超特急が11月15日にBlu-ray「Bullet Train 5th Anniversary Tour 2017 Super Trans NIPPON Express」をリリースする。
本作は、彼らが6月に東京・日本武道館で行ったデビュー5周年記念ワンマンの模様を完全収録したもの。公演は全国ツアー「Bullet Train 5th Anniversary Tour 2017『Trans NIPPON Express』」の追加公演としてツアースケジュールの中盤に行われ、7人は満員のファンを前にこの日のために用意された“22曲30分メドレー”や高さ7mのリフターを使った演出など、一夜限りの特別なパフォーマンスを披露した。
Blu-rayのリリースを記念し、音楽ナタリーではメンバー全員にインタビューを実施。当日のパフォーマンスに込めた思いや武道館に立ってみて抱いた気持ち、超特急史上最長となったツアーの思い出などをじっくりと聞いた。
取材・文 / 三橋あずみ
見られ方が変わる場所
──まず初めに、皆さんがこれまで武道館に抱いていたイメージを教えてもらえますか?
ユーキ The Beatlesが来日公演をやったときからすごく歴史があって、誰もが立てるステージではないっていうイメージ。
カイ BOØWYさんとかね。“ライブハウス武道館”!
──武道館公演の終演後に話を聞いたとき、リョウガさんは「スタダの登竜門」という表現をしていましたよね。
リョウガ はい。なので、やはり「僕たちも」という気持ちがありました。だからこのステージに立てたことはうれしかったですね。しかも、ツアー最終日とかじゃなくてツアーの中間地点でやっちゃう、っていうのもなんだか超特急らしくてよかったかなって。
ユーキ やっぱり「自分たちも立ちたいな」って強く思っていましたし、武道館に立つ姿を見ていたからこそ、僕はもっと貪欲になれたと思うし。とにかく武道館は、そこでワンマンができたら世間の皆さんからの見られ方も変わる場所だと思うんです。なので、超特急もそれを達成できたという喜びがありましたね。
お祭り騒ぎの中で、僕らの歴史をたどるような
──武道館ワンマンは、全国ツアー「Trans NIPPON Express」の追加公演という位置付けではありましたが、「武道館でこういう超特急を見せたい」といったテーマや挑戦はありましたか?
ユーキ デビュー5周年の記念公演だったので、超特急の曲をたくさん聴いてほしいと思っていました。お祭り騒ぎの中で、僕らの歴史をたどっていけるような。
タカシ 武道館でたくさん曲が披露できるので、個人的にはボーカルとしてより力強く自分の歌声をみんなに届けたいと言うか……思いを込めて歌う意識はすごくありました。2人だけでマイクを握っている、その意味を再確認してちゃんとみんなに届けたいって。
コーイチ 自分は「100%の力でやる」ということかな。すごく当たり前のことなんだけど、そのときどきのコンディションもあったりする中、すべての不安や邪念を取り払って自分に集中するっていうことは結構難しいんです。意外とハードルが高いことなので、そこはかなり意識していましたね。
タクヤ 武道館では30分間のメドレーをやったんですけど、その中に1人ひとりダンスをしっかりと見せる時間があって。あんなに長く踊るのは初めての経験だったので、僕はそこに一番力を入れました。「自分を表現しよう」と思って、一番練習したところかな。
──リョウガさんはどうですか?
リョウガ やっぱり、ズボンを破いたり靴が脱げたりしないように……。
ユーキ おい! どういうことだよ! (※ユーキはこの公演でライブ中にズボンの股が裂け、靴を飛ばしてしまった)
リョウガ (ユーキのツッコミをスルーして)あとは、かなりギリギリの進行でライブの準備を進めていて焦りも少しあったので、我を忘れないように。もちろんめちゃくちゃテンションは上がっているんですけど、その中で落ち着くっていうことを気を付けていましたね。
──ちなみにユーキさんのズボンが裂けたのはどのタイミングだったんですか?
ユーキ 1曲目の「One/O Signal」です。
カイ 「今動き始める」ってところで、裂け始めたみたいです。
タカシ 今破け始める♪(笑)
タクヤ リフトから降りてきて、踊り始めた瞬間ですよ(笑)。さすがすぎる!
メドレーを武器に
──武道館公演には目玉として22曲30分のノンストップメドレーがありました。メドレーはツアーの中でも披露されていたし、今年の夏フェスのセットリストにも組み込まれたりしていたので、メドレーという見せ方に関して皆さんの中に何か思いがあるのかな?と気になっていたんですが……。
ユーキ そうなんですよ。メドレーをやりたい気持ちがずっとあったんです。で、ツアーの話し合いのときに僕らから「メドレーをやりたいです」って演出家の方に提案したら「やってみようか」ということになって。超特急はツアーごとに新しい挑戦を演出に取り入れているけど、今回の挑戦はメドレーと「バッタマン」でやったビジュアルポイでした。これに関しては自分たちの要望が通ってとてもうれしかったですし……8号車(超特急ファンの呼称)はフルサイズのパフォーマンスに慣れているから「どう思うかな?」っていう心配もあったけど、いざやってみたら受け入れてくれたと思いますし。
──以前から、メドレーを自分たちの武器にしたいという思いがあったんですね。
ユーキ そう、武器にしたかったんです。ほかのアーティストさんがライブにメドレーを組み込んでいるのを観て「流れがいいな」って感じることもあったし……そのライブで自分たちが何を残したいかにもよるとは思うけど、持ち曲のジャンルの広さは超特急の武器の1つだと思うので、そういったところをアピールするためにはメドレーという見せ方は合っているなという気持ちがありました。
──なるほど。で、武道館ではそのメドレーが30分間も。
ユーキ ツアーの通常バージョンから、かなりパワーアップしちゃいました(笑)。これは誰も想像してなかった!
ユースケ さすがに覚えるのが大変でしたね(笑)。リハのときも近くにセットリストを貼ってもらって、確認しながら進めて。でも楽しかったです。いざやってみると意外とあっと言う間でした。1曲1曲、一瞬一瞬のパフォーマンスにどれだけの表情や表現を詰め込めるか、ホントに勝負の気持ちで挑んでました。
──ボーカルの2人も30分間歌いっぱなしでした。
コーイチ まあ、歌い続けられるっていうのは楽しいですけどね。しかも武道館で。
タカシ 僕も「こんなに楽しいことはないよな」って思いながら歌っていました。武道館っていう場所の力もあったのかな? 本番が始まったら緊張も不安も飛んで「楽しもう」って気持ちになれた。だから、メドレーはただただ楽しかった印象なんですよ。
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バーッと飛び出していきたかったです
- 超特急「Bullet Train 5th Anniversary Tour 2017 Super Trans NIPPON Express」
- 2017年11月15日発売 / SDR
-
初回限定盤 [Blu-ray2枚組]
8888円 / ZXRB-3025~6 -
Loppi・HMV限定盤
[Blu-ray+2CD]
8888円 / ZXRB-3027 -
通常盤 [Blu-ray Disc]
4800円 / ZXRB-3028
- Blu-ray収録内容(共通仕様)
-
- Overture~Opening
- One/O Signal
- No.1
- Believe×Believe
- 超えてアバンチュール
- Superstar
- DJ Dominator
- One Life
- Pretty Girl
- What's going on?
- Seventh Heaven
- Shake body
- panipani
- refrain
- Turn up
- ライオンライフ
- Star Gear
- We Can Do It!
- LIBIDO
- COMP!! COMP!! COMP!!
- STYLE
- Beasty Spider
- Billion Beats
- Drive on week
- Bloody Night
- Beautiful Chaser
- Yell
- EBiDAY EBiNAI
- Secret Express
- 走れ!!!! 超特急
- 超ネバギバDANCE
- Peace of LOVE
- バッタマン
- fanfare
- Kiss Me Baby
- Burn!
- Clap Our Hands!
- gr8est journey
- Summer love
- PAPAPAPA JUMPERS
- HOPE STEP JUMP
- Documentary of Trans NIPPON Express with Ryoga ※初回限定盤、Loppi・HMV限定盤特典映像
- 初回限定盤付属Blu-ray収録内容
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「Trans NIPPON Express Live Visual Selection」
- Kiss Me Baby
- Opening Visual
- Opening Visual ~ One/O Signal(Intro) Super ver.
- fanfare(Tour Final Special edit)
- Burn! 超全力サビver.(コーイチ・カイ・リョウガ・タクヤ・ユーキ・ユースケ・タカシ)
- Loppi・HMV限定盤付属CD収録曲
-
DISC 1
- Overture
- One/O Signal
- No.1
- Believe×Believe
- 超えてアバンチュール
- Superstar
- DJ Dominator
- One Life
- 5thAnniversary Super Medley
- Pretty Girl
- What's going on?
- Seventh Heaven
- Shake body
- panipani
- efrain
- Turn up
- ライオンライフ
- Star Gear
- We Can Do It!
- LIBIDO
- COMP!! COMP!! COMP!!
- STYLE
- Beasty Spider
- Billion Beats
- Drive on week
- Bloody Night
- Beautiful Chaser
- Yell
- EBiDAY EBiNAI
- Secret Express
- 走れ!!!! 超特急
- 超ネバギバDANCE
DISC 2
- Peace of LOVE
- バッタマン(Performance)
- バッタマン(Super ver.)
- anfare
- Kiss Me Baby
- Burn!
- Clap Our Hands!
- gr8est journey
- Summer love
- PAPAPAPA JUMPERS
- HOPE STEP JUMP
- BULLET TRAIN ARENA TOUR 2017-2018 the end for beginning
-
- 2017年12月24日(日)千葉県 幕張イベントホール
- 2017年12月25日(月)千葉県 幕張イベントホール
- 2017年12月27日(水)神奈川県 横浜アリーナ
- 2017年12月30日(土)愛知県 日本ガイシホール
- 2018年1月6日(土)大阪府 大阪城ホール
- 超特急(チョウトッキュウ)
- ボーカル2人の美しいハーモニー、奇抜で独特なダンスパフォーマンスで人気を集めている“史上初!! メインダンサー&バックボーカルグループ”。コーイチ(1号車 / バックボーカル / お父さん担当)、カイ(2号車 / メインダンサー / 神秘担当)、リョウガ(3号車 / メインダンサー / ガリガリ担当)、タクヤ(4号車 / メインダンサー / 筋肉担当)、ユーキ(5号車 / メインダンサー / ドジっ子担当)、ユースケ(6号車 / メインダンサー / 元気担当)、タカシ(7号車 / バックボーカル / 末っ子担当)の7人で構成されている。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビュー。2014年3月には6thシングル「ikki!!!!!i!!」を発売し、ホールツアーを実施する。同年12月に1stフルアルバム「RING」を発表。2015年6月にはデビュー3周年記念の9thシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」をリリースし、インドネシア・ジャカルタでのライブイベントに出演して海外“開通”を果たす。さらに12月23、24日には東京・国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブを成功させた。2016年3月にカンテレ・フジテレビ系ドラマ「お義父さんと呼ばせて」の主題歌を表題曲とするシングル「Yell」を発表。10月に2ndアルバム「Dramatic Seven」をリリースする。2017年4月に、デビュー5周年を記念したシングル「超ネバギバDANCE」を発売し、同作で自身初のオリコン週間シングルランキング1位を獲得。7月にはフジテレビ系ドラマ「警視庁いきもの係」の主題歌「My Buddy」をシングルリリースした。11月15日には、6月に行われた初の日本武道館公演の模様を記録したBlu-ray「Bullet Train 5th Anniversary Tour 2017 Super Trans NIPPON Express」を発表する。