中村ゆりかインタビュー
色っぽい描写がきれいで素敵な原作
──「痴情の接吻」の原作は、連載開始から人気のマンガですね。その実写ドラマに出演されると決まったときはどのような気持ちでしたか?
恋愛ドラマに出演させていただくときはいつも緊張して、「私で大丈夫かな?」と不安がこみ上げてきます。でも色っぽい描写がきれいで素敵な原作だったので、がんばろうと思いました。
──ご自身が演じる和華についてはどんな印象を抱きましたか。
和華はたたずまいが上品というか、ちょっと古風な感じがにじみ出ている気がしたので、そういう姿も表現できたらいいなと意識しています。彼女は本に没頭する女の子ですが、私も何かに没頭するとほかのことがときどき見えなくなるタイプで、そういう面では似ているところがあるのかなと思います。
──なるほど。ちなみに中村さんが最近没頭したものはありますか?
最近はプリンにかなり没頭しています(笑)。
──意外です! それはすごくおいしいプリンに出会ったとか、何かきっかけがあったのでしょうか?
出会いました! 家の冷蔵庫には、いろんな種類のプリンが必ずいくつか入っていますね。でもお気に入りの1つが最近お店でなかなか見つけられなくて悲しいです(笑)。
好きアピールよりも、何気ない行動にキュンとする
──和華の相手役の上条についても聞かせてください。最初は少しクセがあるなと感じましたが、物語が進むに連れてチャーミングなところも見えてくるキャラクターですね。中村さんはどういったイメージを抱いてますか?
スマートで完璧な男性だけど、一緒にいる時間が長くなっていくうちに天然な部分が出てきて、クスッと笑っちゃうようなしぐさをするところがすごくかわいらしいです。さらっとかっこいいことを言っても「いやいや、何かっこつけてるの!」とツッコミどころがあるというか(笑)。女性から見るとそこがかわいく感じられます。
──キザな振る舞いにクスッとさせられる場面もありますね。脚本を読んで、中村さんご自身がキュンとした場面はありましたか?
わかりやすい好きアピールよりも、何気ない行動にキュンとしますね。例えば「本を読む時間でしょ? だから僕は構うのは我慢しているよ」とさりげなく気遣ってくれるところとか。和華が本を読む時間を大事にしてるとわかっていて、一歩引いてくれる上条の優しさにときめきます。
お互い緊張していたとわかってほっとした
──上条役の橋本良亮さんとは今回が初共演ですが、ご一緒されてみていかがですか?
橋本さんは声が素敵で、まさにかっこいい上条のイメージにぴったりだなと感じました。撮影が進むにつれて、行動がゆったりしているところや、穏やかな部分が見えてきて、そんなところも素敵だなと思います。
──橋本さんは今回ドラマ初単独主演ですが、キスシーン自体も初めてだそうです。撮影ではすごく緊張して、中村さんにリードしてもらったとおっしゃっていました。
そうなんですか? 現場では緊張しているように見えなかったので驚きました。私もさらりとやってのける感じではなくて、どういうふうに見えてるのかな?と不安になるので、お互い緊張していたとわかってほっとしました。
──脚本にはキュンとする要素だけではなく、ユーモラスな描写もたくさんありますね。撮影はまだ序盤とのことですがこれから楽しみにしている場面はありますか?
脚本を読んでイメージを膨らませたものがいざ現場に行くとまったく違っていたりして、それがすごく面白いです。学生時代に具合の悪い上条を和華がいたわるシーンは個人的にキュンとしたところでもあるので、どういうふうに描かれるのか今からわくわくしています。
- 中村ゆりか(ナカムラユリカ)
- 1997年3月4日生まれ、神奈川県出身。2012年公開の映画「5windows」で主演を務め、以降ドラマ「家族狩り」「まれ」、「きのう何食べた?」シリーズや「花にけだもの」シリーズ、「ギルティ〜この恋は罪ですか?〜」「エージェントファミリー~我が家の特殊任務~」、映画・ドラマ「賭ケグルイ」シリーズなど数々の作品に出演してきた。2021年3月には初の写真集「Over the moon」が発売された。