こやまゆかり・草壁エリザによる「ホリデイラブ~夫婦間恋愛~」の6巻が発売された。DeNAのマンガアプリ・マンガボックスにて連載中の本作は、不倫をきっかけに関係を再構築していく夫婦を描くラブストーリー。現在、テレビ朝日系列にて毎週金曜23時15分より、本作を原作としたドラマ「ホリデイラブ」も放送中だ。
コミックナタリーでは6巻の発売とドラマ化を記念し、本作のヒロイン高森杏寿の夫・純平役の塚本高史、純平を誘う井筒里奈の夫・渡役の中村倫也、さらに杏寿に接近する正体不明の男・黒井由伸役の山田裕貴による座談会を実施。それぞれが演じるキャラクターについてはもちろん、本作のテーマである“結婚”と“不倫”についても語り合ってもらった。
取材・文 / 増田桃子 撮影 / 佐藤類
ドラマ「ホリデイラブ」とは?
夫に浮気された妻を主人公に据え、2組の夫婦が不倫をきっかけに夫婦関係を再構築していく様子を描く、新感覚不倫ドラマ。不倫という日常に潜む罠を、サスペンスフルに描きながら、本当の意味でのパートナーとして成長していく夫婦の純愛物語だ。
自宅でネイルサロンを経営する高森杏寿(仲里依紗)は、夫の純平(塚本高史)と娘の七香(渋谷南那)に支えられ、ごく普通の幸せな家庭を築いていた。そんな折、大手ゼネコンに勤務する純平の単身赴任が決まり、家族が一緒に過ごせる時間は週末だけになる。それをきっかけに、幸せだったはずの夫婦関係は大きく変化していき……。
塚本高史×中村倫也×山田裕貴 座談会
「ホリデイラブ」は、家庭を主軸に進んでいくのが新しい(山田)
──まずは原作を読まれた感想から聞かせてください。
中村倫也 第一印象としては、マンガと言えど人間が描かれているなと。
山田裕貴 わかります。不倫っていうものを、いろんな立場から描いている作品だなと思いました。僕が見てる数が少ないからかもしれないですけど、不倫してしまった側の後悔の気持ちとか、やり直そうとする夫婦の立場をここまで追っている作品はあまりないんじゃないかな。どちらかと言うと、不倫している側のハラハラドキドキみたいな部分をフィーチャーした作品が多いなと思うので。
中村 危険な恋みたいな、秘め事的なね。
山田 はい。でも「ホリデイラブ」は、家庭を主軸に進んでいくのが新しいなと思いました。
塚本高史 僕、実は原作は読んでないんですよ。これは僕の考え方の問題なんですけど、「ホリデイラブ」に限らず、あまり原作を意識しないようにしたくて。原作もののドラマや映画をやる機会は多いんですが、結局、僕らは台本に書かれているものを演じるので。もちろん、ビジュアルとかを原作に近づけたほうがいいときには見ることもありますけど。原作には原作のよさが当然あるとは思うんですけど、僕らが作るのはドラマだったり映画であって。だからマンガの純平ではなく、上がってきた台本にある純平という役を演じようと思ってます。
中村 僕も作品によって、原作を読んだり読まなかったりしますね。「ホリデイラブ」はドラマ化するにあたって、平岡祐太さんが演じる春田龍馬というオリジナルキャラも出てきますし、ドラマ独自の要素があります。そういう意味ではあまり原作を意識しすぎないようにとは思ってます。やっぱり撮影のときに向き合うのは台本なので。
山田 おふたりがおっしゃった通り、僕も現場では台本から読み取って何ができるかっていうのが大事だと思います。あと黒井に関しては、原作の黒井にある大人っぽさ、包容力みたいなのは、僕にはまだ足りないかなと思ったので、逆に一緒にいたら楽しそうな男性を目指しました。原作はもっと大人でワイルドな感じなので印象は違うかもしれないですけど、気安さというか、いい意味で軽さのある男の人をイメージして演じてます。
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僕は浮気する張本人なので、常に心が痛いです(塚本)
- こやまゆかり・草壁エリザ
「ホリデイラブ~夫婦間恋愛~⑥」 - 発売中 / 講談社 / DeNA
浮気の状況説明の食い違いに納得せず、純平と里奈を執拗に追及し続ける渡。その陰湿な責めに耐えきれなくなった杏寿は、彼が望む“真実”を話すよう純平に促した。過ちを認め「真剣につきあっていた」という純平の言葉に、喜びを隠せない里奈だったが、2人が別れずやり直すことを知ると、杏寿の“一夜の過ち”を暴露してしまう。さらに軋む2組の夫婦、その先にあるのは……。
- ドラマ「ホリデイラブ」
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放送日程
- テレビ朝日系列にて毎週金曜23時15分放送
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スタッフ
- 原作:「ホリデイラブ~夫婦間恋愛~」(こやまゆかり・草壁エリザ/DeNA「マンガボックス」連載)
- 脚本:渡辺千穂
- ゼネラルプロデューサー:大川武宏(テレビ朝日)
- プロデューサー:飯田爽(テレビ朝日)、木曽貴美子(MMJ)
- 演出:松田礼人(ドリマックス・テレビジョン)
- 制作:テレビ朝日、MMJ
キャスト
- 高森杏寿:仲里依紗
- 高森純平:塚本高史
- 井筒渡:中村倫也
- 井筒里奈:松本まりか
- 黒井由伸:山田裕貴
- 小泉駿:飯島寛騎
- 一ノ瀬真人:岡田龍太郎
- 坂口麗華:壇蜜
- 春田龍馬:平岡祐太
- ほか
- 塚本高史(ツカモトタカシ)
- 1982年10月27日生まれ、東京都出身。サンミュージックプロダクション所属。ドラマ「職員室」で俳優デビュー。映画「バトル・ロワイアル」、ドラマ「木更津キャッツアイ」、映画「タイヨウのうた」などに出演。待機作には、映画「輪違屋糸里~京女たちの幕末~」などがある。
- 中村倫也(ナカムラトモヤ)
- 1986年12月24日生まれ、東京都出身。トップコート所属。2005年に映画「七人の弔」で俳優デビュー。映画「星ガ丘ワンダーランド」、舞台「ライチ☆光クラブ」、映画「3月のライオン」、映画「伊藤くん A to E」などに出演。待機作には、映画「孤狼の血」、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」などがある。
- 山田裕貴(ヤマダユウキ)
- 1990年9月18日生まれ、愛知県出身。ワタナベエンターテインメント所属。2011年に特撮ドラマ「海賊戦隊ゴーカイジャー」で俳優デビュー。「闇金ドッグス」シリーズ、映画「ストロボ・エッジ」、「青空エール」、「闇金ウシジマくんPart3」、「HiGH&LOW」シリーズなどに出演。公開待機作に、映画「となりの怪物くん」、映画「あの頃、君を追いかけた」などがある。