ゲーム「とある魔術の禁書目録 幻想収束」特集 阿部敦(上条当麻役)インタビュー|本編アニメ、原作小説、外伝に映画も!「とある」シリーズすべてが交差する、”夢の饗宴”が開幕

カッコいいおっさんでチームを組みたい

──風斬氷華、オルソラ、ステイルなど、ここまでのお話でもキャラクター名がたくさん出てきましたが、ゲームの公式サイトでもすでに60近くのキャラクターの参戦が発表されています。この中で阿部さんが使ってみたいキャラクターはいらっしゃいますか?

うーん。使ってみたいということならアレイスターですかね。

アレイスター=クロウリー

──当麻たちの住む学園都市の最高権力者で、統括理事長のアレイスター=クロウリーは、その中性的で男にも女にも見える容姿や、逆さまの状態で登場するなど、謎の多いキャラクターでもありますよね。

アレイスターはラスボス感がすごく強いキャラクターだと思っているので、使えたらやっぱりすごく強いんじゃないかな。謎も多い人物ですし、ゲームではどういう活躍をするのか、というところを含めて楽しみです。

──またゲームのバトルパートでは、バトルキャラクター最大6名、アシストキャラクター最大6名の計12キャラでチームを組むことが可能です。当麻と因縁浅からぬキャラクターもいますが、どんなキャラクターでチームを組んでみたいですか?

「とある」シリーズ自体は、割とかわいい女の子がたくさん出てくる作品ではありますけど、僕は闇咲逢魔みたいなカッコいいおっさんキャラが好きなんですよ。だから、あえてそこでチームを組んでみるのも個人的には楽しいんじゃないかな。いくつか選ぶなら闇咲、天草式十字凄教を率いる建宮斎字とか、当麻も何度も救われたカエル顔の医者とか、騎士団長とかですかね。皆さんいい声なので音的にも楽しめると思いますよ。

──中田譲治さん、鳥海浩輔さん、仲野裕さん、子安武人さんと、錚々たる声優の揃ったパーティですからね。ぜひセリフも堪能してもらいたいです。

アウレオルスのその後が観てみたい

──今回のゲームではアニメをなぞっていくメインストーリーのほかにも、キャラ別、組織別のオリジナルストーリーも用意されています。阿部さんだったらどんなキャラクターの物語が見てみたいですか?

必要悪の教会(ネセサリウス)の女子寮の話なんか見てみたいですね。アニェーゼ、オルソラをはじめとしてキャラの濃い子が多いので。その子たちがわちゃわちゃやっているのは、楽しいと思います。

アニェーゼ=サンクティス オルソラ=アクィナス

──バトルよりも、日常パートの方がお好きなんですね。

「禁書目録」は上条さんが関わると、どうしても殺伐とした物語が多くなってしまうんですよね。重い話も多いし、場面も夜が多い。必要悪の教会(ネセサリウス)の女子寮の話は、どっちかというと日常パートが多く明るい「とある科学の超電磁砲」に近いというか、「禁書目録」にはないパターンだったので、見れる機会があったらいいですね。

──ほかにはいらっしゃいますか?

アウレオルス=イザード

アウレオルスですかね。序盤の強敵ですし、個人的には思い入れがあります。インデックスをなんとかしたいという点では、同じ立ち位置の人ですから、悪い人ではないんですよね。それが最終的に少し間違った方向に行っちゃいましたけど。記憶も消えて、ステイルに顔を変えられて、野に放たれたその後は見てみたいと思います。どこかでサラリーマンをやってるとか、そういうのも面白いかもしれないですよね(笑)。

──ファンの方にはどんなふうにゲームを遊んでほしいですか?

阿部敦

これだけキャラクターがいると、いろんな遊び方ができますよね。自分の推しキャラを育てるのもいいし、男だけとか、絶対組まないだろうなっていうキャラクターでチームを組んでもいいし。いろんな組み合わせをできるのも「とある」シリーズのキャラクターの多さがなせる技だと思うので。そこはもう自分だけの楽しみ方を見つけてもらいたいですね。

──公式サイトでも「夢の饗宴(オールスターバトル)」と書かれていますが、「とある」シリーズでここまで垣根を超えてキャラクターが集まるのも珍しいのではないですか?

そうですね。作品として意外とリアルイベントをやってきていないんですよね。ゲームとかももちろんこれまで出てましたけど、そんなに数があったわけでもなく。基本的にはアニメの収録をして、放送してっていう作品ですから。

男の子が読んだらやっぱり血が騒ぐ

──最後にこのゲームから新たに「とある」シリーズへ触れる方に向けて魅力をお話いただけますか?

阿部敦

男女問わず人気な作品ですけど、やっぱり男の子が読んで血が騒ぐ感じがあるんですよ。カッコいい超能力とか、ヒロインを助けにいくところとか、そういったところは読んでいてやっぱり面白いですし。途中で、殴るだけじゃどうにも解決できない出来事が振りかかってくるんですけど、それを解決したときの爽快感もある。登場人物がめちゃくちゃ多いので、毎回、原作小説の挿絵も非常に楽しみですね。前に登場したキャラクターがなんの前触れもなくひょっと出てきたりするのもずっと読んでいると楽しみの1つです。それに(原作者の)鎌池さんの書くスピードがすごく早いので、最新刊を読んでも熱が冷めないうちに次の巻が読めるんですよね。それもやっぱり大きいなと思います。

──キャラクターの多さにも繋がってきますが、派生作品も多いですよね。7月からスタートするアニメ「とある科学の一方通行」では、エステル=ローゼンタール役で新たに久保ユリカさんが、「とある」シリーズに参加されます。

TVアニメ「とある科学の一方通行」キービジュアル

久保さんもアフレコで苦労されていると思います。科学や魔術の難しい解説をしたりだとか、「漢字でこう書いて、カタカナでこう読む」みたいなのも「とある」シリーズはすごく多いですし。台本でも漢字の読みを間違えていることがちょいちょいあったりして(笑)。キャラクター名も含めて、やっぱり口慣れない言葉ばかりですからね。それをあたかも言い慣れています、知ってます。みたいにさらっと言わなきゃならない。本当に大変なんですよ。久保さんには収録がんばってくださいとエールを贈りたいですね。

──「一方通行」の先には、アニメ「超電磁砲」の3期も控えていますよね。

「超電磁砲」が色濃いですけど、あのときこのキャラは実はこういうふうに動いていたみたいなのってみんな知りたいじゃないですか。アニメが始まる「一方通行」もそれをきちんとやってくれている。それがマンガ、小説だけじゃなくてアニメでも観れるっていうのは「とある」シリーズの魅力なんじゃないですかね。中の人的にも、1人のファンとしてもそれはうれしいです。

「とある魔術の禁書目録 幻想収束」
配信中 / SQUARE ENIX
「とある魔術の禁書目録 幻想収束」

【価格】
基本プレイ無料(アイテム課金制)

【対応プラットフォーム】
iOS / Android

【ジャンル】
学園異能バトルRPG

シリーズ累計3100万部を超える小説「とある魔術の禁書目録」をはじめとした「とある」シリーズのスマートフォン向けアプリゲーム。原作小説、外伝コミカライズをはじめ、劇場版などに登場したキャラクターたちが作品の垣根を越えて集結。アニメのメインストーリーをなぞりながら、名シーンの数々をもう一度堪能できるだけでなく、3D演出による迫力の戦闘も展開される。

TVアニメ「とある科学の一方通行」
放送情報

AT-X:2019年7月12日(金)より、毎週金曜22:00~ほか 

TOKYO MX:2019年7月12日(金)より、毎週金曜25:05~

MBS:2019年7月12日(金)より、毎週金曜26:55~

BS11:2019年7月12日(金)より、毎週金曜25:30~

スタッフ

原作:鎌池和馬+山路新

キャラクター原案:はいむらきよたか・山路新

監督:鎌仲史陽

シリーズ構成:杉原研二

キャラクターデザイン:八重樫洋平

美術監督:鈴木朗

色彩設計:舩橋美香

撮影監督:高橋昭裕

編集:後藤正浩(REAL-T)

音響監督:明田川仁

音楽:井内舞子

アニメーション制作:J.C.STAFF

キャスト

アクセラレータ:岡本信彦

ラストオーダー:日高里菜

エステル=ローゼンタール:久保ユリカ

禍斗:渡部紗弓

シスターズ:ささきのぞみ

黄泉川愛穂:甲斐田裕子

菱形幹比古:逢坂良太

菱形蛭魅:真野あゆみ

阿部敦(アベアツシ)
3月25日生まれ。栃木県出身。主な出演作に「とある魔術の禁書目録」(上条当麻役)、「だがしかし」(鹿田ココノツ役)、「バクマン。」(真城最高役)、「火ノ丸相撲」(潮火ノ丸役)など。

2019年7月4日更新