7ORDER|7人で踏み出した大きな一歩

言葉にしなくても感じてること

──これまで皆さんが行ってきた舞台「7ORDER」「RADICAL PARTY -7ORDER-」「27 -7ORDER-」やそれに紐付く曲からは、自分らしさや自分の意思を大切にすること、自由であることの大切さを共通して感じました。それは7ORDER Projectのテーマにもなっている部分なのかなと思うのですが、そこに対するこだわりはありますか?

安井 うーん、舞台はもちろん脚本家の方がいて、その方たちが僕らを客観的に見たときにそう思った部分もあると思うんです。でも、僕は「RADICAL PARTY -7ORDER-」の千秋楽のカーテンコールで美勇人が「好きなことを好きって言い続けてよかったです」と言っていたのが、けっこうしっくりきたというか。「それそれ!」って。

真田 わかるわかる。

安井 自分たちが今までチョイスしてきたことを振り返ると、そういうふうにしてきた感じがする。顕嵐がよく言うんですけど、「これでいいじゃなくて、これがいい」って。みんなで「こういうことをテーマにやっていきましょう」って言葉にしているわけじゃないけど、各々の見え方で同じようなことを思ったり言ったりしてるかもしれない。

阿部 言葉にしなくても、感じてるんだと思います。

萩谷 自分らしさを大切にしているというところで言えば、7ORDERはみんなそれぞれ好きなものが違うんです。みんなと話してるときに、僕だけあんまり意見が合わないこともあるんですよ。でも、それもまたいいのかなって(笑)。

安井 確かに萩ちゃんはそういう瞬間が多いかも(笑)。

長妻 僕はそう考えると、人生で本音を言うことってなかなかないなと思うんですよ。

──そうなんですか?

長妻 ただ、僕にとって7ORDERはその中でも本音を言えるところではある気がするんです。僕は本音を言うと泣いてしまうんですけど……。

安井 本音と泣きはセットなんだ(笑)。

長妻 みんなといるときでもなかなか本音を話すのは難しいこともありますが、自分をなるべくさらけ出せるのはここであると僕は思ってるので、そういう姿を今後ファンの皆さんにもどんどん見せられたらいいなと思っています。

長妻怜央(Key, Vo) 長妻怜央(Key, Vo)

外の世界に一歩踏み出した

──1月13日には東京・日本武道館と大阪・オリックス劇場の2会場で計8公演を行うツアー「7ORDER LIVE TOUR 2021 “WE ARE ONE”」が始まります。ここからの7ORDER、どういうふうになっていくかビジョンはありますか?

萩谷 「今こうだから、次はこうで」という段階みたいな感じではあんまり考えていなくて。一応考えていたときもあったけど、実際にはその通りにはならないというか。今年も、春くらいにメジャーレーベルや武道館のような未来が見えていたかというと、全然予想できなかった。僕らの基盤としては、まずみんなでライブをやっていきたい。いろんな壁も待っているかもしれないけど、その中できっとたくさんの人と出会って、いろんなものを作っていくのかなという気がします。

──安井さんが先日Webラジオで「これまでは自分たちがやりたいことを自由にやらせてもらっていたけど、ここからは自分たちを応援してくれてる人に喜んでもらえるような活動の仕方をしていきたいと思っている」というようなことをおっしゃっていましたが、そういう気持ちはどういうところから生まれたんですか?

安井 これまでももちろん、僕らは応援してくれる人たちを楽しませるということに照準を当てて活動してきたんですけど、その中で、自分たちが外の世界に飛び出していく姿を喜んでくれる人たちが多いなということも感じていて。写真集を出したときだったり。

安井謙太郎(Vo) 安井謙太郎(Vo)

──これまでシングルは7ORDERのオフィシャルストアでの受注生産販売でしたが、写真集は全国流通していましたもんね。書店で大々的に売り場が設けられたり。

安井 CDショップに7ORDERのCDがあるのって僕らにとってもすごくうれしいことだけど、たぶん僕らのファンの方たちはもっと喜んでくれるんだろうなと思うんです。そういう意味で、世間というか、外の世界に対して自分たちを広めていくことって、ファンの人たちが求めてることの1つだったりするのかなって。でも、同時にめちゃくちゃ思うのが……そうすると、競争の世界に入っちゃうんですよ。

──なるほど。外の世界って、数字の世界でもある。

安井 競争がない世界ってめっちゃ楽園で、ストレスがあんまりないんです。でも競争になった瞬間に、これはもう現実的に、おそらくファンの人たちは僕たちに一番を取らせたいって思ってくれるだろうし、僕たちもやっぱりどうしても上をねらっていきたいという気持ちが出てくる。となると、たぶん無理をする瞬間が出てくるんですよ。

──7ORDERはファンの皆さんそれぞれの応援のスタンスを尊重していますよね。応援することにストレスを感じないでほしいという。

安井 そう。「Make Happy ORDER」というキャッチコピーを掲げて、一緒にハッピーになろう、幸せを作っていこうというベクトルで活動しているので、自分の無理のない範囲で応援してほしいというのが前提にあって。そんな中で競争の世界に入って、ファンの人が数字を気にするようになってしまうのは、どうしても無視できない部分というか。ストレスを感じてしまうファンの方もいるだろうし、いろんな考えも出てくるかもしれない。今、外の世界に一歩踏み出したことによって、いいこともたくさんあるけど、やっぱり綺麗事じゃない部分って絶対あるはずなんです。そういう部分に対してどう向き合っていくかですよね。そういうところにちゃんと向き合ったうえで、僕たちとしても結果を残せるようにがんばりたい。綺麗事じゃない部分を理解したうえで、活動の幅を広げるチョイスをしているという。難しいことですよね。

──それってアーティスト側もあえて特に触れない部分というか、当たり前になっているところだとは思うのですが、そこに対して「無視できない」としっかり向き合いながら進んでいこうとするのは、7ORDERの素敵なところだと思いますよ。

安井 いや、そんなそんな……。

諸星 そうなんです!

一同 あははは(笑)。

阿部 7ORDERを知ってくれて、応援してくれる人がどんどん増えてくれたらいいなって思います。

ツアー情報

7ORDER LIVE TOUR 2021 “WE ARE ONE”
  • 2021年1月13日(水) 東京都 日本武道館 [1st]OPEN 13:00 / START 14:00
    [2nd]OPEN 17:30 / START 18:30
  • 2021年1月14日(木) 東京都 日本武道館 [1st]OPEN 13:00 / START 14:00
    [2nd]OPEN 17:30 / START 18:30
  • 2021年1月30日(土) 大阪府 オリックス劇場 [1st]OPEN 13:30 / START 14:30
    [2nd]OPEN 18:00 / START 19:00
  • 2021年1月31日(日) 大阪府 オリックス劇場 [1st]OPEN 12:30 / START 13:30
    [2nd]OPEN 17:00 / START 18:00
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