SHUNのことが一方的に大好きで（笑）

──最新シングル「X LOVERS feat. SHUN」は、気鋭ラッパー・SHUNさんを迎えたフィーチャリング曲ですね。2人のコラボは昨年リリースのSHUNさんのミニアルバム「Channel 19」の収録曲「Time-Limit feat. Alice」以来だとか。

そうなんです。元々去年コラボしたきっかけは、一方的に私がSHUNを好きだったことからで。完全にラブ目線だったんですよ。

──え、それはガチな感じで!?（笑）

いや、そっちではないんですけど（笑）。ヤバいラッパーがいるぞっていう話を聞いて、ライブを観に行ったら本当にカッコよくて。去年の清水翔太さんのツアーのオープニングアクトで歌ってたんですが、本当に堂々としてて、ステージングのスキルもすごくて、「これは一緒にやりたい！」ってことで私からオファーをしたんです。

──そしたらSHUNさんは何と？

「じゃあ次のアルバムに参加しませんか？」って言ってくださって、最初のコラボ曲「Time-Limit feat. Alice」が誕生しました。

──で、今回のシングル「X LOVERS feat. SHUN」はそのアンサーソングということなんですよね。

そう……なんですけど、曲の内容が全然違うので、これに関しては歌詞の一部がリンクしてるって意味でのアンサーソングと思っていただければ。

──確かに、歌詞の内容が呼応してないから不思議だなと思ったんですよ。だって「Time-Limit feat. Alice」に出てくる2人はすごいラブラブじゃないですか？（笑）

そう、ラブいんですよ（笑）。遠距離恋愛中の2人が久々に会って「あと1分でこの時間が終わっちゃう！」っていう、ラブラブな曲なので。

──それが「X LOVERS feat. SHUN」では、すでに別れちゃってますもんね。

展開早過ぎですよね（笑）。正直に言うと、元々この曲は「Time-Limit feat. Alice」とは関係なく、また新しいものとして作ろうとしてたんです。いい別れ方をしたカップルの曲にしようって言って仮歌まで進めてたんですけど、そこで改めて「Time-Limit feat. Alice」を聴き直したときに「あのラブラブだった2人は、その後どうなったんだろう？」って話が出て。前回のコラボで私たちを知ってくれた人たちも、「Time-Limit feat. Alice」の歌詞の一部が次のコラボ曲に入ってたら「おお！」ってなるよねって。そんなところから「じゃあ入れまーす！」って（笑）。

歌いながら会話してるみたいな掛け合い

──なるほど。話はちょっと前後しますが、今回なぜ再びコラボレーションしようということになったんでしょうか？

SHUNともう1曲やりたいって思っていたのと、去年のSHUNのワンマンライブに出演させてもらったとき、「Time-Limit feat. Alice」を2人でパフォーマンスしたらとてもいい手応えがあったので、また2人で曲を書きたいという気持ちが強くなったんです。

──それでまたやろうとSHUNさんに？

はい。SHUNも「またやっちゃう？ かましまっせー！」みたいに言ってくれて（笑）。今回も楽しく制作することができました。歌詞を書いてるときはSHUNと恋愛トークで盛り上がったり、切ない曲だけど2人のポジティブなキャラも感じられる仕上がりにしたいっていうことを話したり。

──じゃあ、割と等身大の2人が描かれてる？

そうですね、結構リアルかも。

──レコーディング中はどんな雰囲気でしたか？

もちろん、すごく楽しかったです。今までのフィーチャリング曲は私がメロディを歌って間奏にラップを入れていただいて……っていうのが多かったんですが、これだけ掛け合いがあるのは初めてだったから。歌いながら会話してるみたいでしたね。

──ちなみに、このタイトルにはどういう意味が込められているんですか？

“EX LOVERS”で元恋人っていう意味になるんですけど、それだとかなり生々しいかなと思ったので（笑）。だから発音は変えずに“X”って表記にしたんですが、結果、そっちのほうがカッコよくなった気がします。