新生BiSを底上げするピンク坊主の“鬼軍曹”
──ギャンパレから期間限定でBiSメンバーになったカミヤさんは、もうメンバーとなじんでますか?
プー・ルイ 「鬼軍曹がやってくる!」って煽っちゃったけど、まだその片鱗は出してなくて。「7人でのフォーメーションがしっかり決まってから鬼軍曹になってね」って言いました。私との役割分担をして、それぞれが得意なところを担当してチームの総合力を伸ばしていこうと思ってます。
カミヤ まだその前段階ですね。ここからって感じです。
──わりとすんなり今のBiSになじんでますよね。
カミヤ そうですね。最初からカッ飛ばして私の知ってるBiSらしく厳しくしていこうという気持ちはなかったです。どちらかと言うと自分がいることでゴジ、キカ、ペリが負けたくないという気持ちになるように練習方法を考えてました。言葉で厳しくするよりもそのほうが最初はいいなって思って。
──カミヤさんはBiSにいる期間、何を主目的にやっていこうと考えてます?
カミヤ 解散前のBiSでは、私は目立った存在じゃなかったんですよ。目立つことすらあきらめて、人に合わせるスタイルを取ってました。BiSにちゃんと貢献できてなかったなって。だから今回は、この中でナンバーワンになるくらいの気持ちでBiSとして目立って、グループを底上げしたいなと思ってます。あと、BiSの得体の知れないパワーみたいなものを昔からカッコいいと思っているので、そういう謎の力を新生BiSで過去とは違うスタイルで爆発させたい。それを私が手助けできたらなと。
──プー・ルイさんは旧友が再びBiSに入ることについて、どう思いました?
プー・ルイ WACK合同オーディションを経てBiSにサキちゃんが入るって聞いた直後は、マイナスな気持ちがあったような気がする。あのときは精神状況がよくなかったんですよ(笑)。でも一緒に練習してると「最高! アヤ、帰ってこなくていいよ!」って感じです(笑)。
──カミヤさんのいいと思うところは?
プー・ルイ サキちゃんは得意分野が私と違うんですよね。それぞれのいいところと悪いところが違うので、一緒に上がっていける。昔からケンカもしたことないし。今のBiSはダンスが弱いので、サキちゃんが引っ張ってくれるのはとてもありがたいです。ただ彼女は空回りしがちなのが昔からの問題点なので、そうなったときに私が場の空気を和ませてます。本当に来てくれてよかった。サキちゃんが来てからすごく楽しいし、グループ内の空気もいい。ピンク坊主に目が行くことでほかのメンバーも刺激になってると思います。
それで白塗りかよ!
──ほかのメンバーから見たカミヤサキという存在はどうですか?
キカ 私はもともとサキさんが好きでBiSに今いるみたいな存在なので。
プー・ルイ サキちゃんに憧れた結果があの白塗りですよ!
キカ アヤがギャンパレに行ってしまうのは寂しかったですけど、サキさんがBiSに来ると聞いて、私にとって大きな存在だからワクワクしました。本当にいろいろなことを学んでます。私生活とか。
カミヤ 怖い!
キカ 素敵なアーティストさんの私生活というか、全部がカッコいいんですよ。すべてが勉強になります。
──憧れの存在と一緒のグループになることで、いいところを見せないといけないとか認めてもらいたいとか、そういう気持ちになりません?
キカ 今はサキさんがすごく目立つから負けないようにしようって気持ちがすごくあります。
プー・ルイ それで白塗りかよ!
キカ 一緒に目立っていきたいです!
ペリ・ウブ 私は最初、トレードの意味がわからなかったです。そんなことをするのは絶対に嫌だって思った。そもそも新メンバーが入ることも認めてなくて嫌だったんですけど、サキさんが入ってきて練習方法のアドバイスをくれたことで、自分が全然できていないことに気付きました。おかげで「私はもっと上を目指せるな」って思えてよかった。あとはピンク坊主と白塗りのビジュアルのバランスがすごくいいですし、私がもっと大人っぽいレディになったら完璧。
プー・ルイ いよいよアヤが帰ってくるところがなくなるね。あいつもピンク坊主にするしかないよ。
ゴ・ジーラ サキさんはダンスを教えるのがすごく上手で、フォーメーションの組み方もすごく勉強になります。ターンの仕方も画期的なコツを教えていただいて。
カミヤ ダンスやフォーメーションは、自分の中ではやれて当たり前のことで、今はそれ以外でBiSのためにできることを探している感じですね。自分が最低限やれることはみんなに教えていきたい。まだ7人で合わせ始めたばかりだから、全体的に仕上がってきてからが私の本領発揮かなと。
プー・ルイ そう。ここからがメンバーみんなが大変になると思う。間もなくカミヤサキがギアチェンジするよ。
BiSとギャンパレのライバル関係
──ギャンパレにレンタル移籍したあとのアヤさんの近況は聞いてます?
プー・ルイ たまにLINEで連絡を取ってますけど、基本はほっといてます。「がんばってるの?」とか聞くのはうざいじゃないですか。でもアヤが入ったギャンパレのことは気になってますよ。新体制後、初競演の「ギュウ農フェス 春のSP」が顕著だったんですけど「ギャンパレには絶対に負けたくねえ」という気持ちになって、あんなに用意周到にライブの用意したのは初めてかってくらいでした。MCでも何を言うか考えて臨んで。
──ライバルという意識は新体制前よりも強い?
プー・ルイ サキちゃんがBiSに来た以上、私たちがギャンパレに負けちゃいけないんですよ。でもギャンパレ自体が負けのストーリーで、反発しながら成長していくグループだからちょうどいいんですよね。サキちゃんがいなくなったあと、7人が話し合って成長していくと思う。
カミヤ 彼女たちは追い込まれて強くなるので。あとギャンパレはWACKの中では唯一のアイドル路線なので、アヤが入ってビジュアルレベルも上がってパワーアップしてると思います。
──トレード期間が終わって、BiS、ギャンパレのそれぞれがどうなるか注目ですね。
プー・ルイ 私はユメノユアに注目してる。サキちゃんがいなくなったあと、ユアがギャンパレを引っ張っていくかなって。「ギュウ農フェス」のBiSのライブを観て泣いてたメンバーが、(キャン・)マイカ、ヤママチ(ミキ)、ユアっていう。そこでアヤ、泣かないのかよって(笑)。
カミヤ ヤママチなんて最初は練習休みまくってたんですけどね。今はギャンパレを任せられる存在になりました。
次のページ »
感情もクソもない新曲「SOCiALiSM」
- BiS「SOCiALiSM」
- 2017年5月31日発売 / Tsubasa Records
-
CD+DVD
4320円 / XQJZ-1059~60 -
CD
1080円 / XQJZ-1061
- CD収録曲
-
- SOCiALiSM
- Did not
- DVD収録内容
-
- BiS誕生の詩 -ディレクターズカット版-
- BiS BAD SOCiAL TOUR(終了分は割愛)
-
- 2017年6月4日(日)沖縄県 Output
- 2017年6月11日(日)静岡県 Sunash
- 2017年7月1日(土)広島県 HIROSHIMA BACK BEAT
- 2017年7月15日(土)北海道 BESSIE HALL
- 2017年7月16日(日)宮城県 SENDAI CLUB JUNK BOX
- 2017年7月17日(月・祝)宮城県 石巻BLUE RESISTANCE
- 2017年7月22日(土)大阪府 ユニバース
- 2017年7月23日(日)香川県 DIME
- 2017年7月27日(木)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
- 2017年7月29日(土)熊本県 熊本B.9 V2
- 2017年7月30日(日)福岡県 DRUM Be-1
- BiS(ビス)
- プー・ルイ、ペリ・ウブ、ゴ・ジーラ、キカ・フロント・フロンタール、カミヤサキ、ももらんど、パン・ルナリーフィの7人からなるアイドルグループ。BiSは2014年7月をもって解散したが、マネージャーの渡辺淳之介、サウンドプロデューサーの松隈ケンタ、プー・ルイの3人によって再始動がアナウンスされ、2016年9月に新体制として活動が再開。同年11月に1stアルバム「Brand-new idol Society 2」を発表し、1stワンマンライブを東京・下北沢SHELTERで開催。12月より全国ツアー「『Brand-new idol Society』2年間おまたせ!いま会いにゆきます」を行った。2017年2月に2ndアルバム「Re:STUPiD」をリリース。1月より全国ツアー「Re:STUPiD TOUR」を開催し、それに伴って1週間米しか食べることのできない車中泊ツアーおよび100kmマラソンを敢行した。同年5月よりGANG PARADEのカミヤサキがアヤと期間限定レンタルトレードとして加入。新体制初のシングル「SOCiALiSM」を5月にリリースし、同月より全国ツアー「BiS BAD SOCiAL TOUR」を行う。