさん観てもらえるし、MV公開後の評判もよかったんです。
──超とき宣のビジュアルレベルに対する自信を覗わせるMVだなと思いました。
坂井 ありがとうございます(笑)。「なんでもいいから」で歌っているように、私たちも常にかわいくなりたいと思っているので、これからもかわいさを更新していけるようにがんばります。
──そして、まだライブ披露されてない曲ではありますが、残る1曲「きっとスタンダード」の紹介もお願いします。
杏 「きっとスタンダード」も恋の曲ではあるんですけど、この曲の主人公は自分にあまり自信を持っていなくて。自分に自信があって思い切り愛を伝えている「愛Song!」(昨年9月発表のミニアルバム「すきすきすきすきすきすきっ!」の収録曲)みたいな曲とは逆で、自分のことをスタンダード、つまり平凡で、好きな人のヒロインになんてなれないと思っているんです。でも、胸の内には強い思いを持っていて。たぶん、自分に自信を持って恋をする子のほうが少ないと思うので、そういう意味ではみんな共感しやすい曲なんじゃないかな。
坂井 「もし私が好きだって言ったら君はどうする?」と歌ったあとに「嘘だよ」というセリフがあって、そこが一番の注目ポイントですね。ここまでネガティブな曲って、とき宣の曲にあまりないかもしれないです。
辻野 「どうする?」をかき消すように「嘘だよ」って言っているんだよね。
坂井 自分に自信がないから、「好き」と言ったあとの相手の答えを聞く勇気がないんだと思います。しっとりした曲調ではないんですけど、そう考えるとかなり切ない曲ですね。この曲はレコーディングで歌うのがけっこう難しかったんですよ。
吉川 ライブでの表情などの表現の仕方も難しい曲かも。今までポジティブな恋愛ソングが多かったからこそ新しい挑戦になると思うし、でもそれが楽しみです。ちょっと大人な雰囲気のとき宣を味わえる1曲だと思います。
──メンバーが大人になってきたからこそ歌える楽曲なんでしょうか。
坂井 はい、昔の私たちには表現できなかった曲ですね。歌唱力も求められる曲なので。
いつ武道館でのライブが決まってもいいように
──10月22日には千葉・幕張メッセ イベントホールでグループ史上最大規模のワンマンライブ「行くぜ!超ときめき♡宣伝部 in 幕張メッセ!」の開催が控えています。まだ開催日まで時間はありますが、今どんな心境ですか?
辻野 まだ現実味がない部分もあるんですけど、とき宣は満員にしたい会場を満員にすることができなかった時期もありましたし、そういういろんなことを乗り越えてきたからこそ、メンバー、宣伝部員さん、スタッフさんを信じて、あきらめずにみんなで手を取り合って続けてきたからこそ、ここまで来ることができたのかなと感じています。とき宣が幕張メッセという会場に見合うグループになれているかと言われたら、まだそこまでの自信はないんですけど、これから夏のツアー(「超ときめき♡宣伝部のサンリオキャラクターズと行く!真夏のハートギュッとTOUR 2022」)で全国を回らせていただくので、1つひとつのライブを成功させて、着実に多くの人の心をつかんで、いい形で幕張メッセにつなげていけるようがんばっていきたいです。
小泉 私は以前、個人的に音楽フェスの「COUNTDOWN JAPAN」に行って、幕張メッセでKANA-BOONさんのライブを観たことがあるんですよ。その会場に私も立てるんだと思うとまだ信じられなくて……。KANA-BOONの谷口さんに曲を作っていただいて、自分たちで歌っているのもすごく感慨深いですし、この1年間はホントにたくさんの宣伝部員さんに支えていただいて、たくさんの愛をいただいたので、幕張メッセでのライブを成功させることで恩返しして、感謝の気持ちを伝えていきたいです。とき宣史上最大規模のキャパということでまだ未知な部分もあるんですけど、関係者の方から「この夏チャンスだよね」と言っていただくことも多いので、今やれることを全力でやっていきたいと思います。
──横浜武道館でのライブを経験したことで、幕張メッセワンマンに対する気持ちに変化は起きましたか? 吉川さんはMCで「超とき宣は最強で最高のグループ」と自己肯定感あふれる言葉を語っていました。
吉川 ライブ中、ステージから客席を見ると満開の笑顔が広がっていたんです。そして宣伝部員さん、そしてメンバーの顔を見て「これは幕張でのライブも成功させられる!」と自信がさらに湧きました! 「とき宣は最強で最高のグループ」、私がそう自信を持って言えるのは、皆さんが反応して、感じたことを伝えてくれるからなんです。私たちの存在で幸せになってくれる人がいる。そんな幸せなことってないじゃないですか。幕張メッセのように大きな会場でライブができるということは、それだけ多くの方を幸せにできるということにつながっていると思うので、10月22日のライブが楽しみで待ち遠しいです!
──昨年はももいろクローバーZの佐々木彩夏さん主催のライブイベント「AYAKARNIVAL 2021」や、ももクロの年越しカウントダウンイベント「第5回 ももいろ歌合戦」で目標としている日本武道館のステージに立ったわけですが、そのときに何か感じるものはありましたか?(参照:ももクロ「ももいろ歌合戦」で届けた希望の光、豪華出演者&レアなコラボで大盛況の8時間)
坂井 「ここでいつか絶対に私たちのワンマンライブをやるんだ」と思ったらワクワクが止まらなかったですし、自分たちが満員の武道館でライブをする姿を想像するとすべてが楽しみになります。そのためにもっと歌とダンスのレベルを上げて、ライブ1つひとつを大切にしていきたいです。そして幕張メッセワンマンを成功させることで武道館という夢に対して1歩近付けると思うので、いつ武道館でのライブが決まってもいいように今のうちからたくさんレッスンしていきたいと思います。
──横浜武道館公演もチケットがソールドアウトして大成功に終わったわけで、着実に夢に近付いているんじゃないでしょうか?
坂井 それは私たちも感じています……!
ライブ情報
超ときめき♡宣伝部のサンリオキャラクターズと行く!真夏のハートギュッとTOUR 2022
- 2022年7月10日(日)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
[第1部]OPEN 13:10 / START 14:00
[第2部]OPEN 17:10 / START 18:00 - 2022年7月17日(日)福岡県 Zepp Fukuoka
[第1部]OPEN 13:10 / START 14:00
[第2部]OPEN 17:10 / START 18:00 - 2022年7月30日(土)大阪府 Zepp Namba(OSAKA)
OPEN 16:10 / START 17:00 - 2022年7月31日(日)愛知県 Zepp Nagoya
OPEN 16:10 / START 17:00 - 2022年8月11日(木・祝)北海道 Zepp Sapporo
[第1部]OPEN 13:10 / START 14:00
[第2部]OPEN 17:10 / START 18:00 - 2022年8月21日(日)宮城県 チームスマイル・仙台PIT
OPEN 16:10 / START 17:00 - 2022年8月27日(土)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
[第1部]OPEN 13:10 / START 14:00
[第2部]OPEN 17:10 / START 18:00
行くぜ!超ときめき♡宣伝部 in 幕張メッセ!
- 2022年10月22日(土)千葉県 幕張メッセ イベントホール
OPEN 14:30/ START 16:00
プロフィール
超ときめき♡宣伝部(チョウトキメキセンデンブ)
スターダストプロモーション制作3部に所属する辻野かなみ、杏ジュリア、坂井仁香、小泉遥香、菅田愛貴、吉川ひよりからなる6人組グループ。2020年4月に菅田愛貴を“新入部員”に迎えると同時に、グループ名をときめき♡宣伝部から超ときめき♡宣伝部に改名した。同年8月に新体制初シングル「トゥモロー最強説!!」、12月にアルバム「ときめきがすべて」を発表。2021年に入ると楽曲「すきっ!」がTikTok上で大きなブームに。9月にこの曲を現メンバーで再レコーディングした「すきっ!~超ver~」を含むミニアルバム「すきすきすきすきすきすきっ!」をリリースした。2022年5月に神奈川・横浜武道館でワンマンライブ「ときめき♡夏の晴れ舞台2022」を開催し、6月に新作ミニアルバム「ハートギュッと!」を発表。10月には千葉・幕張メッセ イベントホールで過去最大規模のワンマンライブ「行くぜ!超ときめき♡宣伝部 in 幕張メッセ!」を行う。
超ときめき♡宣伝部 Mini Album「ハートギュッと!」2022年06月22日Release
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