最後の人

サイゴノヒト
DER LETZTE MANN

上映時間:90分 / 製作:1924年(独)

解説 ベルリンの豪華ホテルのドアマンをしている男が、寄る年波に勝てず、支配人から地下のトイレの掃除人への格下げを申し渡される。しかし、それに耐え切れない彼は、金モールのついたドアマンの制服を盗み出し、隣近所の人々には、依然栄誉あるドアマンであるように見せていたが……。ドイツからアメリカに渡ったF・W・ムルナウ監督がドイツ時代に撮った作品。光と影を大胆に使った表現主義的な映像、さらに現在の基準からすれば大仰なE・ヤニングスの演技が悲劇を指向する物語とあいまって、重厚な後味を残す作品となっている。また、アメリカでの公開を想定し、百万長者の遺産を相続してめでたしめでたしという、とってつけたようなハッピーエンドが付け加えられた。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:F・W・ムルナウ

キャスト

エミール・ヤニングス
マリー・デルシャフト