BOYNEXTDOORインタビュー|HYBE傘下レーベルから今年5月デビューの6人組を“音楽”軸で深掘り (2/2)

RIWOOさんってどんな人?

──5月のデビュー以降、BOYNEXTDOORは6つの楽曲を発表されていますが、僕個人としては「But I Like You」が大好きです。あの曲はどうやって制作したんですか?

JAEHYUN ありがとうございます! 僕はいつもメンバーの性格や個性を思い浮かべながら曲を書くんです。例えば最初のヴァースで僕が悪知恵を働かせたり、狼っぽいキャラクターで歌ったりするとしたら、次のヴァースを歌うのは純粋で、きちっとしてるRIWOOさんがいいな、とか。そういう対比があると楽曲が面白くなる。歌詞だけじゃなくて、メロディラインにもメンバーのキャラを反映させるようにしています。さっき「BOYNEXTDOORの音楽はいい意味で変わってる」とおっしゃってくださったことにも通じるかも。

──なるほど。メンバーの個性と寄り添って音楽を作っているから、既存のポップスの定型ではないメロディがミックスされてるんですね。

JAEHYUN はい。この曲のデモは10分くらいでできちゃいました(笑)。

──ちなみにJAEHYUNさんにとってRIWOOさんはどんな人ですか?

JAEHYUN すごく刺激をくれる人。自己管理を徹底していて、しっかりと節制できる。一緒にいると「僕もちゃんとしないと」と思わせてくれます。

RIWOO それはお互い様(笑)。僕もJAEHYUNさんからたくさん刺激を受けますから。僕はまだ自分が未熟だと思っているので、自分のパフォーマンスを見たり、作品を聴いたりすると「ここはもっと直さないと」と思います。節制や自己管理はその一環。みんながそれぞれ違う個性を持っているから、グループ内でいいシナジーが生まれていると思います。

SUNGHO

SUNGHO

RIWOO

RIWOO

JAEHYUN

JAEHYUN

練習生時代は感情を心に留めていた

──マンネ(最年少)のWOONHAKさんは16歳にして作曲にクレジット入りしていますが、いつ頃から楽曲制作をするようになったんですか?

WOONHAK 1年くらい前ですね。日常生活を送っていると誰もがいろんな感情を持つじゃないですか。練習生時代はそれらをずっと心の中に留めていたんですが、いつからか、それを音楽で表現したいと思うようになったんです。それでラップを少しずつ書き始めました。いろんな人に共感してもらえるラップを書くのが目標の1つです。そして今はまだラップしか書けていませんが、いずれはラップ以外のパートも作ってみたいと思っています。

──SUNGHOさん、RIWOOさん、LEEHANさんも今後制作に関わる可能性はありますか?

SUNGHO 実はデビューシングルからメンバーみんながお互いに意見を出し合う形で曲作りに参加しているんです。これからもたくさんアイデアを出していきたいし、いろんなパートで曲作りに関わっていくと思います。今後はもっともっと参加する度合いも増えると思うし。メンバーごとに音楽に対する解釈や方向性、好みが違うから、僕らが関われば関わるほどBOYNEXTDOORの音楽がより豊かになっていくと思っています。

──先ほどからお話を伺っていて、LEEHANさんはグループのムードメーカーなのかなと思いました。実際、皆さんにとってLEEHANさんはどんな人ですか?

WOONHAK どこに飛んでいくかわからない人(笑)。あくまで僕の意見ですけど、LEEHANさんは誰よりも新鮮な意見を持ってます。あと、ほかのメンバーが誰も思いつかないような斬新なアイデアをたくさん出してくれますね。

JAEHYUN きっとLEEHANさん本人も自分のキャラクターを100パーセント理解しきれてないんじゃない?(笑)

LEEHAN そうかも(笑)。僕はいつも自分がいいと思ったこと、楽しいと感じたことをみんなと分かち合いたいんです。もしかしたら、それがみんなにとっては意表を突いたことなのかも。

──撮影のときも場の雰囲気を盛り上げてくれていましたし。

LEEHAN ありがとうございます! 僕自身は、両親から教わった「常に謙虚であれ」という言葉をモットーに生きていますね。

TAESAN

TAESAN

LEEHAN

LEEHAN

WOONHAK

WOONHAK

ZICOは「真の理解者」

──KOZ ENTERTAINMENTの代表プロデューサーであるZICOさんは、皆さんにとってどんな存在ですか?

SUNGHO 真の理解者ですね。メンバーによって練習生期間は違いますが、ZICOさんはあらゆる面で常に僕らを見守ってくれていると感じています。同時に、僕たち6人それぞれの個性を尊重してくれる。例えば僕らがデモを作ったとしますよね。そうすると、各メンバーのキャラクターに合ったアドバイスをしてくれるんです。決して否定することなく、「より完成度を高めるためにどうしたらいいか」を的確に指導してくださる感覚です。ニュアンスは伝わりますかね?

──はい。

SUNGHO だから僕らは安心して自分たちのやりたいことをできています。任せてもらえていると感じるし、認められているとも感じる。僕たちがうまく活動できるように、いつも後ろから支えていただいてる。ZICOさんは僕らにとってそんな存在です。

──それは心強いですね! 「WHO!」「WHY..」にはPop TimeさんとKakoさんがプロデュースで参加されているとのことですが、お二人はBOYNEXTDOORの楽曲制作にどのような形で関わっているんですか?

TAESAN トラック、メロディ、歌詞、制作……すべてのフェーズで、どんな瞬間でも見守ってくださっています。最終的な仕上げもしてくださいます。ZICOさんと同じように、制作の過程でたくさんの意見をくださいますが、あくまで僕らのやりたいことや音楽性を尊重してくださるのがありがたいです。

──最後に皆さんの目標を教えてください。

WOONHAK 目標でもあり願いでもあるんですが、常にセンセーショナルな存在でいたいし、唯一無二のグループでありたいし、いつ見ても新鮮だと感じてもらえるような姿でいたいです。

LEEHAN 僕はできるだけたくさんの経験をしたいです。そして、さまざまなことを受け入れて成長していける人間になりたい。この目標に終わりはないと思っています。

RIWOO 「コンサートを観たい」と思ってもらえるアーティストになりたいです。ステージに立つときは、皆さんにそう思ってもらえるようなパフォーマンスを心がけたいです。

JAEHYUN 僕は「いい音楽を作るアーティストは?」という質問に対して、ファンの皆さんはもちろん、そうではない人からもBOYNEXTDOORの名前が挙がるようなアーティストになりたいですね。

SUNGHO 僕は、僕自身が尊敬する先輩方のように、多くの人にいいイメージを与えられる存在になりたいです。

TAESAN 時代の枠にとらわれずいい音楽を作れるようになりたいです。名曲はいつの時代も名曲なので。

──なるほど。TAESANさんがお気に入りの曲にCarpentersの楽曲を挙げていた理由がわかりました。

TAESAN 名曲は時代やトレンドに左右されないので、僕らもそういう音楽を作りたいんです。

プロフィール

BOYNEXTDOOR(ボーイネクストドア)

プロデューサー兼アーティストのZICOが率いるHYBE傘下のレーベル・KOZ ENTERTAINMENT初のグループ。SUNGHO、RIWOO、JAEHYUN、TAESAN、LEEHAN、WOONHAKの6人で構成され、グループ名には「親しみやすく、自然な魅力で人々の心に寄り添っていく」という意味が込められている。2023年5月に1stシングル「WHO!」でデビューし、7月に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されたJ-WAVE主催の音楽イベントで日本のライブイベントに初出演。9月には1st EP「WHY..」をリリースした。11月にはKアリーナ横浜で開催されるイベント「Neighbors Con」に出演する。