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ドラマ「べしゃり暮らし」矢本悠馬×小芝風花×堀田真由|台本とはまったく別の作品!? 高校生&漫才師役キャストが語る葛藤と挑戦

「ろくでなしBLUES」「ROOKIES」などで知られるマンガ家・森田まさのりによる「べしゃり暮らし」が連続ドラマ化。テレビ朝日系で7月27日に放送がスタートする。間宮祥太朗が笑いに貪欲な“学園の爆笑王”上妻圭右役、渡辺大知が高校生ながら元プロ芸人の辻本潤役で出演。劇団ひとりが連続ドラマの演出を初めて担当した。

ナタリーでは連載企画の第2弾として、圭右と辻本の同級生・子安蒼太を演じた矢本悠馬、辻本の元相方・鳥谷静代に扮した小芝風花、圭右の幼なじみ・土屋奈々役の堀田真由による鼎談をお届け。実年齢よりも下の高校生や、漫才師を演じた彼らの心持ちに迫る。また「台本とはまったく別の作品になっていそう」という小芝の発言に同意する矢本と堀田。その理由について、劇団ひとりとの撮影エピソードを軸に語ってもらった。

取材・文 / 小澤康平 撮影 / ツダヒロキ

男は誰も着替え室を使ってない(矢本)

──間宮祥太朗さん演じる“学園の爆笑王”上妻圭右、渡辺大知さん演じる元プロ芸人の高校生・辻本潤に深く関わるキャラクターを演じた3名に集まっていただきました。矢本さんは圭右と辻本の同級生・子安蒼太、小芝さんは辻本の元相方・鳥谷静代、堀田さんは圭右の幼なじみ・土屋奈々に扮しています。1度現場に伺ったときはとてもいい雰囲気に思えたのですが、撮影は常に和気あいあいと進んでいるんでしょうか?

矢本悠馬

矢本悠馬 楽しいですよ。……あれ、楽しくない?(笑)

小芝風花 いやいや、楽しいです!

堀田真由 私もすごく楽しいです。いい意味で女性扱いされていなくて。

矢本 男性キャストが多いからね。男は誰も着替え室を使ってない。

堀田 それはちょっとびっくりしましたけど(笑)。

小芝 私は役柄的にお二人と撮影が一緒になることが少ないんですけど、控室では一緒にいさせていただくこともあって。男性が多い中、真由ちゃんがいてくれてうれしかったです。ただ学校パートの皆さんの仲がいいので、どうやって入っていけばいいのかわからないときもあります(笑)。「すみません、お先に失礼します」と言って、そそくさ出て行くときはありました。

矢本 あれ、本当に? ごめんね。本当に気を使わない人たちが集まってるから。

小芝 あはははは。

──高校の生徒を演じている方々は徐々に仲良くなっていったんですか?

堀田 そうですね。学校のシーンは最初のほうに撮ったんですけど、撮影で関係性を築くことができたので今撮ったらもっといい表情を出せる気がします(笑)。

──矢本さんはプライベートでも間宮さんと仲がいいですよね。出演発表の際には「カメラが回っていないときに仲のいい人がいると、普段の現場と違うので照れくさいです。仕事場に邪念が入っている(笑)」とコメントされていましたが、今でも同じ気持ちですか?

矢本 照れくさいのはあるかもしれないですけど、現場ではあまりしゃべってないですね。仲がいいから逆にしゃべらないというか。2人で遊ぶときも会話はほぼゼロだし。

小芝 そうなんですか!?

矢本 うん。たまにあいつが最近こういうことがあったと報告して、それに対して「へえー」みたいな。今さら笑わせてやろうとかも思わないし(笑)。逆に、プライベートでは会ったことがなかった大知くんやほかのキャストの皆さんと楽しく話したいって気持ちはありますけどね。

堀田 確かに矢本さんと間宮さんが2人だけでいる場面はあまり見ないです。

矢本 2人のときも「べしゃり暮らし」のことしか話してないしね。「次のシーンどうする?」って。

──現場ではあくまで仕事モードってことでしょうか?

矢本 そういうわけでもないんですけどね。仲がいいからこそ話すことがない(笑)。

気の強さを出すことを心がけた(堀田)

──矢本さんと堀田さんは高校生を演じていますが、実年齢より下の役を演じることには抵抗はないですか?

矢本 (堀田を見て)高校生の役たくさんやってきてるもんね。

堀田真由

堀田 多いですね。まだ高校を卒業してから2、3年しか経っていないので自分としては違和感はあまりないです。ただ私は滋賀出身なので、渡辺さんと同じシーンだと関西弁が出そうになってしまって。標準語を維持するのが難しいです。

──今まで演じられてきた高校生と比較して、奈々役ではどんなことを意識しましたか?

堀田 奈々は圭右の幼なじみですし、男子の中で育ってきたという印象があって。それを感じさせるような気の強さを出すことは心がけました。

矢本 なるほどね。俺はただただ不安だったよ。

──どういったところに不安を?

矢本 まず俺の年齢(28歳)を知ってる人が観たときに、ストレスを感じさせたり、「こいつ大人やん!」とツッコまれないかが怖いです。結婚報道だって出てますし(笑)。コメディだったら違和感ないかもしれないんですけど、青春ドラマで高校生を演じるのは訳が違う。若い人たちとしゃべってたら若さは取り戻せるかなと思ったんですが……今だっておじさんとして2人としゃべってますから。

小芝堀田 あはははは。

「べしゃり暮らし」

矢本 もちろん全力ではやってるんですけど、お客様に見せていいクオリティになっているのかなって。

小芝 高校生もおじさんも両方演じられるイメージだったので、そう考えていることを今知ってびっくりしました。

矢本 見た目はいいかもしれないけど、心がね(笑)。真由ちゃんくらいの年齢のときは演じていて説得力を感じていたんですが。

堀田 落ち着いちゃうんですか?

矢本 セリフを言っていて違和感が出てくるのかな。もう高校生役は引退ですわ(笑)。しみじみ思いました。

土曜ナイトドラマ「べしゃり暮らし」
テレビ朝日系 2019年7月27日(土)放送スタート
毎週土曜 23:15~24:05
ストーリー

幼い頃から人を笑わせることが大好きで、笑いのためならなんでもする学園の爆笑王・上妻圭右。ある日、彼が通う高校に関西出身の辻本潤が転校してくる。圭右は昼の校内放送に辻本を引き込み、絶妙なかけ合いで学校中に大爆笑を沸き起こすのだった。時にぶつかり合うも、やがて漫才コンビ・きそばAT(オートマティック)を結成し、厳しいお笑いの道へと踏み出すことになる2人。しかし、お笑い嫌いである圭右の父・潔や、辻本が過去にコンビを組んでいた鳥谷静代の存在が彼らの行く先に立ちはだかる。

スタッフ / キャスト

原作:森田まさのり 「べしゃり暮らし」(集英社)

脚本:徳永富彦

演出:劇団ひとり

出演:間宮祥太朗、渡辺大知、矢本悠馬、小芝風花、堀田真由、駿河太郎、尾上寛之、徳永えり、寺島進ほか

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矢本悠馬(ヤモトユウマ)
1990年8月31日生まれ、京都府出身。2003年に「ぼくんち」で映画デビューし、2015年に「ブスと野獣」で連続ドラマ初主演。近年の出演作に「君の膵臓をたべたい」「トリガール!」「ポンチョに夜明けの風はらませて」「ちはやふる」シリーズ、大河ドラマ「おんな城主 直虎」などがある。2018年にはドラマ「今日から俺は!!」にも出演した。9月に「アイネクライネナハトムジーク」の公開を控えるほか、同月に東京・Bunkamura シアターコクーンで上演される舞台「アジアの女」へも参加する。
小芝風花(コシバフウカ)
1997年4月16日生まれ、大阪府出身。2012年にドラマ「息もできない夏」で女優デビュー。実写映画「魔女の宅急便」で映画初主演を務め、「ガールズ・ステップ」「天使のいる図書館」「文福茶釜」に参加した。NHK連続テレビ小説「あさが来た」や「マッサージ探偵ジョー」などのドラマにも出演し、「トクサツガガガ」では連続ドラマ初主演を務める。7月には主演したスペシャルドラマ「ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ」が放送された。
堀田真由(ホッタマユ)
1998年4月2日生まれ、滋賀県出身。2015年にWOWOWのドラマ「連続ドラマW テミスの求刑」で女優デビュー。NHK連続テレビ小説「わろてんか」や「チア☆ダン」「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」に出演し注目を集める。「虹色デイズ」「36.8℃ サンジュウロクドハチブ」「あの日のオルガン」といった映画にも参加。主演作「プリズン13」が2019年8月に封切られるほか、出演した「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」「108~海馬五郎の復讐と冒険~」「超・少年探偵団NEO -Beginning-」「殺さない彼と死なない彼女」の公開を控える。