タイドラマ「Don't Say No -心が近づくとき-」特集 |  「TharnType2 -7Years of Love-」から生まれた、もう1つの恋物語

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映画ナタリーでは、TELASAで配信中のタイドラマ「Don't Say No -心が近づくとき-」の特集を展開。「TharnType2 -7Years of Love-」にも登場したカップル・レオとフィアットにスポットを当てた同作の魅力を、同シリーズのファンに語ってもらった。さらに、TELASAで楽しめる関連作も紹介する。

取材・文 / 青柳美帆子文 / 秋葉萌実(作品解説)

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「Don't Say No -心が近づくとき-」

「Don't Say No -心が近づくとき-」

幼なじみから恋人に発展した大学3年生のレオとフィアット。紆余曲折ありながらも心を通わせた2人だったが、一途にフィアットを思い続けてきたレオは恋愛経験の豊富な彼にどう愛情表現をするべきかわからず、日々戸惑っていた。そんな折に、レオの両親のもとへフィアットの過去に関する写真が届く。さらに2人の関係を揺るがす存在も……。

フィアットを「2gether」のファースト(チャローンラット・ノープサムローン)、レオを「Until We Meet Again~運命の赤い糸~」のジャー(パチャラ・スアンシー)が演じた。監督は「TharnType2 -7Years of Love-」も手がけたパーサウット・スックブア、脚本はMAME(オーラワン・ウィチャヤワナクン)が担当している。

なお本作に加えて、特別編「LeoとFiatの(愛の)秘密」「Don't Say No-心が近づくとき-スペシャルエピソード」も配信中だ。

視聴はこちらから!

「TharnType」シリーズのファンが語る、
「Don't Say No -心が近づくとき-」

プロフィール

芙美(フミ)

思春期をBLとともに過ごす。「男と男の関係性」が大好きで、愛も憎しみもBLと感じるタイプ。「2gether」をきっかけにタイドラマにハマる。推しキャラは「TharnType/ターン×タイプ」のタイプ。

「TharnType2」を観ていなくても楽しめる

──TELASAで配信中の「Don't Say No」はどんな物語なのでしょうか?

「Don't Say No -心が近づくとき-」は、両片思い状態ですれ違っていた幼なじみが紆余曲折あって恋人になったけど、恋人って何をすればいいの!?と悩む、「付き合ってから」のお話です。愛が重いスパダリ(スーパーダーリン。ハイスペックで理想的な彼氏を意味する)のレオと、奔放な過去を持ち、こじらせ気味男子のフィアットがカップル。彼らはもともと、タイBLドラマ「TharnType2 -7Years of Love-」に登場していました。ただし「TharnType2」を観ていなくても本作は楽しめます!

「Don't Say No」より、ジャー演じるレオ(左)とファースト演じるフィアット(右)。

「Don't Say No」より、ジャー演じるレオ(左)とファースト演じるフィアット(右)。

──スピンオフだけど、前のシリーズを観なくても楽しめる独立した作品なんですね。

タイBLドラマは、メインの2人(メインカップリング)の恋愛を描きつつ、同時並行でほかのキャラクター同士の恋愛(サブカップリング)も描くことも多いんです。「TharnType2」でのレオフィアットは、ターンタイプというメインカプに対してのサブカプでした。

──サブカプのフィーチャーは、タイドラマではよくあることなんでしょうか?

こうしてシリーズが1本制作されるのはなかなか珍しいかもしれません。ただ、「TharnType2」放送当時から、「次のシリーズはレオフィアットのお話かも」と予想する声はありました。

──ファンの間でもシリーズのつながりが期待されていたと。

本作の原作者であり脚本も手がけているMAME先生は、「ラブ・バイ・チャンス」「TharnType」などで知られるタイドラマの原作者。「Don't Say No」を含む4シリーズは、すべて同じ世界線の中のお話なんです。例えば「ラブ・バイ・チャンス」の中に、「TharnType」のメインカップルであるターンとタイプの存在が少しだけ出てきたりする。私は個人的に「タイBLドラマ界のCLAMP先生」だと思っています(笑)。

──なるほど!(笑) それぞれのキャラクターを演じる役者さんについて教えてください。まずはフィアットを演じるファーストくん。

ファーストくんはもともと、タイドラマファンから注目が集まっていました。「2gether」でサラワットを演じたブライトくんや、「Tharn Type」でタイプを演じたガルフくんと同じ学校の同級生。なんて豪華な学年なんだ、堀越高校か?と言いたくなる(笑)。

「Don't Say No -心が近づくとき-」

「Don't Say No -心が近づくとき-」

──レオを演じるジャーくんはいかがでしょう?

ジャーくんは相手を見ている視線がいいですよね。「砂糖をまぶしたみたい」という表現がふさわしい、相手への愛情の深さと重さを視線で表してくれている。すごく身長が高いから、2人に身長差ができているのも好きな人にはぐっとくるポイント。彼らはマネージャーが一緒なので、マネージャーさんがTwitterなどで2人のショットをよく上げてくれています。

恋人になったからこその成長

──そんな2人が演じているメインカプ、レオフィアットの魅力はどんなところにあるのでしょう。

「TharnType2」の頃のレオフィアットは、「もういいから周りを巻き込まず早く付き合っちゃいなよ!」と言いたくなる(笑)。フィアットは恋人のいる男性にちょっかいを出すけれど、実はずっと幼なじみのレオに思いを寄せていることが明らかになります。当時から1つのソファで一緒に寝るくらいの距離感なのに付き合っていない。そしていざ付き合ってからの「Don't Say No」では、むしろ意識してしまって距離がぎこちなくなる。

「Don't Say No -心が近づくとき-」

「Don't Say No -心が近づくとき-」

──王道だ!

過去のことや自分の家族のことで波乱が起きるけれど、一生懸命対話で乗り越えようとする2人がよかったです! 「TharnType2」でサブカプだったときの彼らはうまく話し合いができていなくて、恋人になったからこその成長も感じました。

──イチオシのシーンはどこでしょうか。

レオがフィアットのお世話をするシーン全般は、「ああ、本当に好きなんだな」というのが伝わってきます。一番印象的だったのは、おそろいのネックレスを介してのキスですね! それから、フィアットのお母さんが存在感を出しているところはどこも見応えがありました。

──ネックレスキスシーンを筆頭に、本作はベッドシーンも見どころの1つじゃないでしょうか。

このシリーズの強みを見せるぞ!というファンサービスを感じさせる多さでした! レオはフィアットと関係を持つまで経験がなかったという設定。発展途上感のある初々しさがありました。ちなみに先ほど言及したMAME先生は、「TharnType」ドラマ化の際に借金までして自費を投じたエピソードが有名なのですが、「TharnType2」のときは、車での濡れ場のために自費で車を買ったことでも知られています。

──こだわりがすごい。

個人的には、サブカプのリオンポップがツボで……! リオンは甘えるのがうまい歳下攻め、ポップパーンはクールだけど甘やかされていく歳上受け。「付き合うまで」のときめきとジェットコースター感を彼らから摂取させてもらっていました。

「Don't Say No -心が近づくとき-」より、ポップパーン(左)とリオン(右)。

「Don't Say No -心が近づくとき-」より、ポップパーン(左)とリオン(右)。

──これもまた王道ですね!

本作でリオンポップが選ぶ結末も最高で。「相手の幸せを願うってどういうことなんだろう?」という恋愛ものの永遠のテーマに1つの答えを出している。さらに本作は女の子のサブカプが登場したのもうれしいポイントの1つです。タイドラマは最近BLが日本で注目されていますが、女性同士の恋愛を描くGL(ガールズラブ)ドラマにも力を入れているんですよ。

MAMEワールドの無限ループへ

──最後に、本作はどんな人にお薦めか聞かせてください!

「受けはとにかく愛されていてほしい!」という溺愛好きな人ですね。ここにスパダリからダメにされそうなくらい愛されている受けがいますよ……!

「Don't Say No -心が近づくとき-」

「Don't Say No -心が近づくとき-」

──レオはとにかくフィアットを溺愛していますものね。「趣味=フィアット」なくらい。

そうそう。レオはフィアット単推し、“同担拒否”のオタクなんですよね(笑)。

──本作を観て面白かった人にお薦めしたい、ほかのタイドラマを教えてください。

まだ観ていない人は「TharnType2」をぜひ。レオフィアットが両片思い迷惑カップルだった時期を観ることができます! さらにそこから「Tharn Type」1期にさかのぼってくれると、「TharnType」オタクとしてはうれしいですね。愛の質感が目に見える1作です。1期と2期のシリーズを通して、愛が人間を変えていくというところを描いている。険悪な関係から恋人同士になる変化、そして学生から大人になった環境の変化を通して、カップルの関係性の深まりが表現されています。

──そのテーマは本作「Don't Say No」にも感じます!

そうですね! レオフィアットは、「TharnType」1期時点でのメインカップルに少し似ているんですよね。きっと「スパダリ攻めと素直になれない受け」がMAME先生の根本的な萌えなんじゃないかな……(笑)。「Don't Say No」をきっかけに、MAMEワールドの無限ループもアリだと思います!

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