「ヒナまつり」|ついに完結!連載10年の歩みがまるっとわかる「ヒナpedia」

ヒナの成長記録 高校生編(9巻〜15巻)

「これが私の高校生活」(第49話)

「ヒナまつり」第49話より。

弁当がつなぐ絆

高校生になったヒナだが、相変わらず彼女にとって学校はごはんを食べに行く場所だった。しかし高校には給食がなく、ヒナは冷めた弁当が美味しくないから学校に行きたくないと言い出す始末。新田はそんなヒナのため、腕によりをかけて弁当を作るようになる。学校に行くようになったヒナは、新田の弁当のおかげでクラスメイトとコミュニケーションが生まれ、一躍クラスの人気者に。新田はそれを聞いて素直に喜ぶが、その裏には彼が予想もしないいきさつがあった。

「欲しいものはありますか」(第52話)

「ヒナまつり」第52話より。

初めてのアルバイトに挑戦

オンラインゲームを快適にプレイするため、ハイスペックなパソコンが欲しくなったヒナは、喫茶店で初めてのアルバイトに挑戦。真面目に働いていたヒナだったが、客として新田の“親父”がやってきたことから、勤務内容がだんだんとおかしな方向に向かっていく。

「怪物、未だ目覚めず」(第63話)

「ヒナまつり」第63話より。

ワシが新田を 日本一の極道にしたるでぇ

新田が肺炎で入院中、組同士の抗争が勃発。休んでいるわけにもいかない新田は、ヒナに自分の体を動かしてくれるよう頼む。ヒナは新田を心配して、自分が代わりに戦うことを申し出るが、新田は「自分たちのケンカ ガキにやらせていいわけねぇだろ」と首を縦に振らない。極道モノの映画で“ヤクザの動き”を学んだヒナは、新田を連れて戦場へ繰り出す!

「襲来! 西からの刺客」(第65話)

「ヒナまつり」第65話より。

新たなサイキックは、なんと少年

新田たち王道会の縄張りである関東に、関西のヤクザ・邪道会の津田が乗り込んできた。先日の抗争でごたついている王道会のシマを、順調に手に入れ、出世ロードをひた走る津田。そんな彼が一緒に暮らしている少年・ハルには、何やら不思議な力が備わっていて……。

「三年パンチ」(第69話)

「ヒナまつり」第69話より。

組の連中は家族みたいなもんだよ

邪道会・津田が率いる連中と、正面からやり合うことになった新田たち。いつもと違う、ただならぬ雰囲気を感じ取った新田は、ヒナに「ウチの連中がヤバくなったらでいいから 助けてくれないか」と相談する。するとヒナは「頼む必要なんてないよ」と返答。そして、「組の連中は家族みたいなもんだよ」「手を貸すのは普通じゃね」と言い放つのだった。対決の日、新田とヒナの前に現れたのは、能力者・ハルを連れた津田。サイキック同士の対決が幕を開ける!

「全てはロックージョン」(第76話)

「ヒナまつり」第76話より。

ついに明かされるヒナたちの謎

突然“関係者”として、ハルに集められた新田やヒナたち。ハルは約40年後の未来に超能力者を生み出したのが“超人会”であること、超能力者の誕生をきっかけに国内で内戦が勃発してしまうこと、自分はそれを止めるため未来の日本政府から派遣されてきたことなどを明かす。ハルが語る衝撃の事実に、目を丸くする一同。彼によれば、未来の鍵を握っているのは、なんとあの“ロックージョン”だという。

ヒナの成長がおわかりいただけただろうか。最初は暴力でばかり新田を支配していた彼女も、さまざまな出来事や人との関わりの中で多くを学び、相手を思いやる気持ちや困難を乗り越える術を身に付けてきた。1話1話の積み重ねが後のエピソードに生きてくる、この面白さこそが「ヒナまつり」の魅力と言えよう。