コミックナタリー PowerPush - 劇場版「PSYCHO-PASS サイコパス」
虚淵玄×深見真の脚本家対談 「理詰め」と「カオス」の相乗効果
今からでも間に合う!「PSYCHO-PASS サイコパス」入門
舞台は人間の性格的傾向や心理状態を計測し、それらを数値化できるようになった未来世界。その数値化に伴い、社会システムも従来のものとは一線を画した、高度な管理社会が確立された。とりわけ犯罪に関しては、「犯罪係数」と呼ばれる数値を基盤に、新たな犯罪取締制度が成立した。
「PSYCHO-PASS サイコパス」を読み解くキーワード
犯罪係数
犯罪者になる危険性を表した数値で、人間の潜在的な心理状態や思想を計測し割り出される。犯罪係数が100を超えると、罪を犯さずとも潜在犯と見なされ、隔離された矯正センターでの管理対象となる。執行官は潜在犯でもあり、「犯罪者を狩る者」としての適性を受けた人材。
ドミネーター
執行官と監視官に与えられる銃器。被疑者に銃口を向けることで瞬時に犯罪係数を計測できる。犯罪係数が100を超える潜在犯を撃つ対人執行モード「パラライザー(麻酔銃)」、犯罪係数が300を超える重篤潜在犯を撃つ「エリミネーター(殺人銃)」、完全排除すべき脅威度を持つ障害を捉えた時に変形する「デコンポーザー(分子分解銃)」など、さまざまな形態がある。
劇場版の登場キャラクター
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常守朱(つねもりあかね)
(CV:花澤香菜)公安局刑事課一係に所属する監視官。シビュラシステムの正体を知るも、人間性と法秩序を尊重する確固たる信念で捜査にあたる。
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宜野座伸元(ぎのざのぶちか)
(CV:野島健児)公安局刑事課一係に所属する執行官。槙島事件で犯罪係数が悪化し、監視官から執行官に降格。朱の良き理解者。
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霜月美佳(しもつきみか)
(CV:佐倉綾音)史上最年少で着任した監視官。槙島事件で友人を失った過去を持ち、「犯罪係数の高い人間は速やかに排除すべき」という志向を持つ。相反する考えを持つ朱に反感を抱いている。
世界は禁断の平和(システム)に手を伸ばす。2116年──常守朱が厚生省公安局刑事課に配属されて約4年が過ぎた。日本政府はついに世界へシビュラシステムとドローンの輸出を開始する。長期の内戦状態下にあったSEAUn(東南アジア連合 / シーアン)のハン議長は、首都シャンバラフロートにシビュラシステムを採用。銃弾が飛び交う紛争地帯の中心部にありながらも、海上都市シャンバラフロートはつかの間の平和を手に入れることに成功した。シビュラシステムの実験は上手くいっている──ように見えた。
そのとき、日本に武装した密入国者が侵入する。彼らは日本の警備体制を知り尽くしており、シビュラシステムの監視を潜り抜けてテロ行為に及ぼうとしていた。シビュラシステム施行以後、前代未聞の密入国事件に、監視官・常守朱は公安局刑事課一係を率いて出動。その密入国者たちと対峙する。やがて、そのテロリストたちの侵入を手引きしているらしき人物が浮上する。その人物は── 公安局刑事課一係の執行官だった男。そして常守朱のかつての仲間。
朱は単身、シャンバラフロートへ捜査に向かう。自分が信じていた男の真意を知るために。
男の信じる正義を見定めるために。
キャスト
花澤香菜、野島健児、佐倉綾音、伊藤静、櫻井孝宏、沢城みゆき、東地宏樹、山路和弘、日高のり子、神谷浩史、石塚運昇、関智一
スタッフ
- 総監督:本広克行
- 監督:塩谷直義
- 脚本:虚淵玄(ニトロプラス)、深見真
- キャラクター原案:天野明
- キャラクターデザイン:恩田尚之、浅野恭司、青木康治
- 総作画監督:恩田尚之
- 色彩設計:上野詠美子
- 美術監督:草森秀一
- 3D監督:三村厚史
- 撮影監督:荒井栄児
- 編集:村上義典
- 音楽:菅野祐悟
- 音響監督:岩浪美和
- 主題歌:凛として時雨「Who What Who What」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
- アニメーション制作:Production I.G
- 制作:サイコパス製作委員会
- 配給:東宝映像事業部
©サイコパス製作委員会