ありふれた事件

アリフレタジケン

上映時間:96分 / 製作:1992年(ベルギー)

(C)1992 Belvaux-Bonzel-Poelvoorde for Les Artistes Anonymes

解説 都市の孤独や住宅事情を憂いながら、心臓病のばあさんを脅して心臓発作を起こさせ、平気で金を巻き上げる。詩・音楽・絵画さらには映画的教養を振り巻きながら、ハエを殺すように人を殺し、ゴミを捨てるように死体を捨てる。初期デ・ニーロの芸風を思わせもする、このニヒルで偏執狂的な主人公を一切の感傷を排して描写。さらには、ドキュメンタリーの客観的な装いをあざ笑うように、カメラ自身が殺人鬼の共犯者の役を演じ始めるさまに、ブラックユーモアが横溢する。“無名芸術家”という名のプロダクションを作った、ベルギーの若き映画スタッフの不敵な面構えが似合う異色作。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:アンドレ・ボンゼル
監督:ブノワ・ポールヴールド
監督:レミー・ベルボー
音楽:ジャン・マルク・シェニュ

キャスト

カメラマン:アンドレ・ボンゼル
ベン:ブノワ・ポールヴールド
レミー・ベルボー
ジャン・マルク・シェニュ
アラン・オペッツィ
ヴァンサン・タヴィエ
ネリー・パパエール

受賞歴

第45回カンヌ国際映画祭
特別ユース賞