ヒーロー×敵幹部キャスト8人に聞く、新番組「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」ってどんな戦隊? (2/2)

ストーリーだけ見ると子供番組感がないんです(樋口)

──自分以外のキャラで演じてみたい役ってありますか?

別府 僕は戦隊のオーディションでは、ぶっちゃけ最初からブルーを狙ってたんですよ。もちろんレッドが主演ですし、やりたいという思いがゼロかと言われたらウソになるかもしれないんですけど、自分の性格とかもろもろを考えたうえで。

──もちろん作品によっていろんなタイプのレッドがいますけど、レッドは熱血だったりまっすぐだったり、少年マンガの主人公っぽいキャラが多いですよね。ご自身はそういうタイプではないと。

別府 そうですね。それにもともと青が好きだったのもあって、ブルーを狙ってたんです。だからオーディション中も、主人公だったら素直でまっすぐっていう像があったんですけど、ちょっと変えて演じてました。

鈴木 でも俺も、キャラが発表されてから思ったけど、教授(猿原真一のニックネーム)をやりたかった。やりたかったっていうか、楽しそうだなって。

左から鈴木浩文、志田こはく、樋口幸平、柊太朗、別府由来。

左から鈴木浩文、志田こはく、樋口幸平、柊太朗、別府由来。

別府 教授のセリフを読むオーディションがあったんですけど、楽しかったんですよね。

鈴木 俺もその台本読んだもん。教授が年長キャラだと思ってたから、俺が狙うのはそこなんだろうなと思ってたんですけど、違った。

──確かに、知性派キャラって年長っぽいです。

柊太朗 台本にも「お酒飲みながら」って書いてたもんね。

別府 でも実際は、お金がないから空想上のお酒を飲むっていうキャラなんですけどね(笑)。

──子供向け番組で飲酒キャラというのもなかなか難しいのかもしれないですね。

別府 それはあるかもしれないですね(笑)。でも自分に酔っちゃうキャラなんですよ。オーディションのときから面白かったです。

樋口 今の話を聞いて思ったんですけど、ストーリーだけ見ると子供番組感がないんですよ。本当に物語として面白いから、連続テレビドラマ好きな人は絶対好きなはずです。僕たちも「あれ? これ子供番組だよね」ってふと素に戻る瞬間があるというか。

タカハシ 確かにキャラクター同士の関係性がすごい。

鈴木 もちろん戦闘とかはちゃんと派手で、子供向けな部分もありますけどね。

歳を重ねるごとに悪役のよさに気づきました(富永)

──戦闘といえば、「機界戦隊ゼンカイジャー」に続いて、ドンブラザーズもどうやら歴代戦隊にまつわる能力があるみたいですが、皆さんは過去に戦隊シリーズって観てましたか?

志田 私は小さい頃は観ていなかったんですけど、このオーディションが決まってから事務所の先輩である新條由芽さんが速見瀬奈役で出演されていた「魔進戦隊キラメイジャー」を観ました。速見瀬奈とはるかは元気でアクティブな所が似ているので、参考にさせていただいてます。

別府 幸平ともよく話すんですけど、「(特捜戦隊)デカレンジャー」が好きでした。

樋口 世代としては「デカレンジャー」ですね。役が決まってからは、今俳優として活躍してらっしゃる先輩が、若い時代にどういうお芝居をしてたのかっていうのを見たくて、「(獣電戦隊)キョウリュウジャー」とか「(侍戦隊)シンケンジャー」とか、ほかにもいろいろ観てみました。特に「シンケンジャー」は(和風なので)おとぎ話モチーフの「ドンブラザーズ」と共通する部分もあるのかなと思って。

柊太朗 僕も「デカレンジャー」世代で、中でもデカマスターが好きでした。変身シーンがすっごい好きで。

──デカマスターはデカレンジャーの上司。犬のような外見の宇宙人で、「地獄の番犬」と呼ばれてます。

柊太朗 そして僕も犬キャラだったので、縁があるなと思いましたね。

鈴木 俺は「デカレンジャー」の頃は戦隊は卒業しちゃってたかなあ。「(忍者戦隊)カクレンジャー」ぐらいまでしか知らないかも。あと「(恐竜戦隊)ジュウレンジャー」「(鳥人戦隊)ジェットマン」は知ってる。

左からタカハシシンノスケ、富永勇也、宮崎あみさ。

左からタカハシシンノスケ、富永勇也、宮崎あみさ。

──先ほどの会見だと富永さんが「戦隊のレッドが好きだったので赤い服を着ると嫌だった幼稚園に行けた」というお話をされて、タカハシさんも「オーレンジャーから始まり、カーレンジャーも好きで」と言ってましたよね。特にタカハシさんが、「ドンブラザーズ」について「白倉(伸一郎)さんがプロデューサーで、田﨑(竜太)さんが監督で、脚本が井上(敏樹)大先生っていうのは、ただごとではない」という、戦隊オタクみたいな言い方をしてました(笑)。脳人側のお二人は戦隊に詳しそうな印象です。

富永 シンちゃんと僕は歳も近いんですよね。僕は「(星獣戦隊)ギンガマン」とか「(百獣戦隊)ガオレンジャー」の世代で。

タカハシ 僕ももろにその世代。

──戦隊好きとしては、悪側になったお気持ちはどうなんでしょう。

富永 当時はレッドが好きでしたけど、歳を重ねるごとに悪役のよさに気付きましたから。

鈴木 でも今後、「ドンブラザーズ」を観てた子供たちが「僕らは『ドンブラ』世代で」とか言うんだろうね。

全員 あー。

鈴木 将来「あのとき、誰が好きだった?」とか盛り上がるといいな。

クランクアップのときに、8人がどういう表情をしてるのか注目(樋口)

──最後に、「ドンブラザーズ」がどんな番組かというのを、改めてアピールしていただけますでしょうか。まずは脳人側を代表して富永さん。

富永 さっきも話にありましたけど、若い人から大人まで楽しめるストーリーになってるし、戦隊のかっこいいところ、子供たちが好きな戦闘シーンもふんだんにあるので。老若男女が楽しんでいただける作品になってると思います。1年あるので長いですけど、全部観てください。

──1年やるドラマってなかなかないので、それがいい部分ですよね。

富永 そうですね。

──最後にドンブラザーズ側を代表して樋口さん。

樋口 そうですね、勇也くんが言ってくれたような部分も見どころとしてまずあります。ほかには、桃井タロウだったり、猿原真一だったり、鬼頭はるかだったり、犬塚だったり、つよしだったり……いっぱいいるじゃないですか。

タカハシ 俺らは?

宮崎 省略した?(笑)

樋口 ソノイ、ソノニ、ソノザも……この8人がいるじゃないですか。この、僕らが演じた役を愛していただけるのもありがたいんですけど、特撮ファンの方々が言ってることとしてよく聞くのが、出演者の成長を見るのがすごく好きだと。

──俳優としては若手の方が多いうえに放送期間が1年あるので、成長が見えやすいというのはあると思います。

樋口 そういう人が多いと聞くので、この8人がどれほど成長するのかに注目してほしいです。クランクアップのときに、僕たちがどういう表情をしてるのかとか。あとは最終回が放送されたあと最初と比べるのもすごく熱いんじゃないかと。そこは確信に近い自信があります。

──役もいいけど、それを演じている人間も見てほしいということですね。

樋口 あと「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」自体が、今までのスーパー戦隊らしくないところが多いのでそこは大きな見どころです。

──前作の「ゼンカイジャー」がいろいろと新しいことをやっていたので、次は王道に戻るかなと個人的には思っていたんですが、全然でしたね(笑)。

樋口 「戦隊を『ドンブラ』から観始めた」っていう人が増えたらうれしいなと思ってます。スーパー戦隊46作目ですが、気持ち的には新たなシリーズの1作目というつもりで作っています!

「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」

「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」

「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」

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プロフィール

樋口幸平(ヒグチコウヘイ)

2000年11月30日生まれ、兵庫県出身。高校卒業後、Jリーグプロ育成選手として活躍していたがケガでサッカー選手の夢を断念。その後芸能事務所からスカウトを受け芸能界デビュー。186cmの長身を活かしモデル活動を中心に活躍し、ドラマなどにも出演する。

別府由来(ベップユウキ)

1998年11月24日生まれ、東京都出身。美容師経験を経て芸能界入り。ドラマ出演作に「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」「ヒミツのアイちゃん」がある。

志田こはく(シダコハク)

2004年5月25日生まれ、埼玉県出身。2022年に、舞台「六番目の小夜子」に西野真耶役で出演。「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」にて映像作品デビュー。

柊太朗(トウタロウ)

2000年10月27日生まれ、北海道出身。2019年に「恋する♡週末ホームステイSeason7 北海道男子×東京女子」に出演。2021年には「ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学vs不動峰」で石田鉄役を演じた。

鈴木浩文(スズキヒロフミ)

1988年11月3日生まれ、兵庫県出身。大学卒業後に銀行員として働くが2年で退職し、俳優を志して上京。映画「事故物件 恐い間取り」「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」「窮鼠はチーズの夢を見る」などに出演したほか、テレビや舞台でも活躍している。

富永勇也(トミナガユウヤ)

1994年11月8日生まれ、神奈川県出身。「舞台『弱虫ペダル』 新インターハイ篇」シリーズの葦木場拓斗役のほか、「あやかしむすび」「『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE」「SERVAMP-サーヴァンプ-」など、数多くの舞台に出演。そのほかの出演作に映画「デメキン」など。

宮崎あみさ(ミヤザキアミサ)

2002年10月28日生まれ、東京都出身。2020年に週刊ヤングジャンプ(集英社)のオーディション企画「制コレ'20」のファイナリストに選ばれたほか、多数の雑誌のグラビアページを飾る。2020年よりアイドルグループ・Mystearのメンバーとして活動していたが、個人の活動に専念するため、2022年2月をもってアイドル活動を休止した。

タカハシシンノスケ

1993年1月20日生まれ、神奈川県出身。2016年頃より活動を始め、映画を中心に活躍。「とんかつDJアゲ太郎」「街の上で」「さつきのマドリ」などに出演した。また「バイク王」「楽天カード」など、CMにも数多く出演している。

TELASA(テラサ)

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