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「仮面病棟」坂口健太郎×永野芽郁|ポイントは“謎とトリック”、密室化した病院で展開するジェットコースタームービー

「屍人荘の殺人」の木村ひさしが監督を務めた「仮面病棟」が3月6日に公開される。知念実希人の同名小説を実写化した本作は、ピエロの仮面を被った凶悪犯に占拠された病院を舞台とするミステリー。一夜限りの当直医・速水秀悟が、けがを負った女子大生・川崎瞳とともに密室と化した院内から脱出を試みるさまを、スリルとスピード感たっぷりに描く。

映画ナタリーでは、主人公の速水を演じた坂口健太郎と、瞳役の永野芽郁にインタビューを実施。2015年公開のラブコメディ「俺物語!!」でも共演した2人が、同作とは打って変わってシリアスな雰囲気に包まれた撮影を語るほか、本作で映画単独初主演を飾った坂口が座長を経験して得た気付きを明かす。

取材・文 / 佐藤希 撮影 / 入江達也

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現場でやってきたことは正解だった(坂口)

──いよいよ公開を迎えますが、完成した作品をご覧になっていかがでしたか?

坂口健太郎

坂口健太郎 素直に言うと「ああ、よかったな」という気持ちが大きかったです。台本は準備稿よりも前の段階から読ませていただいていたんですが、初めて読んだときは、読み終えるまでがあっという間に感じました。その感覚や、ハラハラドキドキするスピード感を出せたら、ものすごく面白い映画になるはずだと思いつつ、映像化するのが難しい場面も出てくるんじゃないかと思ってたんです。

──不安に感じる部分もあったんですね。

坂口 はい。その不安だったり、現場で大変な撮影もあったりしたんですが、できあがったものを観たら報われた感じがしました。この作品はジェットコースタームービーとうたっているんですが、最初から最後まで内容を知っている僕ですら、展開にとてもドキドキさせられました。撮り進めながら、調整や変更を加えていく作業もあったんですが、現場でやってきたことは正解だったんだなと、改めて感じることができました。

──永野さんはいかがでしたか?

永野芽郁 私もラストまであっという間に感じました。あらすじや現場の雰囲気も知っていますけど、「これからどうなっちゃうんだろう!?」って、自分がスクリーンの中に入り込んで観る感覚で圧倒されました。新しい体感型の映画だなと思います。

頭の中にあった病院がそのまま現実に(永野)

──1軒の病院で起きた事件を描く本作ですが、実際には複数の医療施設で撮影した映像を組み合わせています。例えばA病院のドアを開けると、B病院の廊下につながる、というような構造に、木村ひさし監督も「頭がこんがらがった」とおっしゃっていましたが、キャストのお二人は混乱しませんでしたか?

坂口 やっぱり、難しかったですね……。占拠された病院内という、ある意味密室での事件が描かれるんですが、順撮りではありませんでしたし、おっしゃる通りいくつかの病院で撮影していたので、頭の切り替えが大変なこともありました。でも、そのことを踏まえて観ても映像ではまったく違和感がなかったので、よかったなと思います。

──2019年の秋に現場にもお邪魔させていただいたんですが、ロケ地の病院は数年前まで使用されていたそうですね。廃病院というロケーションには少し不気味な雰囲気もありましたが、怖くはなかったですか?(参照:坂口健太郎×永野芽郁「仮面病棟」現場に密着、病院ロケに監督が「イメージ通り」

坂口 僕は逆に、ちょっと前まで営業していた病院だからか、古びていなくて人がいた雰囲気を感じたので怖くなかったかもしれないです。

永野芽郁

永野 撮影では照明で不気味に演出していたので、ちょっと怖いなと思う場面はありました……。でも、自分が原作を読んで感じた病院のイメージにそっくりだったんです! 「うわ、こんな感じ!」って。最初に見たときは、自分の頭の中にあった病院がそのまま現実に出てきたようで感動しましたね。

坂口 そうだよね、僕もかなりイメージに近かった!

永野 ですよね!

──ネタバレになるのでここでは詳しく言えないんですが、セットの中には驚きの仕掛けもありましたね。

坂口 美術さんが作ってくれたセットに入ったとき、すごく驚きました。原作である程度イメージはつかんでいたんですが、僕が本を読んだときに浮かんだ想像にとても近い構造だなと思います。

──速水と瞳は病院から脱出する方法を協力しながら探る役どころなので、2人きりのシーンが多いですが、撮影の合間はどんなことをお話されていたんですか?

坂口永野 (顔を見合わせて考え込む)

「仮面病棟」

坂口 覚えてないね……(笑)。気心が知れてるから、事前にネタを用意しなくてよくて楽だったのかもしれない。

永野 「おなか空いたねー」「そうだねー」「何が食べたい?」「ラーメンがいいなー」「あー、いいねー」みたいな(笑)。

坂口 本当にそんな感じでした(笑)。

永野 でもこの作品で、「休憩中は何を話そうか?」っていうところまで考えてたら、ちょっと大変でしたよね……。

坂口 そうだね。