アルスマグナ|なんでもやれる僕らのベスト

みんなを和ませるタツキ先輩

──続いて、タツキさんはグループの中でどんな役割を担うメンバーに成長しましたか?

タツキ 進化してますからね、年々。

アキラ よくも悪くもなんですけど、この子ほど失敗というものを大きな武器に変えられる人はいないなと思うんですよ。この夏「サマステ」(テレビ朝日が企画する夏恒例のライブイベント「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION」)で45分ぐらいライブをやらせてもらったんですけど、メンバーでセットリストを考えたので、誰もがあと1曲しかないことはわかっていたはずなんです。でも、そのタイミングで「残り何曲か楽しんでください」って。僕らはツッコミを入れるんですが、お客さんにとってはミスじゃない。かえって人間味が感じられたんでしょう。それで笑いを生んで会場が盛り上がるんですよ。そういう存在。

 そういう先輩がいるから「もっとがんばろう」と思いますよ。

アキラ どういうこと?「仕方ないなあ、タツキ先輩は」ってことですか?

 いや(笑)。

榊原タツキ

タツキ 先輩がポンコツだから俺ががんばらなきゃいけないなあってこと?

 まあその気持ちはなくはないですけど(笑)、そういうことじゃないですよ。やっぱりがんばっている人を見ると、一緒に活動しているメンバーとしては、「俺もがんばっていかなきゃいけないな」「そういう姿を見せていかなきゃいけないな」って思いますよね。

ウィト いい意味で箸休め的な存在なんですよね! 和むんですよ。ライブ中のピリピリしているところでそういうことをやっちゃう、言っちゃうタツキ先輩がいると、こっちも変に緊張がほぐれたりとか、気持ちが楽になったりする。それもセンスというか。いいキャラクターだし、タツキ先輩だけが持っているもの。魅力的だなと思います。

ケント こんなに笑顔が素敵な人はなかなかいない。笑顔に関してはアルスマグナの中で1位です。ただ、タツキの「反省してまーす」という声が最近は右から左へと抜けるようになっちゃって(笑)。以前は「反省してますって、全然変わってねえじゃねーか!」「アイツ、全然直んねーんだよ!」「本当に反省してんのかな?」と思っていたんですけど、最近はそれもキャラクターとして受け入れられるようになって、それもグループにとって欠かせない存在だなって。お客さんからしても彼がいると安心すると思うんですよ。フレンドリーというか。

 いいバランス。

タツキ そんなふうに言ってくれてありがとね。

探究心の強さで進化するウィト

──続いてウィトさん。皆さんから見てどんなところが魅力だと思いますか?

朴ウィト

ウィト いっぱいありすぎるんじゃないかな? いいやつをちょうだい!

タツキ 年々一番進化する人なんですよ。トークもそうだし、ライブパフォーマンスもそうだし、肌のケアもそうだし……とにかく探求心がメンバーの中で一番すごい。いつも新しい姿を見せてくれます。

アキラ しっかり勉強してきて、自分が納得したものをちゃんとステージに持ってくる。だから舞台でもいろんなことをやるし、お笑いも率先してやるし、ダンスはトップに立って元気にガツンと決めてくれる。そこの仕込みの量ですよね。芸人さんたちはネタ帳にネタをたくさん仕込んでいるじゃないですか。あんな感じ。必ず何か持ってきている。それだけ勉強しているってことだと思うんですけど、いつもビックリさせられています。

ケント 「これだ!」と思ったモノへの飛びつきが早い。ただ飽きるのも早いです。

ウィト ははははは!(笑) 確かに飽きるのは早い! 1つできたら満足しちゃうんです。

ケント あと、ダンスに関してはすごく信頼してる。僕が提案したことに対して応えるのが一番早いんです。「わかりました! じゃあ、やりましょう」みたいな。フットワークが軽いんですよね。

 0か100の人間。スイッチみたいな人で、オンのときはすごくオンなんすけど、オフのときはすごくオフなんですよね。オンのときは仕込みをめちゃくちゃしてきたりとか、いろんなことに対してアンテナを張っていたりするんですけど、オフになるとまったく話を聞かなくなったりするんですよ。違うことを考えていたりとか。そのスイッチの入れ方が独特すぎて、「え? 今、切ってるんですか?」っていう(笑)。例えばライブ本番のMC中に一歩下がっているとオフなんですけど、ちょっと前に出ているときはオンなんです。オンのときは勝手に体に出ちゃってるんですよ。

ウィト ある日自分で気付きましたもん。「あ! 今オフだから一歩下がってるんだ!」って(笑)。それに奏先輩も気付いていて。

 俺、欲しがってるときの顔もすぐわかります。明らかに前に出てくるんで。

ウィト 面白い人ですね(笑)。

自分の見せ方をわかっている泉

──続いて、奏さんはメンバーから見てどんな存在でしょう?

アキラ なんだろうなあ……。

一同 ……。

泉奏

 ここまで誰かがすぐ話し出してましたよ?

一同 ……(笑)。

ケント 泉は自分の見せ方をすごく勉強していますね。すごく自分を持っている。僕らの中で一番持っているんじゃないですかね。「俺を見ろ」っていうね。だから家の鏡の前ですごくいろいろやっていると思うんです。

 あの、ちょっと……。

ケント いや、想像だよ? ただそうやって自分を持っている泉を行きすぎないようにするのは、僕の役目かもしれない。それを生かすも殺すもこちらのリアクション次第というか、ひと言で変わってしまいそうなので、そこはすごく気を付けている部分。お客さんが彼を好きな部分は勉強しなきゃいけないなって。でも、たまにツッコミすぎちゃうこともあって……。

アキラ そうですよね。イジりすぎちゃう。みんなそれぞれ年々変わってきているんですけど、泉も大きくて変わっていて。泉は二枚目というか、誰もが憧れる美男子ですけど、一緒にいると彼の面白いところも見つかってくるわけですよ。最初はそれをちょっとずつイジっていたんですよね。でも最近はそこに旨味を感じている泉がいて。

一同 (笑)。

アキラ そうすると彼の勝ちなんですよ。僕らはやっかみとか嫉妬からイジり始めたけど、泉にとっては旨味に変わっちゃっている。泉もいろいろ考えてきているんでしょうね(笑)。

ケント 最初に食いしん坊キャラとして扱ったときはちょっと不機嫌そうで面白かったんですけど、最近はニコニコしながら食いしん坊キャラをやっていて(笑)。急に食べ物ネタを出してくる。

ケント 「え、自分発信?」みたいな。

ウィト 「これやったらみんなツッコむから」みたいな。

タツキ まんまとツッコんじゃうもんなあ。

ケント だから踊らされてるんだよ、ウチらは。

ウィト 計算高い。すごいなあ。

 なんか俺のターンだけテイスト違いますよね?