ドラマ「家政夫のミタゾノ」桜田ひよりが座長・松岡昌宏に「痛み入ります」 “新人家政婦”が撮影現場で驚いたテンポとスピード感

松岡昌宏扮する家政夫・三田園薫の活躍を描いた「家政夫のミタゾノ」第6シリーズが、テレビ朝日系で放送中。本編終了後には、伊野尾慧が主演を務めるシリーズ初のスピンオフ「家政負のヒカル」がTELASA(テラサ)で配信されている。

新シリーズより、金曜ナイトドラマ枠から火曜21時枠のゴールデン帯へ“お引越し”した「家政夫のミタゾノ」。今回もミタゾノさんが、派遣された家庭の内情をのぞき見し、そこに巣食う“根深い汚れ”までも落としていく。

映画ナタリーでは、新人家政婦・矢口実優役の桜田ひよりにインタビューを実施。シリーズ初参加となる彼女がのぞき見した(?)現場の裏側や出演者のエピソードを聞いた。

取材・文 / 橋本達典撮影 / 梁瀬玉実

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松岡さんが座長として温かく迎えてくださった

──「家政夫のミタゾノ」第6シリーズは、初のゴールデン進出ということもあって、松岡昌宏さん扮するミタゾノさんをはじめ、伊野尾慧さん演じる村田光、桜田さん演じる新人家政婦の矢口実優が、訳あって、とある地方の山村にあるカフェへ出張を。猛暑の中のロケは、ご苦労もあったのでは?と想像します。

めっちゃ(ためて)……暑かったですね!(笑) あと雷が苦手なので、夕立のときの雷がすごく怖かったです。音に驚いて、セリフが飛ばなければいいなって願っていました。突然の雨に見舞われたり、雷が鳴ったりする中でも涼しい顔でお芝居をされている松岡さんは、すごいな、さすがだなと思いました。

桜田ひより

桜田ひより

──ミタゾノさん=松岡さんの印象はいかがでしたか?

初対面のときは、テレビで見るよりも大きいなと思いましたし、迫力満点でした(笑)。私は第6シリーズからの加入となるので、不安というか、ちゃんとなじめるかな……って心配もあったんですけど、松岡さんが座長として温かく迎えてくださったので、すぐに、ずっと「むすび家政婦紹介所」にいたような居心地のよさを感じることができました。

──第1シリーズは2016年10月スタートで、当時桜田さんは13歳。本作はご覧になっていましたか?

家族で観ていましたね。ですから、出演が決まったと最初に聞いたときは、「まさか私が、あの“ミタゾノ”に出られるなんて……!?」と驚きもありつつ、少し不思議な感じもありつつ、素直にうれしかったです。家族のみんなも喜んでくれました。

「家政夫のミタゾノ」より、桜田ひより演じる矢口実優。

「家政夫のミタゾノ」より、桜田ひより演じる矢口実優。

「家政夫のミタゾノ」より、平田敦子演じる阿部真理亜(左)、余貴美子演じる結頼子(中央)、しゅはまはるみ演じる式根志摩(右)。

「家政夫のミタゾノ」より、平田敦子演じる阿部真理亜(左)、余貴美子演じる結頼子(中央)、しゅはまはるみ演じる式根志摩(右)。

──出演が発表されて、周りからはどんな反響がありましたか?

家族はもちろん、ファンの方々から「ひよりちゃん、ミタゾノに出るんだ!」、「絶対に観るね」という応援の声がたくさん届いて。でも、その一方で、歴代のヒロインの先輩方がたくさんいらっしゃるので責任も感じました。これまでとは違ったヒロイン像も期待されていると思いますから、新しい風を吹き込みつつ、ずっと観てくださっている皆さんから違和感なく受け入れていただける役柄にしたいと気を引き締めました。

──実はお嬢さま、優等生、元ヤンキーなどなど、ミタゾノさんのパートナーとして、これまで個性的なヒロインがたくさん登場しましたからね。

第6シリーズともなると、ミタゾノさんへの接し方や話し方など、ある程度、パターンみたいなものが出し尽くされているとは思うんですけど、だからと言ってプレッシャーに感じることなく、前向きに。自分にしかできない実優ちゃんになればいいなと思って、現場に臨みました。

ワンシーンの中でもお話が二転三転するスピード感に驚きました

──その実優は「年齢のわりに肝が据わっていて、派遣された家庭の問題を冷静に分析し、男女関係や色恋沙汰については、人生経験に裏打ちされたような意見を述べる」という、ちょっと大人びた役柄です。

実優ちゃんは、自分からわりとガツガツいけるタイプというか、相手の年齢は関係なく接する女の子で、“人が大好き”という印象を持ちました。だから、家政婦さんという職業を選んだのかなと想像しました。私は逆に、人にガツガツいけないので、少しうらやましくも思いました。

──どんなことを意識して演じようと思いましたか?

人との距離を詰めるのが上手だなと思いましたし、大人びていそうで、本当の大人から見ると、ちょっと背伸びして見える女の子なんだろうなと感じたので、いろんな表情を出せるようにしたいなと思いました。あと、身ぶり手ぶりが多い、表情豊かなところも意識しています。ちょっと生意気そうに見えるけど、実は子供のような無邪気さもある、愛らしいキャラクターなんだなと思っていただけたらうれしいですね。

「家政夫のミタゾノ」より、桜田ひより演じる矢口実優。

「家政夫のミタゾノ」より、桜田ひより演じる矢口実優。

「家政夫のミタゾノ」より、桜田ひより演じる矢口実優。

「家政夫のミタゾノ」より、桜田ひより演じる矢口実優。

──「ミタゾノ」シリーズは、テンポ感と掛け合いが魅力の1つですが、難しかったところ、参加して学んだところはどこですか?

ポンポンポンと、間髪入れずに進んでいくテンポのいい掛け合いもそうですし、ワンシーンの中でもお話が二転三転するスピード感に、最初は驚きましたね。私にとっては、普段のお芝居の1.5倍くらいの感覚でした。松岡さんをはじめ、第5シリーズまでにできあがった皆さんのテンポを崩さないよう緊張もしましたし、あの中でやれたことは、これからの自信になると思います。

──放送前には、第1話の松本まりかさんをはじめ、泉谷しげるさん、伊武雅刀さん、黒木瞳さんら、豪華ゲスト56名が一挙発表され、話題になりました。

お芝居に関しては、舞台演技に近い感触があったので、少しオーバーに演じることを心がけたんですけど、毎回いらっしゃるゲストの方々が皆さん舞台経験も豊富な方々ばかりなので圧倒されてしまって……。そばで見ているだけでも、とても勉強になりました。

──ミタゾノさんの口ぐせは「痛み入ります」ですが、「ミタゾノ」の現場で“痛み入った(恐縮、感謝した)”出来事は、何かありましたか?

やはり、松岡さんに尽きますね。とにかく、現場での“居方”が素晴らしいんです。ザ・座長、という感じで、そこにいらっしゃるだけで現場は活気があふれますし、松岡さんご自身も引っ張ってくださって。何より、率先して居心地のよさを作って、みんながお芝居をしやすい空気を整えてくれるところが、すごいと思いました。私に将来それができるかどうかわかりませんが、少しでも近付きたいなと思います。

桜田ひより

桜田ひより

桜田ひより

桜田ひより

スピンオフドラマ「家政負のヒカル」は、光くんが主人公のほのぼのコメディ

──今回は、本編以外にも、スピンオフドラマ「家政負のヒカル」にもご出演されます。現場の雰囲気はどうでしたか?

伊野尾さんが、セリフをずっとしゃべっていましたね(笑)。もしかしたら、本編よりも大変だったろうなって思うくらいのセリフの量で。1話につき5分の内容なんですけど、濃密で面白い作品になっていると思います。

──先輩家政夫・光と実優の掛け合いも多くありますが、シリーズ初となるスピンオフの見どころは?

むすび家政婦紹介所の経営危機を救うために動画配信を始めた光くんに、実優がアドバイスしたことから……という物語ではあるんですけど、がっつりコントです!(笑) 光くんのドタバタした日常を、肩ひじ張らず見てください。

「家政負のヒカル」より、桜田ひより演じる矢口実優。

「家政負のヒカル」より、桜田ひより演じる矢口実優。

──本編放送中の12月19日には21歳の誕生日も迎えます。少し気が早いですが、来年の目標を教えてください。

今年も1年早かったな、もう終わりか……というのがまず思うことなんですけど(笑)、来年も今年以上にお仕事をしてきたいですね。「ミタゾノ」の現場で学んだこと、吸収できたことがたくさんあったので、2024年はそれを生かせるよう、がんばりたいです。

──最後に、本編、スピンオフを楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。

皆さんお待ちかねの「家政夫のミタゾノ」第6シリーズです。放送時間は変わりましたが、さらにパワーアップしていますので、ぜひご覧ください。そしてスピンオフドラマ「家政負のヒカル」は、光くんが主人公のほのぼのコメディです。5分でサクッと観られるので、お時間が空いたときにも楽しめます。やわらかい気持ちになっていただければ幸いです!

桜田ひより

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ドラマ「家政夫のミタゾノ」

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スピンオフドラマ「家政負のヒカル」

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プロフィール

桜田ひより(サクラダヒヨリ)

2002年12月19日生まれ、千葉県出身。幼少期に芸能活動をスタート。2014年にドラマ「明日、ママがいない」に出演し注目を集める。以降「ワイルド・ヒーローズ」「メンズ校」「彼女、お借りします」「生き残った6人によると」「silent」「沼る。港区女子高生」「あたりのキッチン!」といったドラマや、映画「東京喰種 トーキョーグール」シリーズ、「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」「男はつらいよ お帰り 寅さん」「映像研には手を出すな!」「映画 おそ松さん」「交換ウソ日記」などに出演した。2024年初夏公開予定の「バジーノイズ」では、川西拓実(JO1)とダブル主演。2023年11月29日には2nd写真集が発売される。

ヘアメイク / 池上豪スタイリング / 福田春美
<衣装協力>
FRAPBOIS(フラボア) TEL:03-5728-5120

TELASA(テラサ)

TELASAは、テレビ朝日の人気番組をはじめとした動画を配信するサービス。ドラマ、バラエティ、アニメ、特撮、スポーツ番組に加え、国内外の映画、ドキュメンタリーなど、新作やオリジナルを含む、豊富なラインナップを視聴できる。スマホやPCはもちろん、テレビの大画面でも視聴可能。月額料金は税込618円~。なお初回登録時、30日間無料でおためし視聴できるキャンペーンをナタリー限定で現在実施中だ。

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