あなたの企画が映画になる、作り手の夢がかなうプロジェクト

映画ナタリー Power Push - 「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016」

カルチュア・エンタテインメント取締役 崔相基に聞く選考ポイント

カルチュア・エンタテインメント取締役 崔相基インタビュー

映像業界に恩返しができるようにしたい

──TSUTAYA CREATORS' PROGRAM(TCP)の発端を教えてください。

カルチュア・エンタテインメント取締役 崔相基

2014年の第27回東京国際映画祭でパネルディスカッションに弊社の根本(TSUTAYA取締役・根本浩史氏)が登壇した際、映画制作者や監督志望の方々から「映画を作ったがどこも上映してくれない」「どうすれば映画は公開できる?」「TSUTAYAに映画を置いてほしい」など、切実な意見をいただきました。そこで、熱意を持って映画を作りたいとの思いがある人がいるなら、私たちが作品募集をしてTSUTAYAやTSUTAYA TVでレンタル、配信することでお客様に届けるお手伝いができるのではないか。それが1つのきっかけとなりプロジェクトが動き出しました。

──TCP 2015を終えて、手応えはいかがでしたか?

私たちの想像を超える応募数に驚きました。また企画のクオリティも高く、すでに劇場公開作品を撮っている著名な監督からの応募もあり、プロの方にもこのような機会を提供できたことはよかったと思います。何より審査員の方々が「俺たちも一緒に映画作りに関わりたい」「私がプロデューサーをやるよ」と前向きな言葉をかけてくれたことはうれしかったですね。“審査して終わり”ではなく“作っていくことがキモ”となる企画ですから。そういう意味からも、第1回は大成功だったと思います。

──国内マーケットや配給会社、メーカーの方々の反応はいかがでしたか?

激励の言葉をたくさんいただきました。いい映画を作りたいというのは、業界全体が興味、関心を持っていることですからね。ただ、それに対してどの程度のお金や労力をかけるかなど難題も多い。そんな中でも関係各所から「一緒に何かやりませんか?」と前向きな言葉もいただいています。

「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2015」

──国内のレンタルや配信市場の動向に対してどう関わっていきたいとお考えですか?

視聴形態は時代の流れによって変わっていくものだと思います。選択するのはお客様。私たちは、いろんなお客様の要望に応えられるようなサービスとインフラの提供を引き続きやっていきます。またTSUTAYAを訪れるお客様との交流やそこで働くスタッフにとっても、憩いの場として存在し続けられるよう、そして映像業界に恩返しができるようにしたいと考えています。

いい作品ができそうなので、期待していてください

──TCP 2015からの変更点はありますか?

基本軸は変えていません。新しい取り組みとして、TIP(TSUTAYA TV INDEPENDENT FILM PROGRAM)をスタートしました。企画書を作ること、アウトプットすることは苦手だけれど、実際に撮った作品を観てもらえればよさが伝わるはず、自身の作品を観てから判断してほしいと願う人向けのプログラムです。優勝者にはTCPの決勝へ出場できる権利も与えられます。TIPからTCPの最終審査会に参加できるのは、1作品1名の選出と狭き門ではありますが、「作品を世に知らしめたい」という思いに応えるべく、違ったアプローチもご提供できればとこのたび開設しました。また、製作費支援の上限は前回5000万円以内としていましたが、今回はより幅広いジャンルの企画の可能性が広がるように、5000万円以上とさせていただきました。

──TCP 2016への応募を検討している人、そしてTCP受賞作品の完成を心待ちにしている視聴者へ一言お願いします。

カルチュア・エンタテインメント取締役 崔相基

応募を検討されている方には、熱意あるものをどんどん出してくださいと伝えたいです。私たちも日々学習しながらプロジェクトを進めています。たくさんの人に良質な企画を出してもらうことで、このプロジェクトを第3回、4回と進めていくことができます。新しい製作形態を構築していきたいとの思いで進めているので、継続させるためにも1本でもよい企画を私たちは求めています。そして、ご応募いただいたあとは、私たちが責任を持って審査し、製作までしっかりバックアップさせていただきます! 視聴者となるお客様へは、いい作品ができそうなので、期待していてくださいとの一言に尽きます。TSUTAYA事業を行っている私たちが選んだ自慢の企画、作品です。きっとお客様に「いい作品だね」「面白いね」と喜んでもらえるものになると確信しています。

「TSUTAYA TV INDEPENDENT FILM PROGRAM」

新企画“TSUTAYA TV INDEPENDENT FILM PROGRAM(TIP)”とは──

TSUTAYA TVでは、映画を作るすべての人たちを応援すべく、自主制作した映画を配信販売できるTIPを開設。視聴作品には視聴数に応じたロイヤリティが還元される。またTSUTAYA TVで多く視聴された作品を映像レンタル化し、TSUTAYA全店舗にて展開。さらに今ならTIPチャレンジコンテストを開催中。視聴数の計測とTIP事務局スタッフの審査を行い、グランプリを選出する。受賞者はTCP最終審査会への出場資格を与えられ、本格的な映画制作の可能性も広がる。TIPチャレンジコンテストの締め切りは2016年6月13日到着分まで。

募集期間
WEBエントリー締め切り
2016年6月13日(月)
企画書・約款送付締め切り
2016年6月17日(金)必着
募集内容

映像化可能な企画書を募集。
実写の長編作品(60分以上)であれば、プロ・アマ、応募者の年齢、性別、国籍、学歴など制限は一切なし。
個人に限らず、チーム・プロジェクトなど団体での応募も可能。