「プリプリ」らしさの詰まった第1章
──では最後に続編第1章の話を伺います。公開前のインタビューということもありネタバレはできないので、台本を読んでの感想を伺わせてください。
影山 私は台本をいただいたときに、まず「理解しないと!」と思いました(笑)。「プリプリ」はすごく読み込んで、話や世界観を考察するのが楽しい作品ですけど、今回もやっぱりそうで。ベアトリスはあまり難しい話に加わらないマスコット的な存在ですけど、ちゃんと話を理解したうえで和ませないとなと思っているんです。
──そんな影山さんにとって、第1章の印象は?
影山 「プリプリ」らしいスリルや緊張感は、第1章でも感じました。アンジェととある人の腹の探り合いとか、すごく好きなシーンですね。もし私が出ていなくて、お客さんとして観に行っていても絶対に好きな映画になっただろうと思います。
──古木さんは?
古木 私は、まず台本を読んで「あー面白い。続きが早く読みたい」と思いました。もう、文字で読んでるだけでちせのカッコよさがわかっちゃうんですよ。「ここ、ちせが絶対カッコいいやん」とか。
一同 (笑)。
古木 そして早くみんなが演じてる声で聴きたくなって、とにかくアフレコが楽しみでした。それくらい脳内再生が余裕でできる台本だったんです。それは絵も同様で。それくらい「プリプリ」らしさが詰め込まれている作品ですね。
古賀 私はTVシリーズのときはいち視聴者として観ている側だったので、アンジェとしてその後を演じるという責任感もありましたし、すでにできあがっている皆さんのバランスを崩さないようにとか変なことを考えたこともありました。でもいろいろとごちゃごちゃ考えても仕方ないので、私が思うアンジェを精一杯やり切ろうと思って、もうドキドキドキドキしながら演じました。
──ほかの4人は、そのドキドキが伝わっていましたか?
古木 そんなに緊張されていたとは思わなかったですね。とっても冷静そうでしたよ!
──さすがチーム白鳩のエース・アンジェですね。
関根 でも休憩中にしっかりと台本を読んでた。すごく悩みながら、うんうんって頷きながら。
影山 かわいい!
古賀 皆さんに引っ張っていただいて、なんとかやり切れたかなと思います。
大地 いやいや、私たちは何もしてないから。
5人で遊びに行って全6章を走り抜けよう!
関根 私はアフレコが決まったときから「ちょっとプリンセス、カサブランカから帰ってきておくれ」と思ってたかな。
──TVシリーズ最終話のラストで、チーム白鳩が向かったカサブランカに気持ちが行っちゃったままだったと。
関根 はい。「またロイヤル度が必要になったから、帰ってきて」って(笑)。でも台本を読んでいるうちに、自然にプリンセスになっていきましたね。それは1人で練習しているときよりも、みんなで揃ってマイク前に立ったときにより感じました。それくらいTVシリーズと変わらない、いつもの「プリプリ」です。きっと続編も、何回も見直したくなる作品に仕上がるんでしょうね。
大地 私も、アフレコ前は「やっと演じられる」といううれしさが大きかったものの、時間のブランクを感じさせずにできるかという不安もありました。
古木 TVシリーズのアフレコは3年前とかだもんね。
大地 それくらい前だよね。私もいろいろと未熟だった時期にやらせていただいていた作品だっただけに、今回は大丈夫かななんて思いもあって。でもいざ現場に入ったらみんな変わってなくて、私も変わってないんだろうという謎の安心感もあり(笑)。それで無事に終えられたんですけど……まだ続くんですよね。だからこのテンション感を維持するためには、みんなで遊ぶしかないと思いました。
一同 (笑)。
大地 今後も絶対に第1章以上のものがあがってくるんだろうなというスタッフさんへの信頼もありますし。それに応えるにはチーム白鳩で定期的に会って、モチベーションを上げつつ最後まで走り抜けたいです。
影山 これだけ話して、結論が「遊びに行こう」なんだ(笑)。
大地 近いうちにどこか行こう!
──ファンとしてはやっぱり先の展開が気になります。
影山 実は私たちも第2章以降の話は全然知らされていないんですよ。
大地 先をまったく知らないので、一体どうなるのか……はたしてドロシーは最後まで生き残れるのか!?
影山 実戦キャラだから不安だよね。
古木 ちせは強いからどうにかなるかな。
関根 TVシリーズの最終話で「断頭台」なんて物騒な言葉も出てくるし、プリンセスもどこでどうなるやら……楽しみであり、怖くもあり。
大地 私たちも、今後の展開を絶賛妄想中です!
2021年2月4日更新