Appare!が12月24日に東京・Zepp DiverCity Tokyoでライブツアー「Appare! Parade」のファイナル公演を開催する。
Appare!は今年3月のワンマンライブをもって充電期間に入ったのち、7月の配信ライブで新メンバー橋本あみを含む新体制をお披露目。2016年の結成時より慣れ親しんできた天晴れ!原宿というグループ名からAppare!に改名し、結成5年目の再スタートを切った。「Appare! Parade」は10月にスタートした新体制初のツアーで、毎公演新曲が披露されている。クリスマスイブの最終公演ではヒャダインこと前山田健一が作詞作曲した楽曲がパフォーマンスされる予定だ。
音楽ナタリーではメンバー7人にインタビューし、充電期間を経て改名したことへの思い、現在のグループの強み、Zepp DiverCity Tokyo公演への意気込みなどを語ってもらった。
取材・文 / 土屋恵介 撮影 / 中原幸
一度気持ちを切り替えたかった
──まず、今年の3月より充電期間を設けた経緯を聞かせてください。
朝比奈れい 去年、初期からいたメンバーの卒業が決まって、今後について自分たちで話し合ったんです。今までよりもパワーアップできるように、自分たちの気合いを入れるためにもしっかり準備して、改名して再スタートできたらいいね、という話になって充電することを決めました。
──改名はグループにとって大きな出来事だと思いますが、そこにはどんな思いがあったんですか?
朝比奈 2016年から天晴れ!原宿として活動してきましたが、毎年メンバーが辞めて、新しい子が入るグループという印象ができあがっていたと感じていて。それに、正直ステップアップしていることを実感できてないというところもあって、一度グループの印象を変えたい、気持ちを切り替えてやっていきたいと思ったんです。
──Appare!として再スタートを切りたかったと。
朝比奈 はい。もともと天晴れ!原宿というグループ名は、「あっぱれ」という言葉や原宿という場所が海外の方にも知られていることから付けられたんですが、Appare!というアルファベットのグループ名になったことで、これからはさらに海外進出を意識していきたいです。
──より大きく羽ばたきたいという思いの表れでもあるわけですね。そんな中、充電期間がコロナ禍による外出自粛期間と重なってしまうという予想外の出来事もありました。
朝比奈 そうなんです。本来は4月30日にZepp DiverCity TOKYOで新体制をお披露目する予定だったんですが、すべて止まってしまって。でも正直、4月までじゃ練習量が足りないなと思っていたので、そこはプラスに捉えて前向きになりました。
──新メンバーの橋本さんは、どのタイミングで合流したんですか?
橋本あみ グループには3月の頭に加わって、1カ月くらいはみっちり練習できたんです。でも、すぐ自粛期間に入ってしまい、練習がストップしてしまって。私はホントにダンスができなかったので、自粛期間中はずっと練習していて、公園に行って1人で踊ってました(笑)。
──公園で(笑)。Appare!にはどういう経緯で加入することになったんですか?
橋本 ずっとアイドルに憧れていて、地元の愛媛から東京に出てきたんです。もともと好きだったAppare!が桃色担当の後継者オーディションを行うのを知って、どうしても入りたいと思って応募しました。でも、受かったのは奇跡だと思っています(笑)。
アイドル本来の役割を全うできている
──心機一転Appare!として活動している中、皆さんが感じる今のグループの強みを聞かせてください。
永堀ゆめ ファンの皆さんとの絆が深まった気がします。以前はステージはステージ、フロアはフロアと感じる部分があったんですよ。でも今は、みんなで一緒にライブを作って楽しめている空気があります。
工藤のか ファンの方は今はまだ声を出しての応援はできないですけど、ペンライトを振ってくれて、気持ちが1つになっている感覚があります。私たちも気持ちが伝わるようにしっかりお客さんを見てライブをできています。今まで以上に1つひとつのライブに本気で、全力で思いを込めているので、ライブに来て損はないし、絶対に楽しんでいただけると思っています。
朝比奈 みんなに元気を与えるとか、仕事で疲れてる人にエネルギーを届けるとか、アイドル本来の役割をきちんとやれているという実感がありますね。前は、アイドル活動が持つ意味をちゃんと噛み締められてなかったんですよ。言い訳になっちゃうんですけど、忙しかったり、まだみんな子供でそこまで考える余裕がなかったり。今のほうが落ち着いて、ちゃんと状況を理解して活動できていると思います。
七瀬れあ メンバー全員が熱い気持ちを持って同じ方向に進めているのが今のAppare!の強みだと思います。前よりも今のほうが、上に行きたい、みんなを幸せにしたいという気持ちが強まっていると感じるんです。それがファンの皆さんに伝わって、「もっと応援したい」と思っていただけているんじゃないかな。メンバーもお客さんも熱い気持ちを持ってると思います。
藤宮めい 私は充電期間中に、自分のやりたいことやファンの人にどういう思いを届けたいかをすっごく考えたんです。私だけじゃなく、メンバーみんなが自分のこともファンのこともグループのことも考えてるし、歌やダンスもすごく成長してると思います。メンバーから刺激をもらえることも増えました。
橋本 充電期間を経てメンバーみんなめちゃくちゃパワーアップしていて、ライブをするごとに新しい魅力が増えているんです。いつライブに来ても新鮮な気持ちで楽しんでもらえると思います。
藍井すず あと、Appare!はメンバーみんな仲がいいんですけど、以前はそれをうまく表に出せていなかったんです。今はライブのMC中にアピールしたり、パフォーマンス中にアイコンタクトしたり、メンバー7人の仲のよさをステージ上で出せるようになりました。そこも今の私たちの強みだと思います。
──皆さんの言葉から今のAppare!への熱い思いと自信が伝わりました。現在Appare!は新体制初のツアー「Appare! Parade」を開催中ですが、どんな手応えを感じていますか?
藍井 今回のツアーでは、ライブのあとに毎回ダンスの先生と反省会をやってるんです。「ここはこうだった」「ここはもう少しこうしたいよね」って話し合っていて。今までは、そうやって自分たちで考えてライブを作っていくということがあまりなかったんですけど、自分たちのいいところも悪いところも客観的に見ることでライブのたびに成長してパワーアップできていて、すごくいいツアーになっています。
──自分たちと向き合うツアーになっていると。
朝比奈 そうですね。あと、ほぼ毎公演ごとに新曲を披露してるんです。それもいい緊張感につながっています。
──では、その新曲の「最高は終わらない」「私たちは輝いてるんだ」「Girls Be Funky」について紹介してもらえますか?
永堀 「最高は終わらない」はこのツアーにぴったりな、パレードが始まった感がある曲です。歌っていて楽しいし、ファンの皆さんも楽しんでくれているのが伝わってきて。とにかく楽しいです(笑)。
藍井 「私たちは輝いてるんだ」は、タイトル通りの曲ですね。私たちだけじゃなくファンのみんなも一緒にキラキラ輝いてるよ、ということを表した“ザ・王道アイドル”な曲です。歌っていて発光しそうなくらいです(笑)。
工藤 (笑)。「Girls Be Funky」もすごく楽しい曲で、みんなで一緒にペンライトを振って一体感を感じられる曲になっています。
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