ドラマ「最高の生徒 ~余命1年のラストダンス~」畑芽育・齊藤なぎさ・志田こはく・菊地姫奈・みとゆながキラキラ輝く青春の現場を語る

Zドラマ「最高の生徒 ~余命1年のラストダンス~」が毎週土曜に日本テレビで放送中。ディレクターズカット版もTVerで配信されている。本作は遺伝性の病気を患って余命1年と宣告された高校生・伴ひかりが、残された時間を明るく、強く、太く、駆け抜けていく青春ドラマ。畑芽育がひかりを演じ、同級生役で山下幸輝、杢代和人(原因は自分にある。)、齊藤なぎさ、志田こはく、菊地姫奈、みとゆながキャスティングされた。「最高の生徒」は同じ7月期の日本テレビ系ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」と連動しており、「最高の教師」キャストが「最高の生徒」にカメオ出演している。

映画ナタリーでは畑、齊藤、志田、菊地、みとゆなによる座談会を実施。“リアルな高校生感”にあふれた現場の様子に加え、キャストの素顔を明かす裏話をたっぷり語ってくれた。

取材・文 / 田尻和花撮影 / 梁瀬玉実

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役とキャストの見事なハマり具合

──それぞれの役どころと、撮影が始まってからの心境を教えてください。

畑芽育 私が演じる伴ひかりは、母親から遺伝してしまった病気によって余命1年と宣告されている女の子です。残りの1年をどんなふうに最高なものにできるか、どのように1年で一生分生きていきたいかを考えています。私は今回が初主演ということで不安もあったにはあったんですが、撮影が始まったら時が過ぎるのはあっという間で、刺激的な毎日を過ごしています。

畑芽育

畑芽育

齊藤なぎさ ひかりちゃんの幼なじみ、美山志乃を演じています。志乃は何事にも一生懸命な女の子。ただ、恋愛が絡んでくると情緒が少しゆらゆらしてしまいます(笑)。劇中ではみんなでダンスをするんですが、こういうことがすごく久しぶりなので懐かしいですね。青春のような日々を送っています。

齊藤なぎさ

齊藤なぎさ

志田こはく 私は家柄がよく、周りから頼りにされているお姉ちゃん的存在である二色愛未を演じています。格言や有名人の言葉を使ったりする少し変わった部分があって、繊細かつまっすぐな子。暑い夏に負けないくらい、思いっきり全力で撮影をしているので、最高の作品を皆さんに届けられたらうれしいです。

志田こはく

志田こはく

菊地姫奈 私が演じる加賀凛は、2次元や2.5次元を愛する、オタク気質のあるキャラクター。好きなものをまっすぐ好きと言える素直な子で、私と共通する部分もたくさんあるんです。高校生ならではの感情を表現できたらと思いますし、視聴者の方々にはひと夏の青春を楽しんでもらいたいです。

菊地姫奈

菊地姫奈

みとゆな 私は鍋島聖衣良役で出演しています。聖衣良はSNSで活動をしていて、負けず嫌いで芯の強い女の子。私と似ている部分がたくさんあるなと感じています。このドラマが初演技というくらいなんですが、私にしかできない表現をしたいです。私がこの役をやってよかったと思ってもらえるよう、撮影に臨んでいます。

みとゆな

みとゆな

──自分と役が似ているというお話が何人かから出ましたが、役との共通点はありますか?

 みんな、役そのまんまな気がしますね。

齊藤 そうだね、私も役とかけ離れているところがなくて。キャラクターの設定が書かれた説明書をもらったんですが、志乃があまりに自分自身すぎて、人生を見られてきたんじゃないかって思うくらいでした。

志田 私はお姉ちゃん的存在ですか?

 しっかり者だと思うよ!

志田 今までの現場では最年少だったから、妹っぽいよねと言われることが多くて。

菊地 私も休日はオタ活してるから、自分と凛ちゃんが重なりました。大好きなものに夢中になりすぎて周りが見えなくなるところも同じだし、凛ちゃんに学ぶところもありますね。

みとゆな 私は芸能界に入ったのが中学1年生で、高校時代はがっつりSNS活動をしてきました。意外と負けず嫌いですし、芯を強く持って、やると決めたらとことんやっていきたいと思ってきたので、聖衣良と似てるなと感じています。

 みんな、この役以外では考えられないくらい見事にハマってます。撮影外でもみんなが役の雰囲気を保ってくれているからなのか、本人が役そのままなのか……とにかく同じような感覚なんですよね。

「最高の生徒 ~余命1年のラストダンス~」場面写真

「最高の生徒 ~余命1年のラストダンス~」場面写真

現場のいい雰囲気が“後半の撮影に効いてくる”

──すごく和気あいあいとした雰囲気を感じるんですが、現場も楽しそうですね。

齊藤 みんな個性が違うので一緒にいて楽しいですよ! 本当にいい子たちすぎて、怖いくらい(笑)。1人ひとりのいいところを100個ずつ言えちゃいます。この間もみんながサプライズで誕生日のお祝いをしてくれて、かわいいぬいぐるみとパジャマをもらいました。

 現場ではみんなでカードゲームをしたり恋バナをしたり。本当にリアルな高校生という感じがすごく楽しいです。和気あいあいと過ごしたことが、後半の撮影に効いてくるんです。ひかりとして“みんなと離れたくない”という思いが強くなりますし、だからこそ1人きりのシーンのときに内から出てくる感情があって。みんなのいい雰囲気が役に生きています。

「最高の生徒 ~余命1年のラストダンス~」場面写真

「最高の生徒 ~余命1年のラストダンス~」場面写真

志田 撮影前からダンス練習や本読みでみんなと会っていたので、一気に仲良くなれました。高校生に戻れた気分です。

菊地 私は3月に高校を卒業したばかりなんですが、コロナ禍で高校生らしいことを体験できなかったんです。だから高校時代にできなかったことを現場で取り戻しているような感覚です!

みとゆな ドラマの現場がどういうものなのか何もわからない状況でクランクインしたんですが、同年代のみんながフランクに話しかけてくれてうれしかったです。スケジュールがハードだったり、ドラマってこんなに大変なんだなと思うこともあったんですが、いい経験をさせてもらっています。

──では、現場での印象的な出来事を教えてください。

 海での撮影は濃かったですね! 暑いし過酷ではありましたけど、純粋にみんなで楽しめました。みんなで海に入って行くシーンがあったんですが、みとゆなは溺れかけてました(笑)。みんながいるから楽しくやれています!

「最高の生徒 ~余命1年のラストダンス~」場面写真

「最高の生徒 ~余命1年のラストダンス~」場面写真

一同 間違いないね。

 あと、ダンスシーンの練習を姫奈ががんばっていて……。

菊地 えっ私? どうしよう(笑)。

 ダンスシーンではお茶目な事件もありました。現場ではカメラに映る場所はここまでという位置が決められているんですが、姫奈がそれを忘れて1人だけ誰よりも前に行って画面から消えて踊ってました(笑)。

──かわいらしいですね。ほかのダンス未経験者は練習してみてどうですか?

みとゆな ダンスはちょっとだけ習っていたこともあるんですが、ここまでがっつりはやったことがなかったのでけっこう難しいです。

齊藤 でも覚えるの早いよ。自分の見せ方をわかってるんだろうなと感じたし、すごくプロデュース力がある。