4月にスタートした平日17時半からの帯バラエティ「青春高校3年C組」。メイプル超合金、バイきんぐ小峠、千鳥、三四郎、おぎやはぎ、バカリズム、バナナマン日村という豪華な曜日MCと16歳から20歳までの入学希望者が毎日賑やかに生放送を届けている。お笑いナタリーでは生放送を終えた直後のMC全員にインタビューを実施。「疲れた!」「不安」など率直な感想が飛び出した一方で、それぞれ異なる担任役としてのビジョンも聞くことができた。
なお4ページ目以降は佐久間宣行プロデューサーの番組開始前インタビューと、佐久間Pがこれまでに手がけてきた主な番組を“佐久間Works”として掲載している。
取材・文 / 狩野有理
テレビ東京と秋元康がタッグを組んで始動させた夕方生放送の帯番組。「架空の高校の“3年C組”を作る」というコンセプトのもと、月曜から金曜にかけて6人の入学希望者がさまざまな企画にチャレンジし、金曜にそのうちの1人が正式な生徒として3年C組に加入する。
担任の先生は、メイプル超合金(月曜)、バイきんぐ小峠(火曜 / 隔週)、千鳥(火曜 / 隔週)、三四郎(水曜)、おぎやはぎ(木曜 / 隔週)、バカリズム(木曜 / 隔週)、バナナマン日村(金曜)。また副担任の中井りか(NGT48)、教育実習生のノブナガもクラスを盛り上げる。ノブナガは約100組による若手オーディションを勝ち抜き、このレギュラーを獲得した(参照:佐久間Pに直談判、ノブナガが帯番組のレギュラー獲得「人生で一番うれしい!」)。
「ゴッドタン」など数々のバラエティで知られる佐久間宣行氏がプロデューサーを務めるほか、「NEO決戦バラエティ キングちゃん」(テレビ東京)のスタッフや、オークラ氏、大井洋一氏など第一線で活躍する放送作家が多数参加しているのでお笑いファンも必見!
担任全組インタビュー
メイプル超合金
新番組のスタートを飾る大事な初回、MCを務めたのはまさかの代打・カンニング竹山だった! そんなドタバタの展開もテレビ東京らしいと視聴者の目に映ったに違いない。本来のMCメイプル超合金は2週目で初登場を果たした。愉快な生放送に見えて「実はストロングスタイル」とその感想を語る。
──先週の記念すべき第1回は佐久間Pのスケジュール調整ミスで欠席となりました(参照:三四郎相田「ぶちかましていこうかな」千鳥、おぎや、バカリも10代と向き合う)。カンニング竹山さんが代打を務めましたが、ご覧になりましたか?
カズレーザー いやあ、竹山さんの番組は観ないようにしてるんで……。翌日の小峠さんの回から観ました。
安藤なつ 観とけよ! 私は観ました。竹山さん、クレーンでつまみ上げられて教室にパッと落とされて、そのままテレビに出ているって感じでした(笑)。面白かったです。
──竹山さんもまさか関係ない番組の初回MCを任されるとは思っていなかったでしょうね。
カズレーザー おぎやはぎさんとか、今回のことで「竹山さんやってくれるんだ!」って気軽に休みそうだから、結局竹山さんもレギュラーばりに出ることになるんじゃないですか?
──あははは(笑)。お二人は今日初登場でしたが、10代の子たちと生放送をやってみていかがでしたか?
カズレーザー 芸能活動してない方々なので、変な意味で爪痕を残そうとしないところがしゃべってて楽しいです。僕、爪痕残そうとする人嫌いなんで。ノブナガもそうなんですけど、なぜか今日なつさんもガンガン入ろうとしてきて(笑)。
安藤 えー!?
カズレーザー こっちがあんまりたくさんしゃべっちゃうと、生徒たちも圧でやられちゃうじゃないですか。せっかくテレビに出ていただけるなら「1週間楽しかったな」って思ってもらえるようにいい思い出にしたいです。
安藤 「テレビ局の中を見てみたい」っていう理由で応募してきた子(2週目の合格者・浅井優平)がいて、すごく斬新だなと思いました。みんなタレントになりたくて入ってくるのかなと思っていたので。
──テレビに出たいわけじゃないから、話を振られてすごく恥ずかしそうにしていました。
安藤 ただただ局内を見たかっただけなんでしょうね。
──この番組の企画について最初に聞いたときはどう思いましたか?
安藤 秋元康さんと佐久間さんがやるんだったら絶対面白いんだろうなって思いました。お声がけいただいてありがたいです。
カズレーザー 秋元康さんってことで、やっぱりしっぽを振りたいなって思いますね! 大物だと聞いてるので。
安藤 聞いてるっていうか、大物なんだよ。
──佐久間さんとこうしてがっつり一緒に番組をやるのは初めてですよね。
カズレーザー 佐久間さんとの関わりは、「ゴッドタン」に何回か出たくらいかな? 僕らは(「ゴッドタン」でハライチ岩井が提唱している)“お笑い風”でがんばってる人たちなので、ゴリゴリのバラエティは苦手なんですよ(笑)。
安藤 本当にストロングスタイルのお笑い番組を作ってらっしゃるから恐縮しちゃいます。
カズレーザー 実はこの番組も、柔らかい番組に見えてすげえストロングスタイルなんです。MCが超がんばんなきゃいけない。どんな子が来て、何を言っても面白く映るように、何も提供されなくても成立させないといけないから、本当はさんまさんとかがMCやればいいなあって思います(笑)。
──MCにとっては負担が大きい?
カズレーザー 困りますねー。普通の早押しクイズがやりたいです。
安藤 これまで何千問って解いてきてそう思うって相当だね。
──新しい入学希望者が入ってくる月曜日は特に難しいと思うのですが。
カズレーザー ゼロの状態なので楽っちゃ楽です。入学希望者にキャラがついてくる中盤のほうが難しい気がします。
──自分が生徒だったとしたら、MC陣の中で誰に担任をしてほしいですか?
カズレーザー 小峠さんかなー。小峠さんとお仕事する機会が一番多いんですけど、笑いどころが似ているんです。ものの捉え方も近いと思うので、そういう人が先生だったらやりやすい。
安藤 先週やっていた日村さんの顔芸。あれはずーっと見ちゃいます。あんなひょうきんな先生がいいですね。
──どんなクラスになって、どんな活動をしていくか未知数の番組ですが、何を期待しますか?
カズレーザー スター性のある子が来たら、その子を主軸にして別の番組を一緒にやりたいです。本物の原石が来たらめっちゃひいきします。売れる前から目つけてました感は出していきたいです。
──番組ではまだまだ生徒募集中です。応募を迷っている人に向けて、最後にメッセージをお願いします。
安藤 テレビ局の中に入れるので、見学気分で応募してみてください。
カズレーザー 数字が欲しいので、SNSのフォロワーが多いインフルエンサーの若い子に来てもらいたいです。すぐに合格させます。
- メイプル超合金(メイプルチョウゴウキン)
- 左 / 安藤なつ(アンドウナツ)
- 1981年1月31日生まれ、東京都出身。
- 右 / カズレーザー
- 1984年7月4日生まれ、埼玉県出身。
- 2012年結成。サンミュージックプロダクション所属。「M-1グランプリ2015」ファイナリスト。「ゴッドタン」には「小池美由にトモダチを作ってあげよう」と題した企画で初登場。名物企画「コンビ愛確かめ選手権」にも挑戦している。
バイきんぐ小峠
序盤からエンジン全開で入学希望者たちに真正面からぶつかっていった小峠。「コンプレックスのない人間なんて成長しねえんだよ!」「お前パーカー燃やすぞ」といった名言も生まれ、その熱血教師ぶりが好評だったが、本人の手応えは?
──まず1週目、やってみていかがでしたか?
疲れましたね(笑)。こんな疲れるものかと思いました。時間で言えばたかだか30分じゃないですか。収録の30分なんかこんなに疲れないと思うんですけど……。いやー疲れました。
──相当お疲れですね(笑)。
1回もギアを落としちゃいけないっていう気持ちがなんとなくあってガーッと突っ走ってたから、それで疲れちゃったのかな。
──本番を迎える前はどういう先生になろうっていうプランはありましたか?
本番前に初めて具体的な企画の打ち合わせをしたんですが、思っていたより難しいなと感じたんです。「これはけっこう負担デカイな」と(笑)。僕はどちらかと言えば、最初からワーって行く感じではなくて、徐々に上がっていくタイプだと思うんですが、佐久間さんに「それだとちょっと間に合わないかもしれない」みたいなアドバイスをいただいていて。それで「最初からだな」って決めてはいましたね。スイッチ入れなくちゃいけないぞって。
──ガンガン生徒にツッコんでいく、強めの先生になっていましたね。
あそこまでやるつもりなかったんですけどね(笑)。いきなりギア入れていったらああなっちゃいました。
──生放送で、タレントではない10代の子たちと絡むってやっぱり不安もありますか?
いや、怖いですよ! 隔週でよかったです。終わったあと「うわー来週もか」って思っていたら「また2週間後だね」って言われて、ちょっとホッとしましたもん(笑)。それくらいのペースがちょうどいいかもしれないです。
──今後スケジュール帳にこの番組名を見つけたら……。
うわ!ってなっちゃいそうですね(笑)。カロリー高いですから。それくらい全力です。
──番組について最初に聞いたとき、どう思いましたか?
最初はピンときませんでした。佐久間さんは何度も仕事させていただいてますが、秋元康さんが入るっていうことで想像がつかなかった。やっぱり、“生”っていうのが一番引っかかりましたね。さらに決定したMC陣のラインナップを見たら、かなりいかついメンツじゃないですか。これはちょっと大層なことになってきたなと思いました。今日1回目やるまでは、ずっとどこかに引っかかってましたね。「大丈夫かな」って。
──その不安は今回やってみて払拭されましたか?
各回の企画にもよるんでしょうけど、最初に内容を聞いたときに予想していたよりはやりやすかったです。このやり方で合っているのであれば、ですけど。
──「熱血教師すぎる」「キレッキレかつ優しい」「普通に良い先生だ(笑)」など、Twitterでは好意的な反応がすごく多かったです。ちなみに、ほかの担任の印象はどうでしょう?
(三四郎)小宮のクラスは嫌ですねー!(笑)
──なぜですか?
小宮とはよく一緒になりますし、2人でMCをやったこともあるんですけど、急に進行のところでよくわかんない間違いをするんですよ。それを知っている分、ちょっとドキドキするかもしれないです。
──「先生として信頼できるのか?」っていう。
そうそう(笑)。あとバカリズムさんも怖いですね。冷血な感じがするじゃないですか。心がなさそう。たぶん生徒ほったらかしにするでしょ?(笑)
──小峠先生として生徒たちに期待することは?
若くしてテレビに出ているっていうだけですごいと思うんです。僕はテレビに出るまで16年かかりましたから。ノブナガや中井りかさんもそうですけど、あの教室にいるっていう時点で僕は敬意を払っているんですよ。だから僕の強い口調にめげずに、もっとガンガン来てほしい。強い子になってほしいですね。
──そのために、あえて小峠先生も強めに行くと。
スパルタのやり方かもしれないですが、僕には一切NGなんてないので何をしてもらっても構わないです。血さえ出なければいいですよ(笑)。
- 小峠英二(コトウゲエイジ)
- SMA NEET Project所属。1976年6月6日生まれ、福岡県出身。「キングオブコント2012」で優勝。毎年、夏に単独ライブを開催している。最新公演「クローバー」のDVDは昨年10月にリリース。
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千鳥 / 三四郎 / おぎやはぎ
- 担任
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- 月:メイプル超合金
- 火(隔週):バイきんぐ小峠 / 千鳥
- 水:三四郎
- 木(隔週):おぎやはぎ / バカリズム
- 金:バナナマン日村
- 副担任
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- 中井りか(NGT48)
- 教育実習生
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- ノブナガ
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2018年5月30日更新