「ドクターX~外科医・大門未知子~」スピンオフ「ドクターエッグス~研修医・蟻原涼平~」経験なし、技術もなし、あるのは若さとやる気だけ 一ノ瀬颯×宮本茉由×上川周作 インタビュー

「ドクターX~外科医・大門未知子~」のスピンオフ作品「ドクターエッグス~研修医・蟻原涼平~」が、TELASA(テラサ)で独占配信中だ。本作では医師の卵=ドクターエッグスと呼ばれる研修医たちの奮闘と活躍が描かれる。

本特集では、未知子(米倉涼子)に憧れ外科医を目指す研修医・蟻原涼平役の一ノ瀬颯、彼の同期である虻川リサ役の宮本茉由、矢島源五郎役の上川周作にインタビューを実施。「ドクターX」シリーズ初となる研修医を主人公とした本作の見どころや現場の雰囲気を聞いた。

取材・文 / 橋本達典撮影 / 梁瀬玉実

ナタリー限定30日クーポン ドラマ「ドクターエッグス~研修医・蟻原涼平~」はTELASA(テラサ)で独占配信中

一ノ瀬颯×宮本茉由×上川周作 インタビュー

どこかに、あの先生やあの先生がいるんだろうな(一ノ瀬)

──「ドクターX~外科医・大門未知子~」の誕生から10年目に新たなスピンオフとして制作されることになった「ドクターエッグス~研修医・蟻原涼平~」。まずは、オファーが来た際の心境をお聞かせください。

一ノ瀬颯

一ノ瀬颯 最初に聞いたときはびっくりしました。多くの人たちが知っていて、なおかつ10年も続いている作品のスピンオフで主演させていただくと聞いて光栄に思いましたし、責任も感じました。

宮本茉由 私もとにかくびっくりしましたし、記念すべき10年目を迎える作品に携われるという喜びも感じました。また、研修医をメインに描くのはシリーズを通して初めてだと聞いて本当にありがたいことだなと思いました。

上川周作 僕も聞いたときは本当にびっくりしました。「ドクターX」シリーズを10年間ご覧になっているファンの皆さんを裏切れないなと思い、身が引き締まりました。あと個人的なことですが、以前、別の作品でご一緒した田村直己監督と山田勇人監督にまた呼んでいただけたこともうれしかったです。

──一ノ瀬さんは「ドクターX」第1シーズンのスタート時(2012年10月)には、まだ15歳。

一ノ瀬 そうですね。子供の頃から知っている作品の中に入っていくと思うと興奮しました。実際に撮影で東帝大学病院のセットに入ってみて、どこかに、あの先生やあの先生がいるんだろうなあ……と想像するとワクワクしましたね。

──今回3人が演じるのは東帝大学病院の研修医である蟻原、リサ、源五郎です。それぞれどんなキャラクターだと感じましたか?

宮本茉由 上川周作

宮本 紅一点のリサは、セリフ的には強めの口調で話したり、プライドの高い一面もあるのですが、実は裏では人一倍努力していて、志も高くて。ただ、それを周りに悟られたくない……知られたくないからわざとそう振る舞っているんじゃないかなと思いました。

上川 源五郎は研究熱心で、机の上で考えられる出来事には対応できるけど、想定外のハプニングが起こる現場ではまだまだという未熟な部分も多々あって。研修医の今は、自分には何が向いているのか、何ができるのか思案中なのかな、と想像しました。

一ノ瀬 蟻原は、名前のとおりアリですね。

宮本上川 ア、アリ……!?

一ノ瀬 (笑)、いや、その……彼は努力してもなかなか結果が出なかったり、「外科医になりたい!」という強い思いに自分の実力が伴わなかったりはするんですけど、指導医の先生に何度、怒られてもめげない。アリのようにコツコツとやり続けることができる、という意味ですね。だから人よりも不器用な分、伸びしろがある研修医なんじゃないかと感じました。あーっ、ムリに例えるんじゃなかったー。

一同 あはははは(笑)。