Devil ANTHEM.メジャーデビューシングル「ar」発売記念インタビュー+関係者お祝いコメント

Devil ANTHEM.が5月31日にビクターエンタテインメントよりニューシングル「ar」をリリースし、ついにメジャーデビューを果たす。

2014年に結成され、女性アイドルシーンの中で中堅以上のキャリアを持っているデビアン。メジャーデビュー曲「ar」は「加速する」を意味する英語のaccelerateがタイトルの由来で、新たなフェーズに入り、さらに加速していくという彼女たちの意志が表現されている。今回の特集ではメンバーにこの曲について紹介してもらいつつ、メジャーデビューに際しての心境を聞いた。また、特集の後半にはグループの関係者からのメジャーデビューのお祝いコメントを掲載する。

取材・文 / 近藤隼人撮影 / Masayo

メジャーデビューの実感

──メジャーデビューが発表されたのは昨年12月に日比谷野音で行われた結成8周年ワンマンで、そこから約半年が経ちました(参照:Devil ANTHEM.日比谷野音ワンマン、メジャーデビュー決定の知らせに大粒の涙)。念願のメジャーデビューを果たすことについて、実感は湧いてきましたか?

竹本あいり そうですね……こういう取材などでメジャーデビューについて質問されたり、ほかの人の口から「メジャーデビュー」という言葉を聞くことで実感が湧いてきたりする感じです。

竹越くるみ どちらかと言うと、ファンの方のほうがメジャーデビューに対して盛り上がってくれていて。私たちとしては、メジャーデビューが発表されてからシングルのリリースに向けていろいろと準備はしているものの、やっていることは今までと大きく変わらないので、普段の活動の中で実感があまり湧かないんですよね。何かが新たに決まるとファンの方は「さすがメジャー!」と言ってくれるんですけど、何がメジャーのおかげで実現しているのか、私たち自身は正直よくわかってないですし。

竹越くるみ

竹越くるみ

水野瞳 今回着ているのもそうなんですけど、衣装の刺繍にこだわりが見られたりすると、「メジャーデビューするからなんだね」って、ファンの方は何かとメジャーに結び付けるんです(笑)。

──でも実際、この衣装は作り込みが細かく、手間がかかっていそうな印象です。

安藤楓 グループのコンセプトである「Make Some Noise」という文字がいろんなところに刺繍されてるんです。袖の部分にワッペンも付いてますし、細かなこだわりが詰まっていて。今までのデビアンっぽさも残しつつ、いつもより清楚さが増しています。

新衣装に刺繍されたDevil ANTHEM.のワッペン。

新衣装に刺繍されたDevil ANTHEM.のワッペン。

 日本武道館に立つくらいメジャーなアイドルさんって、みんな売れていくに従って衣装がキラキラしていくんですよね。物理的なキラキラ感。売れるってそういうことなのかなと思ってたので、私たちもメジャーデビューに合わせてキラキラできてうれしいです。

 今までも派手だったんですけど、反射して光ったりとちょっと変わった方向だったので(笑)。

くるみ 今回はロングスカートなのも清楚感があります。あと、靴にも注目してほしいです!底がしっかりした靴で、ふかふかで踊りやすいんです。ファンのみんなは衣装のほうに注目してくれることが多いんですけど、靴が踊りやすいものじゃないとライブの後半にかけての体力の消耗具合が全然違うんですよ。

新衣装の靴。

新衣装の靴。

落ちていかないように

くるみ 衣装以外のことでも、以前から憧れていたあべのキューズモール スカイコートでのリリイベが決まったり、イベントの回数が増えたり、今まで以上に多くの関係者の方に関わっていただいたりと、確かに変化はあって。それに伴って、私たちが感じる責任感も大きくなっています。

 この先どうなっていくんだろう?というふわふわした感覚も強いです。

くるみ 「ADVANCE」(2023年2月にリリースされたインディーズ最後のアルバム)の最後のリリースイベントをCUTUP(タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIO)でやったんですけど、イベント後にレーベルのMUSIC@NOTEの方たちと挨拶したときに、これからメジャーデビューするということを強く意識しました。MUSIC@NOTEの方たちは、真夏日でも真冬の日でも屋外でチェキを撮ってくださったり、いろいろと企画を考えてくださったり。デビアンのことをすごく応援してくれていたので、「これからはもう会えないのか」と寂しくなると同時に、「がんばらなきゃいけない」と気が引き締まりました。それまではレーベルが変わるということにぼんやりした感覚しか持ってなかったんですけど、メジャーに行くにあたって背中を押してくれたのがうれしかったです。

──当たり前のことではありますが、メジャーデビュー=インディーズレーベルからの卒業なわけで、そこに出会いや別れがあるんですね。

くるみ いろいろな思い出が頭の中を巡りました。

橋本侑芽 メジャーデビューが決まって、いろんな人から「がんばってね」「応援してるよ」と言ってもらえて。デビアンに対する期待度が上がったのはうれしいんですけど、その分プレッシャーもあります。でも、メジャーデビューできるのは光栄なことですし、もっと自信を持ってもいいのかなとも思うんです。今まで以上にがんばりたいという前向きな気持ちになることが多くなりました。

 実際にメジャーデビューしてからじゃないと確かな実感は湧いてこないと思うんですけど、一番大きく変わったのは自分たちの心境だと思います。メジャーデビューをするからと言って、これから順風満帆にアイドルを続けていけるということではないので、落ちていかないように、インディーズ時代に関わってくれた人たちに自信にあふれた姿を見せられるようにがんばらなきゃなって。

橋本侑芽

橋本侑芽

水野瞳

水野瞳

第2章へ進む1歩目の曲

──メジャーデビューシングルの表題曲「ar」では、そんなデビアンの決意が歌われていますね。「君のために 僕等のために ひたすら前に 進むんだ 信じたくて あの日見た夢へと accelerate」というサビの歌詞をはじめ、メジャーデビューを機にさらに加速していくんだという強い思いが。

くるみ メジャーデビューにぴったりな曲だと思います。デビアンはここまでゆっくり歩いてきたグループで、佐藤さん(マネージャー兼プロデューサーの佐藤海人)もちょっと時間がかかりすぎたと感じているみたいなんです。私たち自身も同じように思っているんですけど、勢いだけで前に進まず、コツコツやってきたからこそ、パフォーマンスの安定感を得られているし、自信を持てている面もあると思うんですよね。そんな中、やっとメジャーデビューして第2章に進めるということで、「ar」はその1歩目の曲なんです。ここから加速していきたいと思っているし、私たちや佐藤さんの決意、そしてファンの方の思いもすべてを詰め込んだ曲です。

──そういった決意がかなりストレートに表現されていますね。

くるみ 今まではちょっとひねくれがちだったんですけど(笑)、この曲はストレートで気持ちも込めやすいです。ファンの方に向けてまっすぐに歌えます。

あいり 楓ちゃんが歌っている「ねぇ ずっと 見つめる先は同じ これからもこれまでも 走って来た道が 夢の方へ続くんだって」という落ちサビを聴くと、思わず目が潤みます。迷ったり、苦しかったり、今までいろんなことがあったけど、見つめる先はいつも同じだったなって思うんです。この落ちサビのあとに、くるみが「僕等 信じてたい」と歌ってるんですけど、野音のライブ中に私が「信じてたい」と実際に叫んだことがあって。不確かな未来に向かって進んでいるからこそ、この道が夢に続いていると信じたい気持ちが強いんです。

竹本あいり

竹本あいり

 前に進んでいく決意だけじゃなく、未来に対する不安な思いも、今までのつらかったこと、楽しかったことも全部が曲の中に詰まっていて。夢に向かって突き進んでいる人には特に刺さる曲だと思います。

 この曲を歌っていると、今までの思い出が頭の中を巡ります。その思い出の数々がファンの方に伝わるような歌い方ができればと思っています。

安藤楓

安藤楓

くるみ 楓が落ちサビを歌うと、どの曲でも儚い雰囲気が出るんですよね。その一瞬でパフォーマンス全体の空気が変わるくらい。歌割りが振り分けられるとき、「落ちサビが欲しい」ってみんな思うんですよ。私も今回「この曲の落ちサビを歌いたい」と思ったんですけど、やっぱり楓の歌声が一番しっくりくるんです。

侑芽 ほかの歌詞も、私たちのリアルな心境とマッチしていて心に刺さります。前向きな言葉がたくさん並んでいて、背中を強く押してもらえます。

──振付はどんな感じなんですか?

あいり 1列になったり、V字なったり、フォーメーションが多いのが特徴で、振付の先生の気合いみたいなものが伝わってきました。メジャーデビュー作品ということで大切に作ってくださったんだなって。そのフォーメーションの変化はファンの方にも楽しんでもらえると思います。

くるみ サビでは風を切るイメージでかなり腕を動かしていて、疾走感のある振付になっています。