気付いたら“和”の道に
──今日のロケでも流麗な毛筆を披露していただきましたが、入江さんは毛筆四段をお持ちなんですよね。書道はどれくらい続けているんですか?
小学校5年生のときからですね。6年生のときはお休みしていたんですけど、そのあとは今も行けるときにお稽古に通っています。もともと家族に字が上手な人が多かったのもあって興味があったし、私自身も字を書くのが好きで。それで学校で書き初めをして賞をもらったときに、お父さんが「習ったら伸びるんじゃないか」と言ってくれて、そこからずっと続けています。
──ちなみに今日訪れた豊橋市は、多くの書道家が愛用する「豊橋筆」という高級筆を生産していることでも有名です。
実物を見せていただいて、すごくきれいな筆だなと思いました。私もいつか、機会があったら使ってみたいです。
──あと、撮影中にスタッフからも何度も声が上がっていたんですが、入江さんは“和“の雰囲気がとてもよくお似合いで。実際、毛筆以外にも和太鼓や三味線をやられていたり、オーディション時のフリーダンスにソーラン節を取り入れられていたりと、“和”のものに縁があるように思いますが、ご自身としてはどう思われますか?
あのソーラン節、今思い返すと本当に恥ずかしいです……(笑)。“和”については特に意識はしていなかったんですけど、改めて考えると確かにそうですね。和太鼓を始めたのは、中学校に入ったときにお友達から「和太鼓部どう?」と誘ってもらったのがきっかけでした。もともと野球とかキャッチボールが好きだったので、最初は球技系の部活に入ろうかなと思っていたんですけど、和太鼓を始めてみたらすごく面白くて。中3のときに部長になったくらい、中学時代は没頭しましたね。だから、気付いたら“和”の道にたどり着いていたという感じです。
みんなでいるからこそJuice=Juice
──グループでの活動の話に戻りますが、横浜アリーナでのライブで入江さんが「リハのときに先輩や先生にいっぱい迷惑をかけてしまったけど、今この景色を見られて幸せです」とおっしゃっていたのがすごく印象的でした。加入から半年、濃厚な時間を過ごす中でJuice=Juiceに入ってよかったなと思うことは?
もうとにかく先輩方が素敵すぎて。皆さんの人柄も、メンバー同士ですごく仲がいいところも大好きです。同期の有澤一華ちゃん、江端妃咲ちゃんも優しくて、支えになってくれています。「ハロドリ。」を観ていたから、研修生出身の2人が高いスキルを持っていることも知っていたし、最初は2人についていけるか不安だったんですけど、わからないことがあるとすぐに教えてくれたりフレンドリーに接してくれたりして、いつの間にか仲が深まっていました。ただの友達とは違う、ライバルなんだけど戦友みたいな、お互い支え合っていける仲間だなと思います。
──メンバーの皆さんとすごくいい関係を築けているんですね。
本当に私はJuice=Juiceに入れてよかったなって、今でも同期や先輩方と会って、一緒に舞台に立つたびに思うんです。それにJuice=Juiceの曲と同じように、メンバー自体のパフォーマンスも性格も十人十色ですよね。曲に対して感じることも違うし、ライブで緊張するメンバーも、しないメンバーもいて。ちなみに私は全然緊張しないタイプで、ステージに経つ経験が浅いからこそだと思うんですけど、横浜アリーナのライブも全然緊張しませんでした(笑)。そういう部分も含めてメンバーはみんな人それぞれで、同じ性格の人はいない。でも9人でいるからこそJuice=Juiceなのかなと思いますし、そういうJuice=Juiceが大好きです。
──入江さんがそう感じていること、ファンの方々も喜んでいると思います。また、昨年は入江さんたち新メンバーが加入したり、長年リーダーを務めてきた金澤朋子さんがグループから卒業されたりと、Juice=Juiceにとって大きな変化があった1年でした。そういった出来事を踏まえて、入江さんは今年どんなふうに活動していきたいですか?
加入するまでは普通の女子高生だったけど、グループに入って生活が一変して。本当に去年1年で人生が180°変わったと言ってもいいくらい、私にとっては激動の1年でした。新しい環境に慣れるまでにやっぱり時間はかかったんですけど、今はだいぶ落ち着いてきましたし、今後Juice=Juiceに新しいメンバーが入るかもしれないという状況なので、私個人としてはパフォーマンス力を磨いていきたいです。私に後輩ができるかもしれないし、歌もダンスも練習して、どんどん成長していきたいなって思います。
──今後のご活躍も楽しみにしています。さてそろそろ取材も終わりですが、今日1日お一人での初のロケ企画をやりきってくださりありがとうございました。最後に、今回の旅のミッションを課した先輩の工藤さんに向けて、旅の報告をひと言お願いします。
タコとフグの味をたくさん知ることができて新鮮だったんですが、1人ロケも食レポ自体も初めてだったので、すごく貴重な経験になりました。食レポ中、だんだん自分の語彙が少なくなっていってしまったので難しいなと思ったんですけど(笑)、なにより楽しめたのでよかったです。また食レポをやってみたいなと思いますし、胸を張って「がんばりました!」と言えると思います。あと実は、撮影の合間に水族館に行って、工藤さんにあげるタコのぬいぐるみを手に入れたんです。お土産、楽しみにしていてください!
- Juice=Juice(ジュースジュース)
- 2013年2月結成。ユニット名には「“採れたて / もぎたて / 新鮮 / 天然 / 100%”で“しぼりたて”というように、いつまでもフレッシュで個性の詰まったユニットでいてほしい」という願いが込められている。同年4月にインディーズ1stシングル「私が言う前に抱きしめなきゃね」、9月にメジャー1stシングル「ロマンスの途中 / 私が言う前に抱きしめなきゃね(MEMORIAL EDIT) / 五月雨美女がさ乱れる(MEMORIAL EDIT)」を発表。以降ライブ活動の傍らコンスタントに楽曲をリリースしている。最新作は2021年12月発表の15thシングル「プラスティック・ラブ / Familia / Future Smile」。2022年4月20日に3rdアルバム「terzo」を発表する。なお2022年3月現在、植村あかり、稲場愛香、段原瑠々、井上玲音、工藤由愛、松永里愛、有澤一華、入江里咲、江端妃咲の9名で活動中。
Juice=Juice工藤由愛からのコメント
入江里咲ちゃんの旅のレポート、読ませてもらいました!
私も最近同じ愛知県の日間賀島に植村あかりさん(Juice=Juice)と2人で行かせてもらったんですが、愛知県では日間賀島だけではなく、こんなにたくさんフグとタコが味わえる場所があるんだと驚きました。
名古屋市内でも市内から少し離れた場所でもフグとタコが食べられて、同じお料理でもお店によって味付け、調理過程、盛り付けなどが違っていること、その時々に、さまざまな味わい方でフグとタコを楽しめて、たくさんの刺激が受けられることがわかりましたし、そういう体験ができるお店をいくつも“巡る”という旅は、とても充実していて素敵だなと思いました!
フグとタコを食べているときの里咲ちゃんはとってもいい顔をしていたし、食レポは味の説明以外にも自分の考えがしっかり含まれていて、私もお腹が空いちゃうような、素晴らしい食レポでした!
いつか竹島も一緒に行きたいです。
お土産にかわいいタコのぬいぐるみをいただきました(泣)
最高の後輩ですっ!