単行本の累計部数は450万部
2013年11月に、月刊コミックブレイド(マッグガーデン)にて連載を開始した「魔法使いの嫁」。人ならざるものが見える身寄りのない少女・羽鳥チセが、人外の魔法使い・エリアスに買われるところから始まるファンタジーだ。2015年には、「次にくるマンガ大賞2015」の「これから売れてほしいマンガ」部門にて第2位、「全国書店員が選んだおすすめコミック2015」にて第1位に輝いた。2017年9月現在、単行本の累計部数は450万部を突破し、ファンを増やし続けている。
10月7日よりTOKYO MX、MBSほかにてオンエアされるテレビアニメ「魔法使いの嫁」。ヤマザキコレが手がける原作マンガは、月刊コミックガーデン(マッグガーデン)にて連載され、単行本は8巻まで発売されている。
2016年3月に刊行された、単行本5巻の初回限定版に付属しているドラマCDより、チセとエリアスを演じてきた種﨑敦美と竹内良太。コミックナタリーでは9月9日に行われた凱旋上映会(参照:「魔法使いの嫁」上映会でキャスト&監督から裏話、Twitterアニメも配信決定)開演直前のタイミングで、ついにテレビアニメがスタートする今の心境を2人に聞いた。
取材・文 / 熊瀬哲子 撮影 / 石橋雅人
2013年11月に、月刊コミックブレイド(マッグガーデン)にて連載を開始した「魔法使いの嫁」。人ならざるものが見える身寄りのない少女・羽鳥チセが、人外の魔法使い・エリアスに買われるところから始まるファンタジーだ。2015年には、「次にくるマンガ大賞2015」の「これから売れてほしいマンガ」部門にて第2位、「全国書店員が選んだおすすめコミック2015」にて第1位に輝いた。2017年9月現在、単行本の累計部数は450万部を突破し、ファンを増やし続けている。
2016年3月に発売された単行本5巻の初回限定版には、ヤマザキが原案シナリオを書き下ろしたドラマCDが同梱。羽鳥チセ役を種﨑敦美、エリアス役を竹内良太、ルツ役を内山昂輝、シルキー役を遠藤綾、サイモン役を森川智之、チセの母役を井上喜久子が演じ、ヤマザキはキャストの演技について「脳内でわいわいしているキャラには普段声がつかないのですが、いざ声を聞かせていただくと『そのまんまだ…!』と驚愕しました」とコメントした(参照:「魔法使いの嫁」ドラマCD、チセ役は種崎敦美、エリアス役は竹内良太)。
2016年3月には、同作のアニメ化プロジェクトが始動。あわせて作品の世界観を表す“グランドPV”が公開され、話題を呼んだ(参照:「魔法使いの嫁」アニメ化プロジェクト始動!OADが単行本に同梱、PVも)。その後、チセの過去を描くOVA「魔法使いの嫁 星待つひと」が全3部にて制作。単行本6・7・8巻の特装版にDVDが同梱されたほか、全国の劇場にて上映も行われた。
そしてアニメ化プロジェクトの始動が発表されてから1年後の2017年3月、テレビアニメ化が決定(参照:「魔法使いの嫁」TVアニメ化!10月から2クールで放送、原画展も開催)。OADに引き続き、アニメ「進撃の巨人」などで知られるWIT STUDIOが制作を担当する。“チセとエリアス”にスポットを当てて描かれていくという、テレビアニメ「魔法使いの嫁」。その物語が、いよいよ10月にスタートする。
──昨日単行本の8巻が発売されたばかりですが、種﨑さんは今朝読まれたとTwitterで投稿されていましたよね(参照:種﨑敦美(種崎敦美) (@tanezakiatsumi) | Twitter)。かなり衝撃を受けているようでしたが……。
種﨑敦美 読んでしばらくは動けなかったです。洗濯中だったんですけど、手がつけられなくて洗濯ものがしわしわになりました(笑)。
──8巻の最後に収録されている40話について、作者のヤマザキコレさんは「この40話のために1話から今まで書いてきたような気さえします」とおっしゃっていて、それくらい物語が大きく動き出した巻だったと思います(参照:ヤマザキコレ (@EzoYamazaki00) | Twitter)。
竹内良太 うわあ、気になる……! 実は僕、まだ8巻を読めていないんですよ。早く読まないと……(手元にあった8巻のページをめくる)。
種﨑 絶対家で1人で読んだほうがいいです! 絶対! 私も買ってすぐに喫茶店で読もうか迷ったんですけど、家まで我慢してよかったって思いました。人前じゃ読めなかったです。
竹内 そんなに! じゃあ、あとで1人になってからじっくり読みます(笑)。
──原作も盛り上がりを見せているところですが、来る10月、ついにテレビアニメがスタートします。おふたりは第3話まで映像を観られたとのことですが、まずは率直な感想を教えてください。
種﨑 全話映画館で観たいって思いました。映像も素晴らしいんですが、第1話の最初、チセが名前を書くペンの音から、環境音が素晴らしいなと思ったんです。
竹内 シャッシャッシャッって、印象に残る音でしたよね。
種﨑 そうなんですよ。先日「星待つひと」のスタッフトーク(舞台挨拶)にお邪魔したんですけど、音響監督のはた(しょう二)さんが「音で物の質感や空間の広さが全部わかるくらい、細かくこだわって作ってる。ヘッドフォンで聴いてほしい」とおっしゃっていたんです。
竹内 第1話の冒頭はずっと環境音が流れていて、エリアスが魔法を使うシーンで、やっとBGMらしいBGMが入りますよね。エリアスを演じている僕が言うのもあれですが、あのシーンはたまらなくカッコいいなと思いました。魔法の描写は原作でも素敵だなと感じていたんですけど、動きがついて、音がついてとなると、ますますカッコよさが増しましたね。
種﨑 あのシーンでエリアスのことが好きになるというか、惚れ直したというか……。私、ルツ派だったのに「エリアスカッコいい!」と思いました。
竹内 あはは! 今まではルツ派って言ってましたもんね。
種﨑 はい。だけどあのシーンはもう、「カッコいい……」って。やっとエリアスが一番になりました。
竹内 よかった。テレビアニメが始まっても一番じゃなかったらどうしようかと思った(笑)。竹内個人はいつもルツに嫉妬してますからね。
種﨑 ははは(笑)。
竹内 僕だけじゃなくて、エリアスも思うところはあるかもしれないけど。チセとルツ、仲いいですから。「いいなあ、ルツ」と思ってるかもしれない(笑)。
次のページ »
ただ「好きです」という思いが、何倍にも膨らんだ言葉になる(竹内)
©2017ヤマザキコレ/マッグガーデン・魔法使いの嫁製作委員会
©ヤマザキコレ/マッグガーデン
[Blu-ray Disc2枚組]
19440円 / SHBR-0441
[Blu-ray Disc2枚組] 19440円 / SHBR-0442
[Blu-ray Disc2枚組] 19440円 / SHBR-0443
[Blu-ray Disc2枚組] 19440円 / SHBR-0444