コミックナタリー PowerPush - 未来日記
マンガ実写化のプリンス、岡田将生が語る TVドラマ版「未来日記」の魅力と難所
中学2年生の天野雪輝は、自分の空想の産物「時空王デウス・エクス・マキナ」とその小間使い「ムルムル」だけが友達という、内向的で孤独な少年。携帯電話で日記を付けるのが日課だったが、ある日、そこにまだ起きていない出来事が書き込まれていることに気づく。それは現実のものとなり、未来がわかると有頂天になる雪輝だったが、「未来日記」を持つ人間がほかに11人いること、その12人により次期「時空王」の座をかけたサバイバルゲームが開かれていることを知り、強制的に殺し合いに巻き込まれていく。そんな中、クラスメイトの我妻由乃が同じく未来日記の所有者であると判明、彼女とともにサバイバルゲームに立ち向かっていく。
雪輝の未来のみが記される「雪輝日記」の所持者で、通称「2nd(セカンド)」。成績優秀・容姿端麗で中学校中の憧れの存在だが、実は雪輝のストーカー。常軌を逸した言動で雪輝を混乱させるものの、ピンチの時には身を呈して彼を守る。
身の回りに起きる出来事が記される「無差別日記」の所持者で、通称「1st(ファースト)」。内向的で冷めた中学2年生。空想の産物であるはずの存在「デウス」により、生死をかけたサバイバルゲームに巻き込まれていく。ダーツが得意。
──岡田さんからメッセージです。「ドラマの新太で大丈夫でしたか? もし違ったら本当にすみません」。お返事をお願いします。
全然OKです(笑)。お疲れ様でした。
──岡田さん演じる新太をご覧になられた感想は。
内向的なんだけどその割りに軽妙で、そのあたりは岡田さんの人のよさが出てるのかなーと(笑)。悩みながら決断していく主人公キャラって一歩間違えると印象悪くもなったりしますが、新太はすごく良かったです。
──由乃役の剛力彩芽さんはいかがでしたか。
剛力さんは、何考えてるのかわからない難しい由乃というキャラだったんですが、やっぱり悩まれたってお話を聞きました。でもその甲斐あってか、剛力さんの女優としての新しい一面を見せてもらえた気がしました。また、剛力さんがつくられた新しい由乃像が楽しかったです。
──独自の展開を見せたドラマ版ですが、ご覧になった感想を。
独自は独自なんですが、観てみると原作のテーマを再解釈したパラレル作品だと感じたので違和感なく楽しめました。エンタメ作品ですよね。
──印象に残っているシーンがあれば教えてください。
原作者なのでどうしても、「デウス、どうするんだろう……こうきたか!」とか、原作との違いが気になりましたが、逆にそこが楽しめました。放送前からお話の大筋は知っていましたが、後半の意外な展開の入りとか、漫画との差の部分が印象に残っています。
──「未来日記」はドラマ、ゲーム、アニメにもなりました。それぞれで関わり方は異なりましたか。また多メディア展開を貫くこの作品の核の部分はどこにあると思われますか。
ゲームとアニメは、アイデア出しや監修までかなり細かく携わっています。口調や絵であるとか、シークエンスを足したり引いたり入れ替えたりとか。逆にドラマは100%お任せしましたので、自分にはない引き出しをスタッフさんにいっぱい見せていただいたのが楽しかったです。 核は共通して、「未来を知るということは希望もあるし絶望もある」という面白さでしょうね。
──これからドラマDVDを買う人にひと言、おすすめコメントをお願いします。
先が気になるエンタメ作品です。予想外の展開にびっくりしてください。岡田さん剛力さんファンも必見! です。
「未来日記」DVD / Blu-ray 2012年10月5日発売
岡田将生 (おかだまさき)
1989年8月15日東京都生まれ、AB型。スカウトがきっかけで芸能活動を開始し、2007年、映画「天然コケッコー」で主演・夏帆の相手役に抜擢されブレイク。以降テレビドラマ「生徒諸君!」「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」「オトメン(乙男)~夏~」映画「宇宙兄弟」とマンガ原作の作品でメインキャストを多く務めてきた。2010年には第34回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を、「悪人」「告白」の2作品で受賞。
えすのサカエ
2001年、「鉄道天使」で第11回エース&ネクスト新人漫画賞奨励賞を受賞。2006年に月刊少年エース(角川書店)にて連載開始した「未来日記」は、シリーズ全14巻、累計400万部の大ヒットに。アニメ、ゲーム、ドラマと多メディア展開もなされた。目下、月刊少年エースで「ビッグオーダー」を連載中。