「あしたのジョー」の連載開始から50周年を記念して制作されるオリジナルアニメ「メガロボクス」。「あしたのジョー」を原案に、八百長試合に身を沈める主人公・ジャンクドッグの運命を描くオリジナルストーリーが近未来、ヒップホップといった要素を交え展開されていく。

アニメの放送開始を記念し、ナタリーではジャンルを横断した特集企画を実施。第2回となる映画ナタリーでは、アニメ好きで知られ「ポエトリーエンジェル」でボクシングに打ち込む少女を演じた武田玲奈にインタビューを実施。「メガロボクス」第1、2話を観てもらい、同作の印象的なシーンや今後の展開が気になるポイントを語ってもらった。

取材・文 / 秋葉萌実　撮影 / 草場雄介
スタイリング / 徳永貴志
ヘアメイク / 円谷歩美

勇利がカッコいい！

──「メガロボクス」は、「あしたのジョー」連載開始50周年企画として誕生した作品です。武田さんは「あしたのジョー」の原作やアニメに触れた経験はありますか？

実はボクシングもののアニメやマンガにはあまり触れたことがなくて、ちゃんと観たのはこの作品が初めてなんです。

──そうなんですね。では「メガロボクス」第1話と第2話をご覧になって、どんな感想を抱きましたか？

「あしたのジョー」は昔からファンが多い作品だというイメージがあったので、現代ではどういうふうに表現されるんだろうと思っていたんですが、意外とバトルものみたいなテイストで、私のような初心者でもすごく観やすかったです。

──登場人物たちはみんな個性的ですが、印象的なキャラクターはいましたか？

勇利がカッコよかったです！ 第2話で決めゼリフを残して去っていくところがありますよね。そこが素敵で、フゥーッ！となりました（笑）。

──劇中にはぐっとくるセリフがたくさん出てきますよね。ジャンクドッグか勇利かというと勇利派でしょうか。

そうですね。でもジャンクドッグもこれから絶対に強くなっていくキャラクターだなと思っていて、成長が楽しみです。ジャンクドッグが普段戦っているリングに勇利がやって来たシーンは、どうなるんだろう？とすごくハラハラしていました。そのあとの展開にも驚きがありましたね。

──本作は、アニメ「進撃の巨人」のビジュアルコンセプトや「LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門」のプロップデザインを手がけた森山洋さんの初監督作です。

そうなんですか！ 「進撃の巨人」は 実写映画は観ました！ この「メガロボクス」に出てくる道具は、「進撃の巨人」みたいにデザインがカッコいいですよね。機械的な道具を着けて戦うシーンは、細部はどうなってるのかな？と思いながら観ていました。これを着けることによって強くなれるんですか？

──“ギア”と呼ばれる、両腕に着ける強化外骨格ですね。爆発的な力を与えるというよりは、身体能力を向上させる特性があるそうです。

へえー！ じゃあこのギアがいいものだったら、その分強くなりますよね？

──“メガロボクスの絶対王者”と称される勇利は、最新の身体一体型のギアを使っていますね。

そうか！ 勇利自体はこれを外したらどうなっちゃうんだろう……。

──キャラクターデザインを見る限りでは、本人も鍛え抜かれた体をしているので、勇利自身もポテンシャルが高い人物なのではと思います。

ギアを扱えるだけの体をしているはずですよね！ 私がこのギアを着けて戦ったとしても、性能を生かしきれずに死んじゃいそう（笑）。戦いの場面は迫力満点で流血シーンもあったので、誰かしら死んじゃうのではとハラハラしました。