音楽ナタリー Power Push - ASH DA HERO

本物かフェイクか?自らヒーローを名乗る男の“反抗声明”

みんなが石を投げつける対象は必要

──歌詞についてはどうですか? 「結局なんにもやれてない」も「反抗声明」も「WAKE UP ROCK AND ROLL BAND」にしても、ものすごく直接的なメッセージを中心にした歌が多いですよね。

ASH DA HERO

そうですね。最近のバンドは楽曲や演奏のクオリティも上がってるし、インテリジェンスを感じさせる歌詞が多いじゃないですか。その裏返しとして、こういう歌詞を書いただけです。それが僕なりの2015年のロックンロールのあり方というか、どんな時代でも、抑えられない初期衝動をぶつけることが輝きにつながるのかなって。僕自身は普段は怒ったりしない人間なのでそこまで強烈に(歌詞に書いているようなことを)思っていないんですけど、誰もが心の中で感じているけど、口に出しては言えないことを体現している感じですね。

──代弁している感覚なんですか?

はい。僕、人と話をするのが好きなんですよ。いろんな人の話を聞いてると、人間って基本的に文句、愚痴、悪口で生きてるんだなって思うんですよね。だから僕の歌詞にも、そういう比率が多くなってるんです。みんな、思っていてもやらないじゃないですか。「あいつがウザくて」って話している人に会うと「そのまま言えばいいじゃん」って思うけど、「いや、でも……」ってなって誰も言わない。それは当たり前ですよね、社会の中で生きてるんだから。だから「じゃあ、僕が代わりに言ってあげるよ」っていうことです。そういう救済の仕方はしてますよね、今回のアルバムは。「くそったれ」っていう気持ちもそうだし、「デカいこと言ってるけど、結局、何もやってないじゃねえか」とか。

──なるほど。それにしてもASHさん、いろいろ誤解されそうな人生ですねえ。

確かに誤解はされますね。バスに乗っていてお年寄りに席を譲るだけで「えっ?」って感じになりますから(笑)。好きも嫌いも、すべてが愛しいんですよ、僕は。すごい田舎で育ったし、友達もあまりいなかったから、「嫌い」って言われるのも最高だなって。石を投げつける対象って、いつの時代も必要じゃないですか。そうなっても全然大丈夫ですから。

──ASH DA HEROは間違いなく、好き嫌いがハッキリするアーティストですよね。

絶対にそうですよね! 僕も賛否両論が欲しいと思っているので。まずはこのアルバムを聴いてもらって、ジャッジしてほしいですね。

ニューアルバムシングル「THIS A HERO」 / 2015年12月2日発売 / CROWN STONES
[CD] / 1800円 / CRCP-40439
収録曲
  1. HERO IS BACK 2
  2. 結局なんにもやれてない
  3. 反抗声明
  4. WAKE UP ROCK AND ROLL BAND
  5. BABY GOOD NIGHT
  6. THIS IS LOVE
「THIS IS A HERO」発売記念イベントLIVE「IS THIS A HERO?」
2015年12月4日(金)東京都 TSUTAYA O-West
<出演者>
ASH DA HERO
GUEST ACT:Made in Asia / Fo'xTails
OPENING ACT:Outside dandy
「VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666」大阪・なんばHATCH公演
2015年12月5日(土)ゲスト:ASH DA HERO
2015年12月6日(日)ゲスト:Derailers
2015年12月9日(水)・10日(木)ゲスト:KNOCK OUT MONKEY
2015年12月12日(土)・13日(日)ゲスト:Nothing More
ASH DA HERO(アッシュダヒーロー)

ASH DA HERO

「ロックンロールに夢と希望を。ロックンロールに栄光の光を。」という目標を掲げて活動する男性ロックボーカリスト。10代の頃から地元・愛知で音楽活動を行い、2013年まで在籍していたバンドでは海外のフェスにも出演した。2014年春よりASH DA HEROとしての活動を始め、VAMPSやMONORALが所属する音楽事務所・VAMPROSEに所属。2015年12月にミニアルバム「THIS IS A HERO」で日本クラウンからメジャーデビューを果たした。