青春高校3年C組「君のことをまだ何にも知らない」 PR

青春高校3年C組|青春高校のゴールはどこに? デビューを果たす生徒の本音

テレビ東京と秋元康がタッグを組み、新たなバラエティ番組として2018年4月にスタートした「青春高校3年C組」。毎週月曜から金曜の夕方に放送され、オーディションで集まった生徒たちが“理想のクラスを作る”というコンセプトのもと、さまざまなことにチャレンジしている。

生徒たちのほとんどは青春高校に“入学”するまで、実際の高校や大学に通ったり、アルバイトをしたりしながら過ごしていた一般人。番組開始当初は毎週の放送がオーディションで、緊張感のある生放送の現場に放り込まれた入学希望者の中から、キラリと輝く魅力を持つ者だけが生徒に選ばれた。中には学生時代を引きこもりとして過ごしていた生徒も少なくないが、番組に出演する中で自分の居場所を見つけ、約40人のクラスの中でしっかりと個性を発揮している。もちろん挫折を経験したり、学業などやむを得ない事情で青春高校を離れる生徒もいる。また、この特殊な学園生活の中で新たな目標を見つけ、卒業という道を選んだ生徒もいる。若者たちが本気で悩み、涙を流すさまがダイレクトに反映されているのも「青春高校3年C組」の魅力の1つだ。

生徒たちはアイドル部、男子アイドル部、ダンス&ボーカル部、軽音部といった部活に所属し、番組が企画する文化祭などのイベントやテレビ東京本社で週末に行われているスタジオ公演、さらには外部イベントへの出演など、観客を前にしたパフォーマンスも積極的に行ってきた。そして2019年8月、ユニバーサル ミュージック / EMI Recordsからのメジャーデビューが決定したことが生徒たちに言い渡される。しかし、生徒たちは本来アーティストデビューを視野に入れて青春高校に入学したわけではない。どういう形でデビューするのか、デビュー曲をどの部活が歌うのか……何も知らされないまま、生徒たちは不安を抱えながらメジャーデビューに向けて歩みを進めてきた。結果、デビューシングル表題曲の歌唱はアイドル部に決定し、ほかの部活の楽曲はカップリング曲として収録されることに。生徒全員でのデビューは叶ったものの、それぞれ複雑な思いを抱えている。

音楽ナタリー初登場となるこの特集には、表題曲「君のことをまだ何にも知らない」を歌うアイドル部から頓知気さきな、日比野芽奈、持田優奈、女鹿椰子、川谷花音の5人、そして各部活ユニットから男子アイドル部の河野紳之介と別所匠、ダンス&ボーカル部のエゼマタ健太チャールズ、軽音部の本多睦と涌嶋茜が参加。デビューを目前に控えたリアルな思いを聞いた。

取材・文・撮影 / 臼杵成晃

アイドル部がいないうちに……

──お声がけした10人が全員そろったところで話を始めようと思ったのですが……アイドル部の皆さんがまだ収録から戻ってこないようなので、カップリング曲の各部活のアピールを。

別所匠(男子アイドル部) じゃあ男子アイドルから。

河野紳之介(男子アイドル部) 男子アイドル部はType Bに「弁解オセロ」という曲が収録されているんですけど、彼女に浮気を疑われてる彼氏目線のラブソングで、女の子が聴いてキュンキュンするような歌詞になっているので、そこを楽しんでほしいです。

左から河野紳之介(男子アイドル部)、エゼマタ健太チャールズ(ダンス&ボーカル部)、涌嶋茜(軽音部)、別所匠(男子アイドル部)、本多睦(軽音部)。

アイドル部 おはようございまーす。

本多睦(軽音部) もう来ちゃった。

別所 えっ、アピールタイム終了!?

涌嶋茜(軽音部) ああー。

──せっかくなんで、ひと言ずつ言っちゃいましょう。

別所 男子アイドル部は、ふざけることもできればカッコいいところも見せられるのが特長だと思います。僕らはバラエティを週5でやっているので、ほかの男子アイドルグループと比較しても「俺たちが一番面白いぞ」という自信はあります。

河野 言っちゃうんだな、そういうこと。のちのちやりづらくなるぞ。

本多 軽音部は何より涌嶋の歌声が素晴らしいのでそこに注目していただいて。あと、シングルの音源ではコーラスがちょっと変わっていたりするので、今まで聴いてくれていた人たちはそこも注目です。

涌嶋 メインで歌っているのは自分なんですけど、メンバーがコーラスを歌っていて。みんなで作った感のある1曲になっておりますので……ご堪能あれ(笑)。「好きならYeah!Yeah!Yeah!」は「好きな気持ちは伝えたほうがいいよ」という前向きな曲で。Aメロではうじうじ悩んでるんですけど、サビでパーッと明るくなる。何度も歌っているんですけど、何度歌っても飽きないし、歌うたびに面白味を発見するので、皆さんにも擦り切れるまで聴いてほしいです。

エゼマタ健太チャールズ(ダンス&ボーカル部) 今の時代、何が擦り切れるんだよ(笑)。ダンス&ボーカル部は男女混合の凸凹で、太った子もいれば小さい子もいて。「理想のクラスを作る」という青春高校のコンセプトを体現したグループかなと思います。ダンボはダンス経験者が1人しかいないポンコツ集団ですが、ここから成長していく過程を見てほしいなと思います。

入学志望動機、それぞれの事情

──流れで先にほかの部活の皆さんにアピールしてもらいましたが、デビューシングルはアイドル部が表題曲扱いです。番組出演や取材などの露出も女子アイドル部が一番多いでしょうし、ジャケット写真も全仕様アイドル部のみがフィーチャーされていました。

チャーリー びっくりしましたね(笑)。全部アイドル部かい!と。

アイドル部メンバー。左から川谷花音、持田優奈、頓知気さきな、日比野芽奈、女鹿椰子。

──でも、そもそも皆さんはアーティストとしてメジャーデビューすることを目標に青春高校3年C組に入ったわけではないですよね。番組のプロデューサーである秋元康さんも「ゴールが見えない番組」とおっしゃっていた(参照:佐久間P手がける夕方生放送の帯番組、秋元康が“ゴール見えない番組”をムチャぶり)。では生徒の皆さんは、この青春高校という特殊な学校をどう考えているのでしょう。「青春高校ってなんですか?」という問いにはどう答えますか?

日比野芽奈(アイドル部) 確かに「理想のクラスを作る」と言われてはいたけど、ゴールについてはまったく考えずにやってきたんですよ。今まで話したこともないような子たちも含めてたくさんの仲間ができて、一緒に文化祭や体育祭みたいな行事をやっていく中で楽しいなと感じることが増えてきたけど、その先のことは考えてなかったんです。デビューするなんて思ってなかったですし、青春高校はただの“もう1つの居場所”だと思ってました。

──日比野さんは16歳で加入して、実際に高校に通いながら青春高校にも通っていたわけですよね。

日比野芽奈(アイドル部)

日比野 はい。普段の学校では全然エンジョイできていなかったけど、こっちではちゃんと青春っぽい学校生活が送れて楽しいなと思っていました。

──参加資格は20歳までなので、すでに高校を卒業した人もいたり、応募の動機はさまざまですよね。目標を持って入った人もいれば、単にテレビで目立ちたいという人もいたでしょうし。

チャーリー 僕は好きな芸能人に会いたかったんで応募しました。

日比野 えー!? 知らなかった。初耳!

チャーリー そうなんですよ。もしかしたらテレビ局で会えるんじゃないかっていう。

本多 僕は正直テレビに出るなんて考えてもなかったですけど、もともと佐久間さん(「青春高校3年C組」のプロデューサー・佐久間宣行氏)が好きで。佐久間さんがTwitterで生徒を募集しているのを見たときに、それまでずっと引きこもってたし、何か行動してみようと思ったんです。ただ、受かりたいという気持ちはそんなに強くなくて、落ちたら受験がんばろうとか軽い気持ちで考えていたら、けっこうトントン拍子で進んで……何がなんだかわからないまま合格してしまった感じで。

──番組スタート当初は月曜から金曜の5日間の生放送をオーディションウイークとして、入学希望者がいろんな企画にチャレンジし、最終日の金曜に数名の入学者が決まるというシステムでした。今回取材をするにあたって、全員分のオーディション週を観返してきたんですよ。まだ何もできあがってない状態の皆さんを。

一同 うわー!

──今観ると全員フレッシュで、ちょっと気恥ずかしい気持ちにもなるんですけど、要するにそれだけ成長してるんですよね。自分で昔の映像を観返すことはあるんですか?

日比野 私は観ます。懐かしいなーと思いながら観てるだけなんですけど、確かにみんな変わったなって思いますね。

──初めから個性が確立している人もいれば、荒削りなところから徐々に魅力を発揮している人もいて。デビューをきっかけに番組を知った人も楽しく観られるとは思うんですけど、ここに至る道のりを知っていたほうが断然面白いので、せめてオーディション週のアーカイブ映像が簡単に観られるようになったらいいなと思うんですけどね。

女鹿椰子(アイドル部) 私はそれヤだー(笑)。

女鹿椰子(アイドル部)

──女鹿さんは4週目のオーディションで一度落選しているものの、敗者復活回で見事合格しました。4週目の候補者は結果的に6人全員が合格していて、観返してみると改めて粒ぞろいなメンバーですね。

女鹿 私は親がステージママで、子供の頃からめちゃめちゃオーディションを受けさせられていたんですけど、なかなかうまくいかなかったんです。最初は親に言われて受けてたんですけど、だんだん自分でも芸能界に興味を持ってきて。青春高校のときも同じ期間に10個ぐらいオーディションを受けてたんですよ。過去にも30とか40とか受けたり。

本多 昔からメンタルの強さはピカイチだったんだ(笑)。

──アイドル部の中で誰よりもセンターになりたいと言っているのになかなか選ばれないという(笑)。いじられ役としての輝きは日に日に増していますね。

女鹿 打たれ慣れてるんで(笑)。青春高校はなんとか最終審査まで行ったけど、結局落ちちゃって。敗者復活でどうにか入れました。

──番組が進むにつれキャラが変わっていく人も多いですよね。今でこそいいツッコミ役でメンバーからの信頼も厚い別所くんも、最初は「この番組はナマヌルい、自分がこの番組を変える」とアンチの立場で乗り込んできたわけですし。初日からバキバキに心折られてましたけど。

別所 俺は小さい頃からバラエティばっか観ていて、お笑いの知識もめっちゃあると思ってたんですよ。俺が入ったら絶対プラスになると思って。ただ……思ったよりも難しかった(笑)。

チャーリー お前は本当にキレイになったなー。

河野 尖ってたとこ全部削られたな。

別所 丸くなったねー。まんまる。

持田優奈(アイドル部) わくっしー(涌嶋)も大人しくなったよね。最初キャラすごかったよね。

涌嶋茜(軽音部)

──涌嶋さんも場を掻き回すようなキャラでしたけど、最初から個として完成されていて、だからこそクラスになじめなさそうな感じがあったんですよね。でも、いい意味で丸くなってクラスに溶け込んでいるというか。

涌嶋 いや、でも尖っていたいですね(笑)。私はオーディションを受ける前に、大人の考えを見透かしてたんですよ。デビューとかをプッシュされる番組やと思ってたんで、絶対歌う場所をくれると思っていて。

──歌手デビューをするうえでの踏み台ぐらいの気持ちで。

涌嶋 そうですね。尖ってんなあ(笑)。

河野 僕は「大学を辞めたい」というのが応募の理由です。夕方の生放送だったんで、この番組に受かったら大学の授業と丸かぶりしてるし、辞める口実ができるかなって。

──河野くんも心が折れ始めてから俄然面白くなってきました。イケメン枠で入学したのに少しずついじられキャラになって、より味わいが出てきたというか。

チャーリー わかる! それスタッフさんも言ってた。