ライブをたくさんやってきたことが自信
──まず武道館公演の率直な感想を聞かせてください。
お客さんはもちろんなんですけど、家族や友達がたくさん来てくれてすごくうれしかったですね。僕たちは「武道館」っていうものをそこまで特別に考えすぎないようにしてたんです、「普段通りやろうよ」「らしくやろうぜ」みたいな。でも家族や友達も含めて、全国からいろんな人が来てくれて「あ、やっぱり特別な日なんだな」っていうのを思って。「YON FES」もそうなんですけど、そうやってみんなが来てくれることによって「ああ、愛されてるんだな」っていうことに気付いて幸せに思います。
──これまでのバンドの道のり、特に「ライブハウス出身」ということに重きを置いた構成だったと思いますが、その理由を教えてください。
やっぱり僕たちはライブハウスで始まったバンドなんですよね。MCでも言ったと思うんですけど、例えば何かのオーディションでグランプリを獲ったとか、どこかの大きい事務所に特別プッシュされたとかじゃなく、本当にただひたすらライブハウスでやっていたらお客さんがちょっとずつ増えて、仲間が増えて、そういう仲間が助けてくれて今の状況があるので、僕らより下の世代のバンドマンや今くすぶってるバンドマンにも等しく可能性があるんだよっていうのを見せたかったんです。そういうのがヒーローかなと思ってるので。あとは「状況は変わったけど中身は変わってないよ」っていうのを昔からのお客さんにも見せたかったというのもあります。
──その武道館公演がパッケージされるわけですが、好きなシーンは?
どこだろうな……ド頭のとこはグッときますね。オープニング映像から、紗幕越しにシルエットが映し出されてるところまで。あのシーンは何度観てもいい。あと「Night on」のときに後ろのモニタに映ってる映像……首都高の映像はカッコいいなと思いますね、イメージ通りです。ほかのイベントとかでも使いたいくらい。あと「Buster call」のところも好きなシーンです。
──過去のライブ映像と共にこれまでのライブ日程がすべて映し出されるという。
あれ観ると、ホントにようライブやってきたなって思いますね。僕らの自信ってそれしかないんですよ。ほかのバンドよりライブをたくさんやってきたってことくらいしか。でも、だからこそ経験値だけは絶対負けないだろうと思います。
苦労や悔しい思いをして、今がある
──これまでの道のりを振り返ってみてどうでした?
苦労もしたし、悔しい思いもいっぱいしたし、「無駄だったんじゃないか」って思ってしまうこともたくさんあったんですけど、全部「それがあって今があるな」と思えましたね。苦労してよかったな、と言うか。もっと早くにいい感じになってたら調子に乗ってたかもしれないし。このタイミングでよかったなと思いますね。
──今までで一番苦しかった時期はいつですか?
KOUHEI(Dr)が入ってから(2011年1月)3年ぐらい作品をリリースできなかったんですけど、そのときは苦しかったですね。あと「monolith」(2014年2月リリースの3rdミニアルバム)を作ってるとき。「sonor」(2013年5月リリースの2ndミニアルバム)を出して、状況がいい方向に傾き始めたときに、すぐ「monolith」を出すことになったんですけど、そのときが一番お金も時間もなくて。バンドとしての状況はよくなってて、いっぱいライブに誘われるけど、音楽で食えてはないから僕は毎日バイト行ってる、みたいな。いつも夜中にいろいろ考えてましたね。「ここでホントにいい曲、いい作品を作ればきっと人生なんとかなる気がする。けど、ここで乗り越えられなかったら終わる」っていうプレッシャーがすごかった。
──メジャーデビューして以降、ファンがどんどん増えていくことについての不安やプレッシャーはあります?
毎回ありますね。言ってしまえば、自分が思ってる以上に評価されてるので、「前作を越えなきゃいけない」っていうプレッシャーは毎回どんどん大きくなってますね。
──それはどうやって越えていくんですか?
いやあ、もう毎回同じように戦って悩み続けるしかないです。乗り越えられているかはよくわかんないですけど、尊敬してる人たちが認めてくれるので、それを一生懸命自信に変えてって感じですかね。
──認められていくことが、推進力になってるんですかね。
かもしれないですね。「YON FES」にASIAN KUNG-FU GENERATIONや東京スカパラダイスオーケストラが出てくれたみたいに、絡めるはずがないと思ってた人と普通に話せたり、そういう人が「いい」って言ってくれたりするので、自信を持っていいなんだなって思えるんです。僕は先輩に限らず、対バンしてきた人たちのことはすごく尊敬してるし、友達だけどファンなので、そういう人が普通に「いいね」とか言ってくれるのはすごくありがたいです。うれしいです。
──不思議なくらい、GENさんはいつも自信がないですよね。
そうなんですよ。毎回全然自信ないです。自信あるキャラでいきたいんですけど(笑)。
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昔から何も変わらないフォーリミ
- 04 Limited Sazabys「LIVE AT NIPPON BUDOKAN」
- 2017年6月21日発売 / 日本コロムビア
-
初回限定盤 / Blu-ray
[Blu-ray Disc+フォトブック]
6264円 / COXA-1149 -
初回限定盤 / DVD
[DVD+フォトブック]
5400円 / COBA-6960~1通常盤
[DVD]
4104円 / COBA-6962
- 収録曲
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- monolith
- fiction
- escape
- Chicken race
- Warp
- drops
- Now here, No where
- labyrinth
- nem...
- Grasshopper
- knife
- Lost my way
- imaginary
- Buster call
- Remember
- Any
- compact karma
- bless you
- Night on
- mahoroba
- cubic
- discord
- Letter
- milk
- hello
- eureka
- Horizon
- Terminal
- swim
- climb
- Feel
- midnight cruising
- Give me
- 初回限定盤特典
-
- DOCUMENT OF NIPPON BUDOKAN(特典映像)
- 著名人によるお祝いメッセージ(特典映像)
- SPECIAL PHOTO BOOK(80ページ)
- 04 Limited Sazabys presents「Human Communication tour」
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- 2017年7月18日(火)青森県 八戸ROXX
- 2017年7月20日(木)宮城県 石巻BLUE RESISTANCE
- 2017年7月27日(木)島根県 松江 AZTiC canova
- 2017年7月28日(金)鳥取県 米子 AZTiC laughs
- 2017年8月2日(水)大阪府 BIGCAT
- 2017年8月7日(月)東京都 TSUTAYA O-EAST
- 2017年8月9日(水)愛知県 DIAMOND HALL
- 04 Limited Sazabys(フォーリミテッドサザビーズ)
- 2008年に愛知県名古屋市にて結成された、GEN(B, Vo)、HIROKAZ(G)、RYU-TA(G, Cho)、KOUHEI(Dr, Cho)によるロックバンド。2013年5月に発表した2ndミニアルバム「sonor」より日本語詞を多く取り入れ、楽曲の幅を広げる。メロディックパンクやギターロック、ラウドロックなど、さまざまなジャンルのバンドと競演を重ね、2014年2月に3rdミニアルバム「monolith」、同年9月に1stシングル「YON」をリリース。2015年4月に1stフルアルバム「CAVU」を日本コロムビアから発売し、メジャーデビューを果たした。同年10月にメジャー1stシングル「TOY」を、2016年3月に1st DVD「MOMENT」を発売。4月には初の主催フェス「YON FES 2016」を大成功に収めた。ニューシングル「AIM」を6月に発表し、9月に2ndフルアルバム「eureka」をリリース。2017年2月に初の東京・日本武道館公演を成功に収め、6月にその模様を収録したBD/DVD「LIVE AT NIPPON BUDOKAN」を発売した。