柳楽くんとは撮影の合間に一緒にヒップホップを聴いたり
──では映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」、dTVオリジナルドラマ「銀魂2 -世にも奇妙な銀魂ちゃん-」の話を伺っていきたいと思います。「銀魂-ミツバ篇-」のように直前ではなく、事前に出演は決まっていたんでしょうか?
映画はあらかじめ正式にオファーをいただいてました。ドラマは「眠れないアル篇」「土方禁煙篇」「いくつになっても歯医者はイヤ篇」の3篇で構成されているんですけど、原作でも「土方禁煙篇」には山崎が出ているのでその流れで。
──出演発表の仕方は戸塚さんだけ特殊でしたよね。解禁されたポスタービジュアルに写っていて、ファンはそれで出ていることを知ったという。
そうなんですよ。僕だけちゃんとした発表の仕方じゃなかった(笑)。でもポスタービジュアルが公開されたとき、「戸塚純貴出るのか!」と盛り上がってくれたのはうれしかったですね。ファンの方たちはちゃんと気付いてくれるんだなって。
──「銀魂-ミツバ篇-」では、初日に近藤勲役の中村勘九郎さんとのシーンで20回NGを出したとおっしゃっていましたが、撮影はスムーズに進んだんでしょうか?
今年は大丈夫でした! でも1回NGを出しただけで、僕には福田さんから「てめー! 何やってんだ!」って怒号が飛んで来て(笑)。もちろん福田さんは本気で怒ってるわけじゃなくて、そうやってNGを出した僕のことを気遣ってくれてるんです。それで現場が盛り上がりますからね。勘九郎さんも本当に優しい方で、僕がNGを出したら「去年の悪夢がよみがえるね(笑)」ってすごい笑いながら言ってくれて。
──確かに福田組の撮影は和気あいあいとしている印象があります。
そこが福田組のすごさですね。キャスト、スタッフ含め、基本的に全員が仲良くて。柳楽くんとは音楽の趣味が合うので、撮影の合間は一緒にヒップホップを聴いてました。
──どんなアーティストを聴いていたんですか?
そのときはヒップホップのチャンネルをそれぞれの携帯で観ていて。選曲が同じなので、自分たちの携帯で同じ音楽を聴いている感じです。そのときは確かエミネムの特集だったのかな。あと僕は日本のアーティストだとPUNPEEさんが大好きで。「いいねえ」なんてお互いに言い合いながら待ち時間を過ごしてました。
福田さんから洗濯機、小栗さんからソファをいただいた
──プライベートでも共演者の方々と会うことはありますか?
あります。皆さん後輩の面倒見がいいので。福田さんや小栗さんからは引っ越し祝いもいただきました。
──何をもらったんでしょうか。
福田さんからは洗濯機、小栗さんからはソファをいただきました。しかも両方ともめちゃめちゃいいやつ! 福田さんには「洗濯機がないんですよ」ってずっと言い続けてたんですけど、本当に買ってくれて。小栗さんにはLINEをしているときに「何かいるか?」って聞かれて、「ソファが欲しいです」と送ったんです。最初は冗談のつもりだったんですけど、「いいよ、買うよ」って。
──2人とも男気がありますね。
本当にカッコいい大人たちです。小栗さんに「家が広くないので小さいやつで大丈夫です」と伝えたら、オススメのソファ専門店を挙げてくれて、そのあと車で2人で買いに行ったんです。もうどんだけ面倒見いいんだこの人って感じで。僕26歳になって、30歳が近付いてきてると感じているんですけど、先輩のそういう行動がすごく心に響くんです。こんなカッコいいことを僕も後輩にしてあげたいというか。
──何かをプレゼントしたい後輩がいらっしゃるんですか?
いや、今はいないです(笑)。いつか自分もそうなれたらって話ですね。でも最近若い子って先輩に「〇〇買ってくださいよー」とかねだらなくないですか? 奢ってもらうことがダサいって思ってるのかな。
──奢る人が少なくなってきてるのもあるかもしれないですね。
あ、逆に!? それはちょっと情けない気がします。僕が先輩によくしていただいているのはありますが、後輩には絶対お金出させないですもん。もしかしたら古い考えなのかもしれないですけど、個人的にはそういう先輩がカッコいいと思うんですよね。
──では、いつか「ビエラES500」を贈ってみてはいかがでしょう。
いいですね! いつか僕が小栗さんの立場になって、後輩と2人で家電量販店に買いに行くという。
今回は山崎退のシリアスな部分を見せることができた
──山崎退というキャラクターについても聞かせてください。事前に出演がわかっていた分、前回と違い役作りの時間もあったかと思うのですが。
そうですね。今回は一人っ子っぽさを出すように意識しました。原作でも兄弟などの家庭環境は明かされていないんですが、山崎は一人っ子なんじゃないかと勝手に思っていて。
──どういった部分からそう感じるんでしょう?
1人でミントン(バドミントン)していたりとか、団体行動ができないところですね。あとみんなが笑っているときに笑っていないみたいな、人とリアクションが違うところからも。今回キャバクラでのシーンがあるんですけど、みんなカッコつけているのに山崎だけ別の行動をしてます。
──それは福田さんから指示があったというよりは、戸塚さん自身が考えて。
はい。アドリブってほどではないですけど、自分で考えた山崎のキャラクター像を演技に反映しているシーンはたくさんあります。
──では最後に映画・ドラマ「銀魂2」での山崎の見どころを教えてください。
原作マンガを読んでいる方はコメディ担当のイメージがあると思うんですが、今回はシリアスな部分を見せることができていると思います。ほかのキャラクターとはちょっと違う軸で1人動いている部分もあったりして、今までに表に出ていなかった山崎の一面を見ることができるのではないかと。「銀魂」という作品の面白さは、コミカルな部分とシリアスな部分が両立していることだと思っているので、シリアスな演技でもお客さんの心を動かす必要があると感じていたんです。あと、山崎に関するシーンで原作とは少し設定が変わっているところもあります。原作ファンの方は、どこが違うのかに注目しながら観ていただいても面白いかもしれないですね。
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