“最高のプラットフォーム”を目指して トップを走り続けたLINEマンガの10年間

アニメ化や映画化で話題のマンガなど、約112万点以上の豊富なラインナップを取り揃えるLINEマンガ。2013年4月にサービスの提供を開始してから、国内マンガアプリの累計ダウンロード数は常にトップを独走し続けている。コミックナタリーではLINEマンガの10周年を記念し、連載形式で特集を展開。今回はLINEマンガの歩んできた歴史を、運営会社・LINE Digital Frontierの社員によるコメント付きで紹介する。

取材・文・構成 / 西村萌

特集インデックス

  • 第1回「マリーミー!」「僕のソルシエール」 夕希実久インタビュー&書き下ろしイラスト
  • 第2回 著名人からのお祝いコメント
  • 第3回 金信培&髙橋将峰インタビュー
  • 第4回 「先輩はおとこのこ」「ノアは方舟」 ぽむインタビュー&書き下ろしイラスト
  • 第5回 「外見至上主義」「喧嘩独学」 T.Junインタビュー
  • 第6回 「LINEマンガ インディーズ」

特集インデックス

2013

4

サービスの提供開始

当時、電子書籍業界で一般的だったのは、Webサイトにアクセスしてブラウザ上で作品を読む形式。多くの企業がWebサイト形式の電子書店の運営に力を入れていた中、LINEマンガはいち早く“アプリ型の電子書店”という形態で業界に参入した。

サービス開始時点では、秋田書店や講談社、集英社、小学館、スクウェア・エニックス、白泉社など50社以上の出版社およびレーベルから連携を受け、各社の単行本約3万冊を提供。現在は1話単位で閲覧できるが、サービス開始当初はまるごと1冊ずつの配信だった。購入特典として、LINEスタンプを無料でダウンロードできる点も特徴の1つとしていた。

そうしたスタイルが、さまざまな作品と出会える場として好評を博し、サービス開始から1年10カ月で1000万ダウンロード、累計売上49億円を突破。新たなマンガ流通プラットフォームとしての地位を確立する。

2014

8

連載形式の作品を無料で公開する「無料連載」がスタート

当時は1週間に1話ずつ更新される週刊連載形式だった。

2015

2

マンガ投稿サービス「LINEマンガ インディーズ」がスタート

のちに多くの人気作を生む「LINEマンガ インディーズ」は、LINEユーザーであれば誰でもLINEマンガ上でオリジナル作品を投稿できるサービス。立ち上げと同時に外部企業や出版社とタッグを組んでいくつかのマンガ賞を開催し、「LINEマンガ インディーズ」を使って作品を投稿してもらうことで、新人発掘や育成といった面からも日本のマンガ市場のさらなる発展と活性化を目指した。

7

LINEマンガ編集部が手がけるオリジナル作品を提供開始
オリジナル第1弾として登場した8作品のビジュアル。

それまで各出版社やレーベルの作品のみを提供していたLINEマンガ。オリジナル第1弾として登場したのは「アーチェリーボーイ」「ハードボイルド園児 宇宙くん」「アージェントリュージュ」「怪ダンシ!」「左廻しのオデット」「僕はくまを捨てる。」「ふじょろく」「マリーミー!」の8作品だった。

2016

1

初の単行本を発売

ここで出版事業にも参入し、第1弾として福星英春「ハードボイルド園児 宇宙くん」と夕希実久「マリーミー!」の2作品を単行本化。レーベル名はLINEコミックスに決定した。

2017

「マリーミー!」が「100万人が選ぶ 本当に面白いWEBコミックはこれだ!」オンナ編で第1位に
「マリーミー!」ビジュアル

国家公務員の秋保心は、28歳の誕生日に「ニート保護法」の試験実施者として選ばれてしまう。結婚相手はニートの沢本陽茉梨。仕事のためになんとか結婚したい秋保に対し、自分と猫だけで静かに暮らしたいと言う陽茉梨。果たして2人の結婚の行方は……?

オリジナル第1弾として同作の連載がスタートし、3カ月が経ったタイミングで、コミックナタリーでは作者・夕希実久へのインタビューを実施。LINEマンガの10周年に合わせ、夕希に連載当時を振り返ってもらう特集も公開している。

2018

6

アプリの大型リニューアルを実施

UI(ユーザーインターフェース)の刷新に加え、23時間待つと無料で次の話を読むことができる「毎日無料」機能が実装される。

LINEマンガ担当者のつぶやき
2018年に公開されたLINEマンガ公式ブログより。

この出来事は、多くの社員が10年間の中でも特に印象深いこととして覚えているんじゃないでしょうか。UIを大きく変えたので「今まで読んでいたマンガがどこにあるのかわからない」などの問い合わせも多く、プラスもマイナスも含めユーザーからすごい反響でした。
24時間待つと無料というシステムは他社さんがすでに行っていたんですが、“23時間”にしたのはLINEマンガがおそらく最初。なぜ23時間にしたかというと、24時間だと通勤中の毎朝8時に読みたいとなっても次の日は8時1分にならないと読めないんですね。それが60日続くと1時間のズレが生まれて、通勤時間に読めなくなる。今はもう、23時間というのが業界のスタンダードになっています。

「友だちにおすすめして読む」の機能も、このUI変更後に実装されました。現在までに「友だちにおすすめして読む」が使われた回数は、なんと2億9000万(2023年3月7日時点)という数字になっています。

NAVER WEBTOON Corporationと資本業務提携

NAVER WEBTOON Corporationは、オリジナルWebマンガ・小説配信サービスのNAVER WEBTOONを提供する韓国の会社。NAVER WEBTOONは2004年よりサービスを開始し、2018年時点でMAU(月間利用者数)は4600万、70カ国でNo.1の地位を確立していた。

LINEマンガは、NAVER WEBTOONが持つコンテンツや技術、リソースをオリジナル作品の拡充、市場・顧客分析などに活用。この資本業務提携は、LINEマンガのサービス拡大と機動スピードの加速に貢献した。

LINEマンガ担当者のつぶやき

これは当時、率直にワクワクしました。NAVER WEBTOONのMAUは全世界で当時約4600万。これほど大きなマンガプラットフォームはほかにないので、LINEマンガを日本だけでなく世界で使ってもらうという目標までの道のりがより明確になったと思います。

「女神降臨」が連載開始
「女神降臨」ビジュアル

地味で冴えない中学3年生の谷川麗奈。失恋をきっかけに徹底的にメイクを学んだ麗奈は美貌を手に入れ、素顔を隠して高校デビューに成功する。しかし高校3年生になり、イケメンと噂の転校生・神田俊にいとも簡単に秘密を見抜かれてしまい……。

LINEマンガ担当者のつぶやき

「女神降臨」は、LINEマンガの中でもっともコメント数・コメント文字数の合計が多い作品です(集計期間は2014年7月30日から2023年3月7日まで)。当時の私はここまでヒットすると想像できていませんでした。
従来の横読みのマンガと比べると「女神降臨」は絵が大きくて余白も多い。このようなマンガ形式が日本のユーザーに受け入れられるか少し不安だったんです。
でも今となっては、その余白がシーンとシーンの「間」を生み出し、演出としてとても大切だというのも十分に理解できる。専門学校でマンガの描き方を学んでいる学生さんとお話しする機会がたまにあるのですが、そのときもwebtoonの例としてまず挙げるのは「女神降臨」になっています。

7

LINEがLINEマンガおよびLINEコミックス事業を新会社・LINE Digital Frontierに承継
LINEがLINEマンガおよびLINEコミックス事業を新会社・LINE Digital Frontierに承継

社名は社内での公募で決定。LINE Digital Frontierという社名を考えた社員は10以上の候補を提出していたが、一番予想外のものが選ばれたという。

9

「文学処女 ‐遅咲きの恋のはなし‐」が「文学処女」としてTVドラマ化 森川葵と城田優がダブル主演
「文学処女 ‐遅咲きの恋のはなし‐」ビジュアル

文芸編集部で働く月白鹿子は、本ばかりの人生でいまだ本当の恋を知らない。そんな彼女は、ひと回り以上も年上で、女性関係にだらしないという噂を持つ人気小説家・加賀屋朔の担当編集になる。最悪の出会いだったが、彼と関わるうちに鹿子は初めての気持ちを自覚していく。

LINEマンガ担当者のつぶやき

LINEマンガのオリジナル作品がドラマ化されたのはこれが初めて。すでに人気の作品でしたので、ドラマ化のお話をいただいたときは社内でも驚きというより納得の反応が多かったように思います。

10

「私は整形美人」が「私のidはカンナム美人」として韓国でドラマ化され、日本でも放送開始
「私は整形美人」ビジュアル

外見のせいで自殺直前まで追い詰められた片桐美玲は、整形することを決心。美人に生まれ変わり大学デビューするが、作り物感のある顔に周囲からは冷たい視線が注がれる。そんな美玲のことを、同級生のクールなイケメン・坂口慧は何かと助けてくれて……。

11

「第1回LINEマンガ大賞」を開催

LINEマンガ編集部が初めてマンガコンテストを主催。大賞にはLINEマンガでの連載権と単行本化の確約、賞金300万円などが贈られた。

2019

1

Webマンガサービス・XOY(ジョイ)とサービス統合

NAVER WEBTOON Corporationが運営していたXOY。すでに「女神降臨」などXOYの一部作品はLINEマンガでも読めるようになっていたが、これを機にXOYで連載されていたすべてのwebtoonがLINEマンガに一気に移籍された。

7

「偽装不倫」TVドラマ化 主演は杏
「偽装不倫」ビジュアル

不毛な婚活に疲れ果ててしまったアラサーの派遣社員・鐘子。おひとりさまで韓国旅行に向かった彼女は、行きの飛行機で年下と思しきイケメン韓国人と出会う。ハプニングで既婚者だと勘違いされる鐘子だったが、そのイケメンから食事に誘われてしまい……。

「ラッパーに噛まれたらラッパーになる漫画」がTVドラマ化 主演は小芝風花で2夜連続放送
「ラッパーに噛まれたらラッパーになる漫画」ビジュアル

20XX年のある日、感染者がラッパーになってしまうという原因不明のウイルスが突如発生する。しかもラッパーになった者は誰彼構わずラップバトルを仕掛け、敗者に噛み付くという症状を持つのだった。日本中が地獄のクラブハウスと化した中、1組の親子がある人物を探しにラッパーだらけの町にやってきて……。

9

マンガ家志望者を支援する「トライアル連載」が始動

「トライアル連載」では「LINEマンガ インディーズ」に作品を投稿し、運営の目に留まった場合はLINEマンガで12週間のお試しの連載ができる。連載中は原稿料が支払われ、目標読者数に到達した場合は本連載化。2019年9月から2021年12月までの実績として、トライアル連載化されたのは67作品、本連載化されたのは19作品という結果となった。インディーズからの本連載化率は約3割となる。

LINEマンガ担当者のつぶやき

一般的にマンガは会議や新人賞を経て連載に至るケースが多いように思いますが、この「トライアル連載」は編集部の誰か1人にでも認められたら誰の承認もなく進められる。スピーディで作家さんに多くの打席を準備できるというところが功を奏し、いろんな賞レースやランキングで入賞できる作品をほぼ毎年生み出せています。

もう1つのポイントは、トライアル連載はもちろん原稿料をお支払いしますが、その連載が終了し、本連載が叶わなかった場合、LINEマンガの独占掲載権等を作者さんにお戻しすること。なので、ほかの出版社に持って行ってもらって構わないんです。本連載に至らなかったのは、その作品が面白くなかったわけじゃなく読者との相性が合わなかっただけ。実際に、他社のマンガプラットフォームで1位を獲ったりする作品もあるんですよ。僕らは打席を提供し、作家さんはオリジナル作品を提供くださり、お互いにトライアルができたということでフィフティフィフティ。作家さんとはまたどこかでご一緒できるかもしれませんし、LINEマンガ以外の創作活動も応援したいと考えています。

2020

2

「鈍色の箱の中で」がTVドラマ化 久保田紗友・萩原利久・神尾楓珠・岡本夏美・望月歩が出演
「鈍色の箱の中で」ビジュアル

ある分譲マンションの406号室に住む女子高生・美羽は、405号室に住む男子高校生の基秋と周囲に隠れていつもキスをしている。しかし基秋には、昔からマンション内に気になる年上の女性がいて……。同じマンションで暮らすあおい、利津といった高校生たちを加え、複雑に絡み合う恋愛模様が描かれていく。

4

「神之塔」が「神之塔 -Tower of God-」としてTVアニメ化
「神之塔」ビジュアル

自分のすべてだった少女・ラヘルを追いかけ、「頂上に登れば、財産も権力も、何でも欲しいものが与えられる」という伝説の塔の中へ入った夜という少年。次々と試練が降り掛かり、塔を目指し集まった猛者たちと関わる中で、夜は自分自身の真の姿を知っていく。

「困ったじいさん」がBSでアニメ化
「困ったじいさん」ビジュアル

ボケたフリをしてばあさんに愛の言葉を伝えるじいさんと、そんなじいさんにドキドキさせられっぱなしのばあさんを描くラブコメディ。「LINEマンガ インディーズ」に投稿されたのをきっかけに、LINEマンガでのトライアル連載へ進み、本連載に至った作品だ。

5

マンガ家応援プロジェクトを開始

「LINEマンガ インディーズ」への投稿者全員に、総額777万円相当の制作活動応援アイテムが贈られるという企画。制作活動応援アイテムには作画ソフト、疲れを和らげるリラックスグッズ、アイデアの肥やしとなる書籍などが用意され、最終的に600作品を超える作品が集まった。

7

「ゴッド・オブ・ハイスクール」が「THE GOD OF HIGH SCHOOLゴッド・オブ・ハイスクール」としてTVアニメ化
「ゴッド・オブ・ハイスクール」ビジュアル

最強の高校生を自称するジン・モリ。そんな彼の人生は、全世界最強の高校生を決める大会「ゴッド・オブ・ハイスクール」に招待されたことで一変する。モリは世界の猛者どもを相手に成長していくが、世界最強の称号は果たして誰の手に渡るのか……。異色の高校生たちによるハチャメチャなバトルが幕を開ける。

8

「タテ読みちょうだいプロジェクト」を開始
「タテ読みちょうだいプロジェクト」告知バナー

これまでも「女神降臨」や「外見至上主義」などwebtoonの代表作ともいえるヒット作を多数取り揃えていたが、マンガ家応援プロジェクトの第2弾として開催される。

LINE Digital FrontierがWebtoon Entertainment Inc.の子会社に

NAVER WEBTOON Corporationの親会社であり、アメリカ合衆国に本社を置くWebtoon Entertainment Inc.。同社は2014年にWebマンガプラットフォーム・WEBTOONを始動させた。

そのWebtoon Entertainment Incの傘下に入ったことで、オリジナル作品の拡大およびデジタル作家の発掘育成により注力。さらにアメリカや韓国、その他各国で展開されるマンガプラットフォームと連携することで、LINEマンガおよび日本作品、作家たちのさらなるグローバル展開にもつながった。

LINEマンガ担当者のつぶやき

NAVER WEBTOON Corporationとの資本業務提携が始まったときは新たな血が入ってきたという感覚でしたが、親が変わるというのはまた大きな変化ですよね。Webtoon Entertainment Inc.の本社もアメリカにあるということで、本気でグローバルを攻めていくという気概を感じました。

10

「マリーミー!」がTVドラマ化され、久間田琳加、瀬戸利樹が出演
「ノブレス」が「NOBLESSE -ノブレス-」としてTVアニメ化
「ノブレス」ビジュアル

絶対的な力を持つ守護者“NOBLESSE”にして、820年の長い眠りから目を覚ましたカディス・エトラマ・デ・ライジェル。普通の高校生として穏やかな日々を過ごしていたが、世界征服をもくろむ謎の組織・ユニオンが“改造人間”を送り込んできたことからその日常が壊れ始める。

12

「¥0パス」機能がスタート

「¥0パス」とはLINEマンガのアプリユーザー全員に、対象作品を無料で読めるアイテムが2時間おきに配布される機能。「毎日¥0」作品の場合、従来の機能で23時間ごとに1話無料で読めるのに加え、「¥0パス」でゲットしたアイテムを利用することで1日最大13話読み進めることが可能になった。

「Sweet Home」が実写ドラマ化 Netflixシリーズ「Sweet Home -俺と世界の滅亡-」として配信開始
「Sweet Home」ビジュアル

世界に絶望し、自ら孤立することを選んだ少年・久保樹。家族を亡くし、生きていく意味を失った樹は静かに自殺することを心に決める。しかし彼の決心とは裏腹に、世界はバケモノたちにより滅び始め……。LINEマンガのオリジナル作品がNetflixシリーズとしてドラマ化されたのはこれが初めてだった。

「悲熊」がTVドラマ化 主演は重岡大毅(ジャニーズWEST)
「悲熊」ビジュアル

作者は「ネコノヒー」「スキウサギ」「スキネズミ」で知られるキューライス。やたらと悲しみを感じてしまう主人公の子グマが、レストランで大盛りの注文ができなかったとき、蜂蜜を食べて手がベトベトになったとき、スカイダイビングでパラシュートを忘れたときなど、あらゆるシーンで涙を流す様子が描かれる。

2021

1

「3Bの恋人~付き合ってはいけない職業男子との恋遊戯~」が「3Bの恋人」としてTVドラマ化 馬場ふみか・神谷健太(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)・HIROSHI(FIVE NEW OLD)・桜田通が出演
「3Bの恋人~付き合ってはいけない職業男子との恋遊戯~」ビジュアル

主人公・小林はるは結婚寸前だと思っていた彼氏に「実は妻子がいる」と告げられ、新たな恋を探し始める。そんな矢先、はるは祖母の代わりにシェアハウスの管理人を務めることに。そこにはバンドマンのユウ、美容師の慎太郎、バーテンダーのヨシという、絶対に付き合ってはいけない職業と言われる“3B”の男たちが待ち受けていて……。

3

「先輩はおとこのこ」が「AnimeJapan 2021」で開催された「第4回アニメ化してほしいマンガランキング」で第3位を受賞
「先輩はおとこのこ」ビジュアル

女装をして高校生活を送る“男の娘”花岡まこと。後輩女子の蒼井咲から女性だと勘違いされたまま告白され、自身の性別は男性だと告げて断る。ところが咲は「男女両方の先輩が楽しめる」と喜び、まことを振り返らせると宣言して……。

LINEマンガ担当者のつぶやき

ぽむ先生は「LINEマンガ インディーズ」へ投稿してくれたのをきっかけにスカウトした作家さんです。でも投稿者名が「ぽむ@ジョイネット」というものだったので、我々は個人ではなく企業さんが作っているマンガなのではないかとお声がけするのを躊躇もしていて。お声がけしてみると、ジョイネットというデザインやイラストを専門とする会社に所属するイラストレーターさんでした。大胆に声をかけた編集者はやがてヒットメーカーになりましたね。

4

「女神降臨」が韓国でドラマ化され、日本でも放送開始
「だから俺はアンチと結婚した」が韓国でドラマ化され、日本でも配信開始
「だから俺はアンチと結婚した」ビジュアル

雑誌編集部で働く伊沢蘭。取材現場でJ-POPの歴史を次々塗り替えるトップスター・ジェイと出会い、些細な出来事から彼のアンチとなる。ところが、ひょんなことからテレビ番組の企画で蘭とジェイは同居生活を送ることになり……。

5

「恋愛革命」が韓国でドラマ化され、日本で配信開始
「恋愛革命」ビジュアル

高校入学を機に一人暮らしを始めた主人公の男子・姫ノ宮レイ。ある朝、昔描いた少女の絵とそっくりな同級生の女子・王子リンに一目惚れしてしまう。レイはすぐさまリンへの猛アタックを始めるが、クールな彼女は一向に見向きもせず……。

6

「わかっていても」が実写ドラマ化 Netflixシリーズで配信開始
「わかっていても」ビジュアル

美術大学で彫刻を専攻している内田蝶華(あげは)は、失恋直後のタイミングで後輩の滝村凪佐に出会う。蝶華は凪佐が恋愛しない主義であることを知りながら、彼と割り切った関係を始め沼にハマっていく。

8

「先輩はおとこのこ」が「次にくるマンガ大賞 2021」Webマンガ部門で第3位を受賞

9

「奇々怪々」の1編「整形水」が韓国で劇場アニメ化され、日本でも公開
「奇々怪々」ビジュアル

さまざまなミステリーを集めたオムニバス形式のスリラーマンガ。「整形水」では外見にコンプレックスを持つ主人公が、顔を浸せば自らの手で自由自在に容姿を変えることができる奇跡の水“整形水”を試したことから、周囲で不審な出来事が起こり始める。

10

「九尾の狐とキケンな同居」が韓国でドラマ化され、日本でも配信開始
「九尾の狐とキケンな同居」ビジュアル

大学生の鈴木茜は、偶然出会った九尾の狐・根月亮が大事にしていた玉をうっかり飲み込んでしまう。茜は自らの命を、亮は人間になりたいという900年分の思いを懸け、玉を取り戻すために同居生活を始める。

11

「地獄」が実写ドラマ化 Netflixシリーズ「地獄が呼んでいる」として配信開始
「地獄」ビジュアル

死体が無惨な状態で発見された殺害事件。その事件には、ここ数年でネットを中心に勢力を伸ばしている新興宗教・摂愛会が関係しているのではと世間で騒がれていて……。“地獄の使者”を恐れ混乱する世の中に乗じて復興した宗教団体と、この事件の実体を明らかにしようとする人々を描くサスペンススリラーだ。

12

「その年、私たちは -青葉の季節-」が連載開始
「その年、私たちは -青葉の季節-」ビジュアル

Netflixシリーズ「その年、私たちは」の前日譚として同時展開されたwebtoon。適当に生きて適当に死ぬことが夢の自由人チェ・ウンと、生まれてから1秒たりとも適当だった瞬間がないクールな現実主義者グク・ヨンスは、1カ月にわたり青春ドキュメンタリーの撮影に協力することになる。真逆な2人は初日から反発し合うが……。

2022

1

「今、私たちの学校は…」が実写ドラマ化 Netflixシリーズで配信開始
「今、私たちの学校は…」ビジュアル

ある日、1人の女子生徒がフラフラの状態で教室にやってきて、男性教師に2日間監禁されていたと報告する。女子生徒を保健室に連れて行くと、付き添いの同級生が彼女に噛まれたと声を挙げ……。数日後、校内では未曽有のゾンビパニックで大混乱に陥る。

2

「モラルセンス -俺のご主人様になってください-」がNetflixオリジナル映画「モラルセンス~君はご主人様~」として配信開始
「モラルセンス -俺のご主人様になってください-」ビジュアル

いじめられるのが好き、という人とは少し変わった趣向を持つ鈴木優人。そんな彼は、自分用に買った首輪が入った荷物をうっかり同じ部署の鈴木優佳に開封されてしまう。その日から優人は、優佳が出てくるおかしな夢を見るようになってしまう。

3

「ユミの細胞たち」が韓国でTVドラマ化され、日本でも配信開始
「ユミの細胞たち」ビジュアル

主人公のユミは、同じ会社で働く年下の勇気に片思い中。激しい感情の変化で毎日大忙しだが、それは彼女の頭の中にいる細胞たちが原因だった。勇気と手が触れれば“むっつり細胞”が暴走し、勇気とほかの女性といる写真を見れば“名探偵細胞”が推理を始め……。ユミと細胞たちが繰り広げる、賑やかで少し変わったラブコメディだ。

「喧嘩独学」が第25回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門で審査委員会推薦作品に
「喧嘩独学」ビジュアル

貧乏で力も弱い主人公・志村光太。学校ではクラスメイトに虐げられ、放課後は病気の母を支えるためにアルバイトに勤しんでいた。そんな志村はお金を稼ぐため、不良たちに噛み付くケンカ動画を配信することになり……。

コミックナタリーでは、作者・T.Junへのインタビューを追って公開。なおT.Junによるもう1つのヒット作「外見至上主義」の魅力をマンガ好きライター4人が掘り下げる特集も掲載中だ。

「先輩はおとこのこ」が「AnimeJapan2022」で開催された「第5回アニメ化してほしいマンガランキング」で第1位に 「仁藤と田塚の日常」が第3位を受賞
イーブックイニシアティブジャパンの100%子会社化を完了

LINEマンガとebookjapanのタッグにより、取引額は765億円と国内電子コミック市場1位に。MAUは2000万人となる。

5

「アンナラスマナラ~魔法の呪文~」が実写ドラマ化 Netflixシリーズ「アンナラスマナラ -魔法の旋律-」として配信開始
「アンナラスマナラ~魔法の呪文~」ビジュアル

高校生の唯月幼子は、幼い頃に両親が蒸発してから妹と2人きりだった。バイトで生計を立てながら学校では優秀な成績を収めてきた彼女だが、人生に何かしらの物足りなさを感じていた。そんなある日、幼子は初めて訪ねた近所の遊園地の跡地で、自らを本物の魔術師と称する謎の男・Rに出会う。

6

「キス・シックス・センス」が韓国でドラマ化され、日本でも配信
「キス・シックス・センス」ビジュアル

人の身体に唇が触れると、その人の未来が見える能力を持つ主人公・まりや。ハプニングで土屋課長にキスしてしまったまりやは、課長と自分がベッドでイチャイチャしている姿が見えてしまう。顔はカッコいいがスパルタすぎて苦手だった課長のことを、その日からまりやは意識してしまうようになり……。LINEマンガのオリジナル作品を原作とする映像作品がディズニープラスで配信されるのはこれが初だった。

7

新代表取締役として“共同代表”が誕生
左から髙橋将峰、金信培。

LINE Digital Frontierの取締役で、NAVER WEBTOON Ltd.でグローバルwebtoon戦略を担当してきた金信培(キムシンベ)氏と、イーブックイニシアティブジャパンの代表取締役社長・髙橋将峰氏が共同の代表取締役に就任した。

LINEマンガ担当者のつぶやき

実は、おふたりは性格がまったく違うんです。信培さんは1つの物事を論理的に追求していくIT型、髙橋さんはさまざまなことに気を配るバランス型。共同代表としての役割分担は特に決まっておらず、その都度の話し合いでいろんなことを決めているそうです。脳みそが2つある分、施策などもより精査されていると思います。

TVアニメ「神之塔 -Tower of God- 2nd SEASON」が制作決定

11

「LINEマンガ インディーズ 報奨金給付プログラム(βテスト)」がスタート
「LINEマンガ インディーズ 報奨金給付プログラム(βテスト)」告知バナー

「LINEマンガ インディーズ」に月2話以上投稿された作品に対し、“月間読者数”と“お気に入り登録数”に応じて算出された報奨金を持続的に給付していく創作活動支援プログラム。将来的なグローバル展開を視野に入れていることから、webtoon形式の作品である場合は報奨金が2倍となった。

12

「外見至上主義」をアニメ化したNetflixシリーズが配信開始
「外見至上主義」ビジュアル

学校でひどいイジメに遭っていた主人公・長谷川蛍介は、人生をリセットするために転校することを決意。一人暮らしを始めたある日、蛍介が目覚めると鏡の前には“超絶イケメン”が立っていた。もう1人の自分を手に入れた蛍介は、昼はイケメンの体で学校に通い、夜は元の体でバイトをする二重生活を始め……。

累計ダウンロード数が4000万を突破

2013年のサービス開始以降、国内マンガアプリの累計ダウンロード数は首位を独走している。

LINEマンガ担当者のつぶやき

ここまでの10年を振り返ると、どこかでグッと伸びたタイミングがあったというよりはずっと右肩上がりで日々の積み重ねにより成長してきたような気がします。これからも作家さんや出版社さんとともに、読者の皆様に素敵な作品をたくさん届けられればと思います。

2023

1

「正しい恋の始めかた」がTVドラマ化 大友花恋・豊田裕大・本田響矢が出演
「正しい恋の始めかた」ビジュアル

何事も完璧でまっすぐな大学生・尾崎真心(おざきまこ)にとって、唯一うまくいかないのが恋愛だった。大学に入って早2年、一向に発展しない自分を変えるため真心はサークルに入ることを決心。そこで、彼女はキャラの異なる2人の男子と出会い……。

3

「仁藤と田塚の日常」が「AnimeJapan2023」で開催された「第6回アニメ化してほしいマンガランキング」にて第3位を2年連続で受賞
「仁藤と田塚の日常」ビジュアル

男子中学生の仁藤と田塚は幼稚園から一緒の幼なじみ。ある日、仁藤は田塚から「ずっと好きだった」と告白される。仁藤は恋愛対象として見られないと断るが、2人は特に気まずくなることなく友達関係を続けていた。ところが別々の高校に進学し、田塚から仁藤に「彼女ができた。」とメールが届き……。

「先輩はおとこのこ」のTVアニメ化が決定
TVアニメ「先輩はおとこのこ」ティザービジュアル

TVアニメ化は「AnimeJapan 2023」で発表。ティザービジュアルおよびティザーPV、原作者・ぽむによるお祝いイラストとコメントが公開された。

LINEマンガ担当者のつぶやき

「困ったじいさん」もそうですが、「LINEマンガ インディーズ」から出てきた作家さんの作品がアニメ化されるのは本当に感慨深いです。LINEマンガおよびLINEマンガが所属する“WEBTOON Worldwide Service(電子コミックのグローバルプラットフォーム連合体)”は、既存の人気作品を提供するだけでなく、作家さんを育てることによってプラットフォームを大きくしていきたいという考えを持っています。さまざまな国でサービスを展開していますが、それが各国の作家さんにより成長していったらより理想的だなと。この「先輩はおとこのこ」のアニメ化はトライアル連載を経て本連載、グローバル展開も実現し、アニメ化まで至った作品なので、とてもうれしく思っています。

特集インデックス

  • 第1回「マリーミー!」「僕のソルシエール」 夕希実久インタビュー&書き下ろしイラスト
  • 第2回 著名人からのお祝いコメント
  • 第3回 金信培&髙橋将峰インタビュー
  • 第4回 「先輩はおとこのこ」「ノアは方舟」 ぽむインタビュー&書き下ろしイラスト
  • 第5回 「外見至上主義」「喧嘩独学」 T.Junインタビュー
  • 第6回 「LINEマンガ インディーズ」

2023年5月9日更新