初めて買ったCDは「アゲハ蝶」「The 美学」

──AWAのコンセプトが「好きな音楽との“出会い”と好きだった音楽との“再会”」なので、それにちなんで皆さんの音楽との出会いについて伺っていければと思います。初めて買ったCDって覚えてますか？

小野　僕は初めて買ってもらったCDが「だんご3兄弟」で、自分で買ったのがポルノグラフィティの「アゲハ蝶」です。

──「アゲハ蝶」はどこで知ったんですか？

小野　「COUNT DOWN TV」で流れてて。「サウダージ」くらいからビビビと来てはいたんですけど、「アゲハ蝶」を聴いたときにいてもたってもいられなくなって。CDがいくらするのか知らなかったんでとりあえずお小遣いで貯めてた3000円を持って、買いに行きました。

──楽器を始めたのもポルノグラフィティがきっかけですか？

小野　いや、違います。周りの友達がみんなギターでL'Arc-en-CielとかGLAYとかコピーしてて、その影響で始めましたね。初めて弾いたのはGLAYの「いつか」なんですけど、難しくてところどころしか弾けなかった気がする。1人で全部弾いたのはロードオブメジャーの「雑走」ですね。

八木　僕が初めて買ったCDは松浦亜弥さんの「The 美学」ですね。14～15歳くらいの頃、松浦亜弥さんにめっちゃハマってて。当時はJ-POPばっかり聴いてました。

──楽器をやるきっかけになったのは？

八木　高校に入ったときに軽音楽部の新歓コンサートを観に行って。エレキギターの音に衝撃を受けて俺もバンドやりたいと思いました。

──きっかけはドラムじゃなかったんですね。

八木　はい。ギターにチャレンジしたものの難しくてやめたんじゃなかったかな……（笑）。

ギターは危ない楽器だ

──首藤さんは？

首藤　桑田佳祐さんの「波乗りジョニー」です。親がサザンオールスターズを好きで、サザンのCDが家にいっぱいあったんです。その影響でサザンを聴いて育ちました。中学に入ってすぐ「波乗りジョニー」が発売されて、小遣いもらって買いに行ったのを今でも覚えてます。

──楽器を始めるきっかけは？

首藤　家にギターがあったので練習したんです。教則本も買って。その中に「ちょうちょう」のメロディを弾きなさいっていうセクションがあったんですけど、全然弾けなかったんです。指もボロボロになっちゃって、「これは危ない楽器だ」って思って（笑）。

八木　わかる！（笑）

首藤　ギター挫折組だね。その1年後くらいに野球部の中でスピッツのコピバンを組むことになってそこで初めてベースを触りました。最初に弾いたのは「涙がキラリ☆」だったかな。

──寺中さんが初めて買ったCDはなんですか？

寺中　ミュージカル「アニー」のサントラです。なんか面白かったです。有名な「トゥモロー」って曲あるじゃないですか。その曲の“ロックバージョン”とか“全員で歌ったバージョン”とかがいっぱい入ってて。12～13トラック中4～5曲が「トゥモロー」だったと思います。

──楽器を始めるきっかけになった音楽はなんですか？

寺中　ゆずの「友達の唄」ですね。友達の送別会で披露しようって別の友達から誘われて。本番まで1週間くらいしかなかったんですけど、親に教えてもらって弾きました。

情報源はゴールデンタイムの音楽番組

──皆さん、学生時代はどうやって音楽の情報を得ていましたか？

寺中　テレビですね。小学生から中学生くらいのときはゴールデンタイムに音楽番組が多かったので。で、いいなと思ったらレンタルショップに行ってました。

小野　あとは学校で友達から教えてもらってましたね。テレビに出ていないようなバンドの情報は、音楽に詳しい友達がCDとかMDを貸してくれたりして。YouTubeは……大学生になった頃に普及し始めたって感じだったかな。

──メンバー間で音楽の情報交換ってします？

小野　あんまりしないですね。機材車をメンバー4人で運転してたときは運転手が好きな曲かけたりして、勝手に音楽交換みたいなのはありましたけどね。

──AWAはスマートフォンのサービスですが、皆さんスマホで音楽は聴きますか？

小野　はい。僕はもっぱらiPhoneで聴いてます。AWAも今回初めて使ってみたんですけど、面白いですね。

──最近はMP3プレイヤーやスマホで音楽を聴くのも当たり前になってきて。CDやレコードを買わなくても音楽が聴けるようになりました。その環境の変化についてどう考えていますか？

首藤　CDは買ってくれたらうれしいけどね。でも聴いてもらえるのであればCDじゃなくてもいいかなと思っています。正直僕もCDあんまり買わないですし。

小野　結局CDを買っても、iPhoneとかiPodとかで聴くためにデータで取り込んじゃうしね。歌詞を知りたいなって思ったらCD買うけど。KEYTALKには若いお客さんが多いので、CDを買わない人の気持ちもわかります。その代わりというわけではないですけど、僕たちはライブが多いので、リアルでより多くの人に音楽を届けられればいいなと思います。