ばってん少女隊|結成5周年で訪れた転機 “不安”を“FUN”に変える新アルバム

5人がチャレンジした新しい歌の表現

──今回のアルバムの制作期間を通して、歌の面で成長できたと思うところはありましたか?

上田 はい。とにかく曲の種類が多かったので、歌の表現力が重要になるだろうなと覚悟していて。「こういうふうに歌いたい」と思ったそのままに表現できるようにがんばりました。

瀬田 私は今まで自分の声を変えて歌うということをあまりしてこなかったんですけど、今回は曲によって声や歌い方をガラッと変えることにチャレンジしました。「OTOMEdeshite」はかわいらしい女子、「Dancer in the night」はバーにいるお姉さんというイメージで、違うタイプの人を想像して歌うことを心がけました。

春乃 私は歌うとき、全部ガツンガツンって感じで力いっぱい声を出しちゃうことが多かったんです。でも、今回のアルバムにはそのやり方じゃ全然合わない曲もあって。「Just mean it!」では淡々と歌いつつ、しっかりと雰囲気を出さなきゃいけなかったし、「Happy」では優しく歌いながら高音を出すのに苦労して、何回もやり直させてもらいました。

希山 私も曲によって歌い方を変えようと意識しました。「ジャン!ジャン!ジャン!」ならリズムをしっかり聴いて跳ねるイメージで歌ったし、「Just mean it!」はサビが英語なので苦手な英語の発音を何度も練習して。私も声を強く出すタイプで、しかも音を切って歌うクセがあるので、なるべく滑らかに歌えるようにがんばりました。

希山愛
希山愛
希山愛の“ふぁん”

少し前に免許を取ったので、今はドライブに行くのが楽しいです。星空を見に行ったり鳥栖のアウトレットに行ったり、大人の楽しみだなって思ってます。

星野 逆に私は切って歌うのが苦手で。「Oisa」でひたすら「オイサオイサ」と歌うところで、渡邊さんに「切って歌って」と言われたときは苦戦しました。あと、私は歌声がまっすぐになりがちなんですよ。それがいいときもあるけど、逆にニュアンスを付けづらいときもあるんです。なので今回はいろんなジャンルの曲があるぶん、どういうふうに歌ったらいいのかすごく迷いました。

グループでも個人でもいろんな“ふぁん”を発信したい

──そうしてできあがったアルバムの発売を記念し、11月に神奈川・KT Zepp Yokohamaと福岡・Zepp Fukuokaでワンマンライブ「ばってん少女隊 リリース記念LIVE “ふぁんtasy” 2020」が開催されます。ぜひ公演への意気込みを聞かせてください。

上田 お客さんがいる状態のライブハウスでパフォーマンスするのが今年の2月以来なので、すごくワクワクしています。このアルバムの世界観をぎゅっと詰め込んだ絶対楽しいライブにしたいです。

瀬田 早く皆さんにアルバムの曲を生で聴いてもらいたいですね。

星野 ホントにいろんな雰囲気の曲があるので、1曲ごとに全然違う表現ができたらと思っています。

春乃 まだお客さんは声を出しての応援ができないんですが、そのぶん一緒に踊れるようなライブにしたいねって話してるんです。踊ったり手拍子したり、みんなで一緒に盛り上がれたらいいなって。

希山 新しくなったZepp Fukuokaと新しくできたKT Zepp Yokohamaでライブができるということもうれしいですね。きれいな会場で、今までのばっしょーとまた違う感じの楽しいライブをお届けできたらと思います。

──期待しています。最後に、結成6年目に突入したばっしょーのこれからの目標や野望を聞かせてください。

星野 もう6年目なんだって自分でもびっくりするんですけど、月日を重ねるごとにメンバーやファンの皆さんと一緒にいる時間が濃く感じられるんです。今はまだコロナの状況が落ち着いてない世の中ですけど、そういう中でもZeppでライブができたり、アルバムを発売できたり、皆さんに新しいばってん少女隊を届けられるのはうれしいことだなと思っていて。「ばっしょーでこんなことをやりたい」と思うことが増えてきているので、それをファンの方に発信できるようにがんばりたいです。歌もダンスももっとがんばって、新しいばっしょーをたくさん見せていきたいです。

ばってん少女隊

希山 私たちは九州を拠点に活動しているので、「九州と言えばばってん少女隊」と言ってもらえるようにがんばっていきたいです。ライブでは激しい踊りのパフォーマンスも増えてるので、カッコいいグループだなと思ってもらいたいですし、YouTubeでの活動もやってるので、ありのままの私たちも好きになってもらえたらうれしいですね。

瀬田 お客さんと顔を合わせてライブする機会を増やしていきたいですし、会場になかなか来れない方もいると思うので、オンラインライブもたくさんやっていきたいです。オンラインライブだとなんでもありじゃないですか。個人的には、演劇を織り込んだストーリーがあるライブをやってみたいんですよ。今まではがっつりパフォーマンスをするライブが多かったですけど、お客さんも参加できるような企画を考えて、一緒に楽しめる部分をもっと増やしていきたいです。

春乃 YouTubeもインスタもそうだし、今は自分の好きなことを発信できる環境があるので、それを生かしてばっしょー全体のことも、1人ひとりの個性もうまく伝えていけたらいいなと思っています。私はメンバーの写真を撮るのが好きなので、私が見たメンバーのかわいいところをどんどんアップしていきたいですね。

上田 今はできることが限られてますが、この時代だからこその楽しみ方を提供していきたいです。これまではメンバーのキャラクターを知ってもらおうと思ったら、ばってん少女隊のことを好きになってもらうのが先だったんですけど、今はSNSを通して個人に興味を持ってもらえる機会が増えたので、それぞれの人柄から入ってばっしょーを知ってもらうこともできるのかなって。

──ちなみに、今後YouTubeでやってみたい企画はありますか?

上田 面白いメンバーばかりなので、どんな企画をやっても面白くなると思うんです。私としては、愛ちゃんをフィーチャーした企画を何かやりたいな(笑)。

希山 一緒に料理しよう!

上田 じゃあ料理します。私が教えてもらいます(笑)。

瀬田 理子はあまり料理が得意じゃないんですよ。

上田 そうなんです。この間も配信でお団子を作ったんですけど失敗して。

星野 私、その配信を観ていたんですけど、お月見の団子を作ってるのに全然丸まってなくて(笑)。

上田 水の量を倍ぐらい入れちゃったんです(笑)。

希山 でも、なんとかできたよね。

星野 そのやり取りがすごく面白かったです。

上田 (笑)。お料理だけじゃなく、ばっしょーでも個人でもいろんな楽しいことを発信して、もっと前に進んでいきたいです。

ライブ情報

ばってん少女隊 リリース記念LIVE “ふぁんtasy” 2020
  • 2020年11月1日(日)神奈川県 KT Zepp Yokohama
  • 2020年11月8日(日)福岡県 Zepp Fukuoka
ばってん少女隊