BREIMENインタビュー|5人だけの音で鳴らすフィクション、新アルバムに詰め込まれた高木祥太の葛藤と“制約の美学” (4/4)

TENDRE

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ショータとの出会いは…って話になると、
お互いに感傷的な心を持ち合わせているゆえにエモーショナルが過ぎるので、
それは現場で魅せていこうとおもっております。

BREIMENの面々とは偶発的な出会いがほとんどと思いますけれど、
その彼らと云いますかBREIMENという集合体がどんなドラマを歩んできたのか。
どんな表情で己の音を鳴らしているのか。
どういう場面でにやにやしているのか。
そんな人間模様のオーケストレーションが一本の映画の様にまとまった印象でした。
(オーケストレーションという言葉を単純に使いたかった。かっこいいから。)

それは勿論音楽におけるそれぞれのポテンシャルを存分に発揮しているのは当然、
音楽をつくっている身としてはこの曲群ひとつずつの緻密さにたぶん全員驚いてると思います。
そして一音ずつが生きている。なんならば全てが共存しお互いを呼応し合っている。
言葉にしすぎてしまう世の中だと、そんなことを考えていたわたしだけれど、
言語化を超えた感情の交換をできるのが音楽。
その美しさを見事に体現するBREIMEN、そして先導するショータの歌声。
やっぱいい声ですよね。切ない顔しながらも隣には居てくれる感じ。

こういうコメント、音数と一緒でどんどん増えちゃうんですねえ。
つい長くも、これでもシンプルにミックスしたぼくの想いと愛嬌ということで。
BREIMENが新しく切り開くこれからのシーンに、
ぼくもちょこっといれたら。

プロフィール

TENDRE(テンダー)

ベース、ギター、鍵盤、サックスなどを演奏するマルチプレイヤー・河原太朗のソロプロジェクト。2017年12⽉にTENDRE名義でのデビューEP「Red Focus」をリリースし、各⽅⾯より⾼い評価を獲得する。2018年10⽉には、tofubeatsによるリミックスも話題となった配信シングル「RIDE」を含む1stアルバム「NOT IN ALMIGHTY」をリリースした。2021年4⽉にシングル「PIECE」にてユニバーサル ミュージック内のレーベル・EMI Recordsよりメジャーデビューを果たし、同年9月にメジャー1stアルバム「IMAGINE」を発表した。2022年2月に、池田智子と歌唱を担当した「水星×今夜はブギー・バック nice vocal」がサントリーチューハイ「ほろよい」のCMソングに使用され大きな話題に。同年6月にはシングル「LIGHT HOUSE」を配信リリースし、9月に2ndアルバム「PRISMATICS」発表。同アルバムのリリースを記念して、10月より全国ツアーを開催する。

福岡晃子

福岡晃子

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CATWALK
全パートのラインが際立っていながらも、タイトで大人っぽい。
サビの疾走感が切なくてロマンチックなところにグッと来ます。
それから、このベースライン弾きながら歌うとか信じられない。

綺麗事
歌詞と歌の熱量に対するバンド演奏のバランスが素晴らしすぎる。
一聴シンプルに聞こえるけど、コード進行結構エグいと思います。

チャプター
アンビエントサウンドを音像としてだけでなくアレンジの一部として扱っていて(と個人的に感じて)、どんな音も遊ぶように組み立てているセンスがまじで底知れなくて怖いです。

ナイトクルージング
「こんなやばいアレンジするバンドがいるんだ!」と感動と衝撃を受けた曲。
全パートかっこいいし、憧れるし、バンドしたくなるし、ライブ見たくなります。

赤裸々
頭に残るキャッチーなメロディと、それに対してとても技の利いた演奏やアレンジで、
若者が演奏してるとはにわかに信じがたい渋さが漂っています。

Play time isn't over
3/4拍子と4/4拍子が交互に入れ替わって聴こえるアレンジがめちゃくちゃ気持ちいいし、たまらなく好きです。もしBREIMENのコピバンするならこの曲をやってみたい。

A・T・M
歌詞が音と一緒に頭に入ってくるパワー感とキャッチーさが好きです。
結構重めの音にR&B的なコーラスが入ってくる感じがたまらない。
遊び心満載。

選ぶのが大変なぐらい、BREIMENの曲はかっこいいものだらけ。そして何より基本となっている「遊び心」が全パートの全ラインからヒシヒシと伝わってきます。実際、遊び心を音楽で体現するってかなり難しいことだと思うけれど、余裕でやってのける演奏力とアレンジ力に心から尊敬しています。頭で理解するよりも前に音が心に迫ってくる、本当に稀有な存在。という堅苦しいことを抜きにしても、シンプルにかっこいいんで、未体験の方は今すぐ聴いてみてください!

プロフィール

福岡晃子(フクオカアキコ)

イベントスペース・OLUYOの社長、作詞作曲家、演奏家。徳島県徳島市出身。2002年よりチャットモンチーのメンバーとして活動し、2016年に徳島にイベントスペース・OLUYOを開設。バンド活動と並行して、毎月さまざまなイベントを企画・開催する。2018年にチャットモンチーを完結させたのち、2020年に徳島に完全移住。2021年にYouTubeチャンネル「福岡晃子AkikoFukuoka」を開設し、徳島での生活や音楽活動の様子を発信している。

藤澤信次郎(浪漫革命、WANG GUNG BAND)

浪漫革命。中央が藤澤信次郎。

浪漫革命。中央が藤澤信次郎。

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atelier?という酒場で祥ちゃんやカツ兄、BREIMEN一味と出会い、共に過ごした日々を想いながら選曲しました。コロナ前後で歌詞や音像が変わっていくのが同い年としてシンパシーを感じるし、リアルタイムで聴いてきたから走馬灯のようにも感じます。曲の高い完成度の中に身近さが現れていて、バンドマン、ミュージシャン、友として大好きです。これからも新譜をリアルタイムで聴いて共に歩んでいけるのが嬉しいです。

プロフィール

藤澤信次郎(フジサワシンジロウ)

2017年5月に京都で結成されたバンド・浪漫革命のボーカル。2018年2月に初の全国流通盤となるEP「夕焼け小焼けでまた明日」をリリースし、翌2019年3月に1stアルバム「NEW ISLAND ROMANCE」を発表。2020年7月にリリースされた2ndアルバム「ROMANTIC LOVE」は「第13回CDショップ大賞2021」で入賞作品に選ばれるなど話題を呼んだ。また2020年頃からWANG GUNG BANDのメンバーとしても活動しており、2021年9月に1stアルバム「WANG GUNG BAND」を発表。2022年9月にWANG GUNG BANDのツーマンツアー「素敵な相棒 ツーマンツアーVol.2」、10月より浪漫革命のワンマンツアー「躍進Ⅱ」が開催される。

堀込高樹(KIRINJI)

堀込高樹(KIRINJI)

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自分の思うBREIMENの一番の魅力はソングライティングの腕の確かさでしょうか。
丁寧に紡がれたメロディと吟味されたコードがタフなリズム隊によって支えられていて、複雑でテクニカルでありつつポップな印象。言葉遊びや格好悪さも率直に綴った歌詞。最新作はアレンジのアイデアがさらに多彩になり、ミックスも凄い!
それから全員、楽器が上手くてたたずまいがキュート。
高木くんのヴォーカルも人懐っこくて最高です!

プロフィール

堀込高樹(ホリゴメタカキ)

1996年に実兄弟である堀込高樹、堀込泰行の2人でキリンジを結成。1998年にシングル「双子座グラフィティ」でメジャーデビューを果たす。2013年に堀込泰行がキリンジを脱退。同年に新メンバー5人を迎えたバンド編成でKIRINJIとして再始動する。2021年からは堀込高樹のソロプロジェクトとして活動しており、2022年6月に最新曲「Rainy Runway」をリリース。同年6月より弾き語りツアーを行なっている。自身の作品のリリースやライブ活動のほか、さまざまなアーティストへの楽曲提供やドラマ・映画のBGM、テーマソング制作など、幅広い分野で活躍している。

吉田一郎不可触世界

吉田一郎不可触世界

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新アルバムはまだきちんと聴けていないので1stと2ndからミーハーに選びました。
A・T・Mでのダーイケ氏のボーカルが90'sにタイムスリップしていて特に好きです。
彼らの音楽がどのくらいの大きさなのか未だ測りかねており今の俺にはよく解りません。
とにかくデカい気がしてます。器とか色々。とっ散らかったままを整合性を持った感じとか。
これからも注目しております。

プロフィール

吉田一郎不可触世界(ヨシダイチロウフカショクセカイ)

1982年生まれの作詞作曲家、ベーシスト。ZAZEN BOYSで11年間活動後に脱退し、現在はベーシストとしてさまざまなアーティストのライブサポートやレコーディングに参加。また作詞作曲家として楽曲提供を行なっている。ソロ作品として2015年5月に「あぱんだ」、2020年5月に「えぴせし」をリリースした。

BREIMEN公演情報

BREIMEN 3rd ALBUM "FICTION" RELEASE ONEMAN TOUR "NON FICTION"

  • 2022年9月17日(土)大阪府 Shangri-La
  • 2022年9月18日(日)愛知県 CLUB UPSET
  • 2022年9月29日(木)東京都 Spotify O-EAST

プロフィール

BREIMEN(ブレイメン)

5人組ミクスチャーファンクバンド。2015年に高木祥太(Vo, B)を中心に無礼メンとして結成され、2018年に現在の5人体制になった。2020年2月に1stアルバム「TITY」を発表。翌2021年5月にリリースした2ndアルバム「Play time isn't over」が後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)の私設賞「Apple Vinegar Award」で特別賞を受賞した。2022年5月にリリースされた岡野昭仁(ポルノグラフィティ)と井口理(King Gnu)のコラボ曲「MELODY(prod.by BREIMEN)」では高木が作詞作曲を手がけ、BREIMENメンバーが編曲と演奏を担当。同年7月に3rdアルバム「FICTION」をリリースした。

2022年7月20日更新