ヒーロー×敵幹部キャスト8人に聞く、新番組「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」ってどんな戦隊?

スーパー戦隊シリーズ第46弾「暴太郎(あばたろう)戦隊ドンブラザーズ」が、テレビ朝日系で毎週日曜午前9時30分から放送中。TELASA(テラサ)では見逃し配信を行なっている。

前作の「機界戦隊ゼンカイジャー」では、人間1人+ロボ4人というメンバー構成でファンに衝撃を与えたスーパー戦隊シリーズ。最新作「ドンブラザーズ」は「桃太郎」という王道らしいモチーフでありながら、レギュラーとしては初の男性ピンクとなるキジブラザー、3頭身のイヌブラザーなど、これまでに見たことのないタイプのキャラクターがヒーローとなっている。さらに「ゼンカイジャー」より駒木根葵汰演じる五色田介人が続投し、同戦隊からはセンタイギアなどのアイテムも引き続き登場するなど、新たな試みが多く取り入れられた意欲作だ。

映画ナタリーでは、「ドンブラザーズ」の製作発表記者会見直後に、ドンブラザーズおよび彼らと敵対する存在である脳人(ノート)に扮する8人のキャストにインタビューを実施。改めて各キャラクターや作品の魅力を聞いた。

取材・文 / 松本真一撮影 / ツダヒロキ

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「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」とは?

左からキジブラザー、オニシスター、ドンモモタロウ、イヌブラザー、サルブラザー。

左からキジブラザー、オニシスター、ドンモモタロウ、イヌブラザー、サルブラザー。

左からソノザ、ソノイ、ソノニ。

左からソノザ、ソノイ、ソノニ。

本作のモチーフとなるのは昔話の「桃太郎」。生まれてすぐ桃の形のカプセルに乗せられて飛来した過去を持つドンモモタロウが、“お供”のサルブラザー、イヌブラザー、キジブラザーと、鬼をイメージしたオニシスターとともに敵に立ち向かう。

頭にちょんまげのあるドンモモタロウ、ツノが生えたオニシスター、マッチョなサルブラザー、全長100cmで3頭身のイヌブラザー、全長220cmのキジブラザーという、統一感のない外見がドンブラザーズの特徴だ。ドンブラザーズと相対するのは、謎多き存在・脳人(ノート)。近年のスーパー戦隊では珍しく、人間態を持つ敵幹部が初期から3人も登場する。「魔進戦隊キラメイジャー」のヨドンナ、「機界戦隊ゼンカイジャー」のステイシーのように人気キャラクターになっていくのか注目だ。

ドンブラザーズ×脳人 キャスト座談会

写真左から雉野つよし / キジブラザー役 鈴木浩文、鬼頭はるか / オニシスター役 志田こはく、桃井タロウ / ドンモモタロウ役 樋口幸平、犬塚翼 / イヌブラザー役 柊太朗、猿原真一 / サルブラザー役 別府由。
写真左からソノザ役 タカハシシンノスケ、ソノイ役 富永勇也、ソノニ役 宮崎あみさ。

30代の自分にも、みんな優しいです(鈴木)

──まずは皆さん、自分が演じるのはどんなキャラクターなのかを改めて教えてください。桃井タロウ / ドンモモタロウ役の樋口さんから。

樋口幸平 タロウは職業が配達員で、嘘がつけない性格。そして彼はなんでもできてしまうんですよ。戦いだけじゃなくて、洗濯もできるし、おにぎりを握るのも、プラモデルを組み立てるのもうまい。本当になんでもできるんですけど、できすぎるが故に、周りから人が離れていってしまうっていうのを幼少期に経験して苦しむんですね。そういう人間味が強い部分があって、そこで僕はタロウを好きになりました。でも変身後は変身前とは全然違って、「オラオラオラ、祭りだー!」っていう、本能が出るキャラクターになります。

樋口幸平

樋口幸平

──いきなり熱い説明をありがとうございます。ただ、お隣の別府さんが「長い」というジェスチャーをしてます(笑)。

樋口 そのぐらい僕は、タロウに対する気持ちがあふれてるんです。

別府由来 これで俺らの発言が短かったら、あふれてないみたいになっちゃうから。

柊太朗 言葉に気を付けて(笑)。

──樋口さんはタロウと似ている部分はありますか?

樋口 僕は本当に嘘をつけないから、そこは似てるなと思いますね。あと感情の起伏が激しいので、盛り上がったときに「わー!」ってなってしまうのとかも。

別府 一番元気だもんね。

柊太朗 元気ない日がないです。

志田こはく いつも現場を盛り上げてくれて、ありがとうございます。

──樋口さんは嘘がつけないと自分でおっしゃられてますけど、周りから見てもそうですか?

別府 冗談は言うんですけど、バカ正直でまっすぐです。素直な性格です。

──ありがとうございます。続いて猿原真一 / サルブラザー役の別府さん。

別府 猿原真一は無職なんですけど、「風流人」という肩書きもあります。

──会見では、「無職に気を使った言い方なのかな?」と言ってましたね(笑)。

別府 はい(笑)。仕事をしたことがないけど頭がよくて、周りの人から相談を受けて、そのお礼で生活しているという役柄で。あとはシャーロック・ホームズのような鋭い観察眼で相手を分析して戦うのが得意です。癖のあるキャラクターですね。

別府由来

別府由来

樋口 由来はすごく役に合ってるよね。僕は荒っぽいところがあって、面倒くさいことが嫌いなんですけど、由来はすごく考えられる。考えすぎちゃうこともありますけど。でもそれがすごくかっこいいなーって。吸収できるようにがんばろうと思います。

別府 ありがとう!

──鬼頭はるか / オニシスター役の志田さんはいかがでしょう。

志田 私の演じる鬼頭はるかはマンガ家志望の女子高生です。まだ言えないことも多いんですけど、ある出来事で状況が一変してしまいます。そんな中でも天真爛漫な性格で立ち向かっております。

志田こはく

志田こはく

──1話から話の軸になるみたいですよね。ご自身と役を比べてどうですか。

志田 明るくて元気なところは似てますかね。それに私自身、黄色が好きなんですよ。

──もともとお好きな色なんですね。犬塚翼 / イヌブラザー役の柊太朗さんは。

柊太朗 僕はあんまり言えることがないんです。何かからの逃亡者ということはわかってるんですが、謎が多い男です。けど話が進むにつれて「こういう人なんだな」と知ってもらえれば、意外とかっこいいと思います。

柊太朗

柊太朗

──変身後は3頭身になって、一番インパクトありますよね。

柊太朗 そうですよね。最初に企画書見たときには「こんなにちっちゃくなるの?」ってびっくりしました。

樋口 めっちゃかわいい。俺がファンだったらグッズ買うもん。

別府 ぬいぐるみ出してほしい。

柊太朗 グッズ全種類を家に集めたいですね。

志田 追いかけられる夢を見そう(笑)。

──雉野つよし / キジブラザー役の鈴木さんは……なんかグッタリされてますが(笑)。

鈴木浩文 さっき会見の最後に披露したダンスの疲れが一気に来てるので、聞かれたことと違うことを言ってたら教えてください……(笑)。えーと、雉野つよしは8人の中で一番普通の人ですね。街を歩いたり電車に乗ったりすれば絶対に見かけるタイプというか、普通はヒーローにならない一般人です。すごく自分に自信がなくて弱い人間で、子供たちが思い描くヒーロー像とは違う人間だとは思います。でもそういう人間でも、誰かのヒーローにはなれると思うので。

──普通の人間というのは、言い換えれば等身大なヒーローということですかね。

鈴木 はい。こんな弱い人ががんばってるということで世の30代に勇気を与えたいですね。

──現在33歳なんですよね。8人の中では鈴木さんが唯一の昭和生まれです。

鈴木 そうです、昭和63年生まれ。

柊太朗 平成じゃないんだ。

志田 初めて知りました(笑)。でも全然そう見えないです!

樋口 これからは敬語にします(笑)。

──現場では歳下に囲まれてると思うんですけど、なじめてますか?

鈴木 いや、それがですね。このドンブラザーズの5人でいるときには、自然と4対1になっちゃうんじゃないかなって危惧していたんです。でもヒーローをやる人間だからってわけじゃないと思うんですけど、みんなすごく優しくしてくれますね。これはこういう場だから言うわけじゃなく、普通に優しいです。ずっと楽しくワイワイしてて、自分が20代に戻った感覚を味わえてます。

鈴木浩文

鈴木浩文

樋口 ヒロさんのことは、いい意味で30代と思ってなくて、同い歳ぐらいだと思ってるから。10歳以上下のやつに絡まれてウザいと思うんですけど。

鈴木 ありがたいですよ。

別府 ヒロさんはやっぱりしっかりしてますよね。キャリアもあるので演技のことも、困ったら「どうですかね」って聞けます。

柊太朗 僕たちとはお芝居がやっぱり違いますよね。

志田 鈴木さんがいると安心します。

鈴木 あー、あとでお寿司おごってあげるから、もうやめてくれ(笑)。

宮崎あみさ え、ウチも食べたい。

鈴木 食べたい? じゃあ誉めなきゃいけないよ(笑)。

私が演じるソノニは妖艶な設定らしいんですけど……(宮崎)

──続いて、ドンブラザーズと敵対する「脳人(ノート)」側の3人。まず富永さんが演じるソノイというのはどんなキャラですか。

富永勇也 会見でも言わせていただいたんですけど、謎の部分が本当に多いんですよね。わかっている情報としては、人間ではない。違う次元の住人みたいな感じです。あとはソノイに関しては、芸術鑑賞が趣味です。

富永勇也

富永勇也

──謎が多いキャラということですが、例えば監督から「まだ言えないけど実はこういう設定だから、それを頭に置いて演じてね」というようなことも聞いていないんでしょうか。

富永 なんとなく、芯みたいな部分は決まってますね。ただ、なぜそういうことをするのか、どこへ向かっているのかみたいなものは聞いてないです。

──なるほど、やはりわからない部分、言えない部分が多そうですね。

鈴木 たぶんだけど、青は好きだよね(笑)。

富永 たぶんですけど、青は好きですね(笑)。

──見たまんま(笑)。

タカハシシンノスケ バイクも青いもんね。

──へえー、バイクに乗るキャラなんですね。

富永 まあ、わかってない部分も含めて楽しみに観てほしいです。

──続いて宮崎さん、脳人の紅一点・ソノニはどんなキャラですか?

宮崎 本当に脳人って謎が多くて、自分たちもしっかりとはわかってない中で、出てきたワードごとに探りながらやってるんですけど。ソノニは妖艶らしいんですよ。

鈴木 「らしいんですよ」って(笑)。

宮崎 設定では美しさと妖しさを兼ね備えてて、あとは人間の恋愛に興味を持っているキャラクターです。人間の恋愛に興味がある美しい女の子って、かわいらしいなーと思っているので、かわいらしさも入れていきたいなと思ってます。

──妖艶さは自分では出せているとは思いますか?

宮崎 マネージャーさんに聞いたら「妖艶さはない」って言われました(笑)。がんばっていろいろ研究してます。

──戦隊の歴代女幹部は妖艶なキャラが多いので、参考にするといいかもしれないですね。

宮崎 そうですね。でもこれまでの女性キャラに比べたら露出は落ち着いてますけど。

──とはいえ、寒そうな衣装ですね。

宮崎 寒いです、ホントに(笑)。1年間これでやるのかな?

宮崎あみさ

宮崎あみさ

──最後にソノザ役のタカハシさん。

タカハシ 2人と同じく脳人なので謎が多いんですけど、脳人っていうのは感情が表に出ない部分が多いんです。でもソノザは人間の喜怒哀楽に……例えば「なぜ笑うんだ」とかそういうものに興味があるんです。あとは、ソノイがスッとしたクールな感じなのに対してソノザは荒々しいというか、狂った部分があるので、そういうところを出していけたらなと。

タカハシシンノスケ

タカハシシンノスケ

──ご本人見ると落ち着いた感じですけどね。

タカハシ そうですかね。でも今まで映画とかでも変な役ばっかりやってたので。

宮崎 変な役?

タカハシ 宇宙人とか、人を殺しちゃう人とか。だからソノザも比較的やりやすいですね。

鈴木 全然関係ないけど、俺はシンちゃんの服が一番好きだよ。

タカハシ おしゃれだよね。

宮崎 なんかランウェイ歩いてそう。

樋口 シンくんは一歩引いて周りを見れる人なんですよね。それをお芝居に活用されてるなって。すごく魅力的な人です。

タカハシ ありがとうございます。

富永 おごられようとしている?(笑)

別府 ヒロさんは僕たちに合わせてくれることが多いんですけど、シンくんは下がって見てくれてますね。

タカハシ 僕が鈴木さんに次いで、2番目に年長なんですよね。

──それぞれ違うタイプの大人というか。

タカハシ そういえば鈴木さんとは直属の先輩・後輩なんですよ。

鈴木 そうそう、事務所が同じで。偶然同じオーディションを受けてました。

タカハシ 共演できるのはすごくうれしいですね。