20代もとがっていたい
──あと「PAIN IS BEAUTY」は「She's Gone」の続編みたいなところもありますか?
あります。まずどちらもトラックはRYUJAくんで、彼と作っていくときに「『She's Gone』からの成長ぶりを見せたいです」って伝えてたし。「She's Gone」は「いよいよ始まったぜ」という歌で、「PAIN IS BEAUTY」は完結に近いんじゃないかなって。シーズン1の終わり、みたいな。
──「She's Gone」で過去の自分と決別して、前に向かって歩き始め「PAIN IS BEAUTY」でここまで来ました、という。
そう。過去の痛みもすべて美しさに変えましたって。もう20歳だし、今までは「Princess」でもイジメに遭っていたことを表に出してましたけど、そういうのはなくなるんじゃないかと思います。これからは20代の痛みや悲しみを表現していくんじゃないかな。で、30歳になったらまた「PAIN IS ナントカ」を出すんじゃないですか?(笑)
──ということは、「PAIN」はこれからも変わらない大きなテーマなんですね。
私は「PAIN」をすごく大事にしていきたいです。だって、すべての曲の生まれるところがそこですもん。私の原動力になっているのは痛みと反骨心。曲は怒ってることを思い出して書く感じだから。
──20歳になる前は、20歳という年齢にどんなイメージを持っていましたか?
ローティーンの頃はめっちゃ大人だと思ってました。何があっても悲しくないし、しっかりしている大人になれるもんだと思っていたんですけど、実際なってみたら全然そんなことない。19歳になったときに「え、私、このまま20歳になる気がする。どうしよう?」と思ったんですよ。「私の想像してた20歳と違う!」って(笑)。でも、だんだん20歳が近付くにつれて「やれることが増えそう」と思って。20歳になることでタブーがなくなるって言うか。よく言われるけど、1人でなんでもできる年齢じゃないですか。だから世界が広がるんだなと思って楽しみになりました。
──20代で挑戦していきたいことはありますか?
世界に向けてやっていきたいです。挑戦という挑戦は全部していきたい。例えば中国語を覚えるとか、そういう細かいことだけど大きな一歩みたいなことをいっぱいしていきたい。20代もとがっていたいですね、とにかく。むしろさらにとがっていきたい。
ゆくゆくは「シルク・ドゥ・ソレイユ」か……
──挑戦と言えば、10月14日に行ったバースデーワンマンライブでは、エアリアルパフォーマンスに初挑戦しましたね。
はい。飛びました(笑)。なんかライブで飛びたかったんですよ、ずっと(笑)。
──「飛びたい」っていうのはフライングパフォーマンスみたいなこと?
そういうのもありだし、どうやったら飛べるんだろうとずっと考えていて。最初は映画の「グレイテスト・ショーマン」に出てくる感じをイメージしてたんです。エアリアルはとりあえずやってみて、無理だと思ったらやめようと。で、先生のところに行ってみたら、がんればギリいけるかなっていう感じだったんで、もう腹を括って「やります」って。練習は3カ月くらいしましたね。
──今まで使ってない筋肉を使うでしょうし、練習も大変そうですね。
そうなんです。今までのダンスと動かす筋肉が全然違う。すごくいい経験になりました。
──今回のような新しい挑戦を今後もライブで続けていこうと?
何かしらの挑戦はしたいと思ってます。エアリアルじゃなくて、また違うことをやるかもしれないけど、新しいパフォーマンスへの挑戦は途絶えさせたくないんで。毎回何かを猛練習しそうな予感がしてます(笑)。
──それも“PAIN”につながりますからね(笑)。
はい(笑)。このまま続けていったら将来すごい人になれそう(笑)。
──来年3月に開催が決まった東阪ツアーはどんなものにしたいですか?
大阪は初めてのワンマンなんでめっちゃ楽しみです。ちょっと不安もありますけど、100%の力を見せられたらいいなと思ってます。
──ライブは楽しいですか?
もうバカみたいに楽しいです。ライブの日って、ファンとかダンサーとか、私の好きな人ばかりに囲まれる日なんですよ。だから自分の誕生日みたいな感じでいつもめっちゃ楽しい。フェスやイベントだと「私のことを知ってもらわなきゃ!」っていう感じで違うモードになるんですけど、ワンマンのときはちょっと無茶して新しいことに挑戦しても、わかってくれるし、一番反応がいいから本当楽しい。ライブは私の人生で一番楽しいことです。
──ちゃんみなさんはショーアップしたステージを展開していますが、今後もその方向性を突き詰めていこうと考えていますか?
はい。いつもライブでは、私のことを知らない人が観ても面白いと思えるようなライブ作りをテーマにしてるんです。これからもめっちゃ、ショーアップしたい。ゆくゆくは「シルク・ドゥ・ソレイユ」かちゃんみなか、くらいまでいきたいと思っています(笑)。
- ちゃんみな ワンマンツアー
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- 2019年3月17日(日)大阪府 Zepp Namba
- 2019年3月29日(金)東京都 Zepp Tokyo