TVアニメ「怪病医ラムネ」特集 ラムネ役・内田雄馬×クロ役・永塚拓馬対談|「つらいときには『怪病医ラムネ』を見てほしい。そこにはラムネ先生がいます」

ラムネは「きっかけを与える」存在。
決断は本人に委ねるのがいい

──演じるのが楽しかったシーンを教えてください。

永塚拓馬

永塚 僕はやっぱり学校のシーンかな。クロは完全無欠みたいなキャラクターなので、普段はあまり隙がないのですが、そこでは学生としての顔が垣間見えたので、人間味をすごく感じました。「あ、やっぱり中学生なんだな」と感じられたので、演じていて楽しかったです。

──「そうだ、この子は中学生だった!」と思い出せるという(笑)。

永塚 そうなんですよ。クラスメートと会話したり、どういう生活をしているのかが初めて見えた場面でした。

──内田さんはいかがですか?

内田 僕は具体的なシーンというより演じ方の話になりますが、毎回患者がオムニバス的に変わっていくので、どういう怪病にかかり、何が原因で起きたのかによって、ラムネの患者に対する対応もけっこう変わるんです。その違いは丁寧に演じさせてもらいました。それから、原作で読んでいた印象とアニメの演出はまたちょっと異なっていたので、そこを自分でどうすり合わせていくかという作業もありました。

──詳しく聞かせてください。

内田 原作を先に読んでいると、どうしてもそのイメージが印象に残りがちですが、アニメではまた違う演出があります。とはいえ、そのシーンで大切にしたいものは共通していると思う。だから、それだけは大事にしながら、「アニメとしてはどこを見せたいんだろう?」というのを自分のなかで考えながらやっていきました。

──細かい調整をしながら作っていったのですね。ラムネ先生はある面ではカウンセラーであり、しかも、患者やそのまわりの人たちが大きな決断を下すのを促す部分があります。ショック療法専門とも言えるかもしれません。

アニメ「怪病医ラムネ」より。

内田 まあ、やり方がきついときもありますよね(笑)。第1話では、人気子役の女の子・琴がラムネのもとを訪れますが、彼女は悩みを持っていて、ラムネはそれをほどいてあげる手伝いをします。とはいえ、彼女の怪病の原因となったある人物には辛辣でしたよね。だから、人によってラムネの見せる顔も違っていたりする。

──確かに。悩みを抱える患者たちは、口に出さないと、あるいは行動を変えないと心が死んでしまうところを、ラムネの手腕によって言葉にできたり、行動を変えたりすることができる。その結果病気が治り、人間関係もよくなっていき……という、ラムネの多彩な解決法が作品の醍醐味ですね。

内田 はい。結果として、本人たちが選んでいる、というのがいいですよね。ラムネはきっかけしか与えてないので、そのきっかけをどう活かすか、本人たちが決めるしかないんですよ。そこまでは必ず導くのが、ラムネのいいところなんです。

動画企画で明かされた、2人の「怪しい素顔」

──アニメにちなんだSNSショート動画企画「怪病医ラムネ 怪しいお遊び」が公開中です。おふたりで企画をやってみて、お互いの意外な印象などはありますか?

永塚 割といつもどおりですよね(笑)。

内田 いつもどおりだったよ(笑)。もう付き合いが長いので。

──出会ってどのくらいになりますか?

永塚 6年くらいになりますね。だから新しく知ったことといえば、「雄馬さんは足つぼマットが苦手なんだな」くらいかな?(笑) あの企画では大変なことになってましたね。

内田雄馬

内田 なんか不健康そうなイメージ(笑)。あれ、痛いよなー……ながつは大丈夫だったんだっけ?

永塚 僕、全然平気です(笑)。家の洗面所にも足つぼマット置いてるんで。

内田 いやいや、なんで!?

永塚 えへへ、毎日踏みながら歯磨いてますよ(笑)。

内田 いやいやいや……(ドン引き)。めちゃめちゃ健康やないかい!

永塚 もう、全然余裕ですよ、あの上でジャンプできますもん!

内田 マジですごいわ。絶対無理、痛そう。

──(笑)。足つぼのほかには、どんな企画が?

永塚 とんとん相撲とかやりましたよね。

内田 やったね! 懐かしい遊びをしたね。あとは……。

永塚 クイズもやりましたね!

内田 そうだった。なぞなぞ難しかった。

──そんなに難問だったのですか?

永塚 まず例題に挑戦したんですけど、僕は解けました(笑)。

内田 というか、全体的にながつが強いんですよ! 能力が高くて強い。

永塚 クイズ系得意なので(笑)。毎回勝負をして、勝敗の数がどんどん更新されていきます。結果どっちが勝つのか、皆さん楽しみにしていてください!

内田 アニメが最終回を迎える頃には、勝敗がはっきりするので楽しみにしていただきたい!

「つらい」と思ったらラムネを見て、解きほぐされてほしい

──最後に、「怪病医ラムネ」の見どころの紹介をそれぞれお願いします。

アニメ「怪病医ラムネ」より。

永塚 原作はもちろん素晴らしく面白いのですが、アニメはアニメならではの演出で怪病のまがまがしさや怪具の面白さがイキイキ描かれています。原作のファンの方はもちろん、初めて知る方もぜひアニメを見ていただきたいです。老若男女問わず楽しめる作品で、例えば子どもなら、怪病を解決していく爽快なストーリーを楽しめますし、大人の方は、物語のシリアスでダークな部分や、人間の抱える闇を解決していくことで生まれる感動を楽しんでほしいです。

──全年齢で楽しめますね。

永塚 あと、ハッピーエンドが基本で、モヤッとするようなことはないと思います。見終わったあともいい気持ちでいられる作品だと思うので、日常生活でモヤモヤしている方はアニメを見て、少しでもスカッとしていただければうれしいです。ぜひご覧ください。よろしくお願いしまーす!

──この時期、ハッピーエンドはすごく大事ですね(笑)。素敵なコメントありがとうございます。続いて内田さん、お願いします。

内田 ラムネは患者さんの病気を治すために、クロと2人でいろいろなことをやっていきます。さまざまなことを一緒に模索する2人の会話のテンション感も、和気あいあいとしていて楽しいものになっています。毎回沸き起こるさまざまな悩みや事件を「必ず解決まで導くぞ!」という気持ちでやっています。怪病にかかった人の悩みを解いていくさまも面白いし、ぜひ「怪病医ラムネ」で、がんじがらめなものを紐解いてスッキリするストーリーを楽しんでいただけたらうれしいです。魅力的なキャラクターもたくさん登場しますので、ぜひとも最後までご視聴いただければなと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

──ささくれた思いをかかえている人たちを癒やしてくれるラムネになりそうです。

永塚 はい、今まさにラムネの出番だなと感じますよね。

内田 ポジティブになるためのお話なので、絶対ハッピーになっていただけると思います。「怪病医ラムネ」を見れば、そこにラムネ先生がいますから。

永塚 確かに!(笑) 「つらいな」と思ったときには、ぜひ「ラムネ」を見てください。