コミックナタリー Power Push - ギャグ漫画家大喜利バトル!!2010
面白い奴だけ生き残る、年に1度のガチンコ試合 DVD発売を記念して、3人のギャグ戦士が感想戦!
ギャグ漫画家たちが自らのスキルを最大限に発揮して戦う、年に1度のスペシャルイベント「ギャグ漫画家大喜利バトル!!」。その第3回大会(2010年7月開催)の模様を収録したDVDが4月7日にいよいよ発売となった。
それを記念し、大会主催者であるおおひなたごう、今回初めて予選をプロデュースしたピョコタン、そして予選から本戦へと勝ち上がり華麗なメイクドラマを見せつけた見ル野栄司という大喜利戦士3人を召喚。大会の映像を観ながらの本音ガチンコ感想戦を繰り広げてもらった。さらに、後半では急遽、インスタントな大喜利バトルへと発展。コミックナタリーからの宣戦布告とも言えるお題の数々に、果たして3人はどんな回答を見せてくれるのか。
取材・文/もりひでゆき
西原理恵子をキレさせた回答とは
──今日は「ギャグ漫画家大喜利バトル!! 2010」のDVD発売を記念して、大喜利戦士の皆さんに、収録映像を観ながらの感想戦をお願いしたいと思います。まずはピョコタンさん主催の予選大会から行きましょう。では再生します。
ピョコタン(以下、ピ) あーもう、主催しといて見ル野さんに負けたっていう。悔しいですね。
おおひなたごう(以下、お) ピョコタンの敗因はさ、審査員だった西原(理恵子)さんをキレさせたことだと思うんだよね。「帰れよ!」とまで言わせたという。
ピ そのシーンもDVDに入っちゃってますからね。マズイなあ。
──あるお題で「タンポン」という回答を出したときのことでした。
見ル野栄司(以下、見) 途中までは西原さんのハートつかんでたのにね。
ピ そうなんですよ、それまでは「下ネタもいいよね」って言ってたのに、急に手のひら返されて!
見 全体的に安易なんだよ、ピョコタンは。大会をナメてるとしか思えない。(ピョコタンのバトル風景を見ながら)「うすたさんのチンポコ」って何だよこの回答(笑)。ジャンプ王国を敵に回したな。
お でも今回のピョコタンは結構いい回答あったけどね。ほら、この「ファービー」とか面白かったよ。画力も上がったんじゃない? この1年で。
ピ え、なんかごうさんが褒めてくれると怖いんですけど! 説教されなくなるともう終わりってパターンあるじゃないですか。見放された、みたいな。
──おおひなたさんから予選優勝の見ル野さんには、何かコメントは?
お いちばん地味な人が優勝したよね。
ピ 見ル野さんは誤字が多すぎるんですよ!「鼻」って漢字を間違えたり、「しおり」のこと「しより」って書いてみたり。あれ、かわいいと思ってわざとやってるんじゃないですか? そう言えば予選審査員の高須さんが、優勝者に整形半額券くれるって言ってたじゃないですか。あれどうなったんですか? ん、よく見ると顔が違うな……やったんですか!?
見 やってもよかったんだけどさ(笑)、気づいたときにはさっさと帰っちゃってたよ、高須さん。
無名選手は空気読んで派手に散るべきなんです
──では本戦のほうへ移りましょう。見どころは予選から勝ち上がった見ル野さんの快進撃だと思うのですが。
ピ 見ル野さんで気になるのは、詰まるとすぐ工具ネタを出してくるってとこですよね。ほらまた! あらかじめ頭の中にはいくつか工具が用意されてて、困ったときにそれをただ出すだけっていう。
見 ポコチンに言われたくないよ!
ピ だから僕のポコチンが見ル野さんにとっての工具なんだって。
見 全然レベルが違うんだよ。神聖な道具なの、俺のは。
お (ため息を吐きながら)どっちもどっちだね……。ただ、見ル野はどの試合も、後半の追い上げがすごかった。
ピ そうそう。よくここから勝ったなっていうのばっかだもんなあ。
お 俺、事前予想では見ル野栄司が優勝するって言ってたんだよ。2010年の見ル野は勢いあったから。でも予想しといてなんだけどさ、実際に決勝まで残られちゃうとね、「うわ~」って、ちょっと引いたよね。
ピ 知名度ないですからね基本的に。なのに決勝まで行っちゃうかっていう。僕はうすたさんと和田(ラヂヲ)さんの対決が見たかったですよ!
見 そんなん俺だって見たいわ!
ピ 見ル野さんが決勝まで来ると大会全体の品格が下がるんですよ。僕だったら絶対、空気読んで1回戦で負けときましたね。予選から勝ち上がってきた無名選手なんか派手に散るべきなんですよ。
見 ピョコタンは人のことナメすぎですよね。第2回大会のときも「いしかわじゅんさんになら僕は勝てる!」みたいなこと言ってたもんね。
ピ 言ってないよ(小声で)。
見 それをいしかわさんがミクシィで小耳に挟んだらしく。
ピ マズいと思って即マイミク申請しました……。
見 器が小さい!
人気ギャグ漫画家たちによる1対1のガチンコ大喜利対決「ギャグ漫画家大喜利バトル!!」。その第3回大会が、笑いの本場大阪に舞台を移し、2010年7月22日に開催された。新たな伝説の扉を開くのは、果たして誰なのか!? 白熱の本選全試合に加え、ピョコタンプロデュースによる予選大会「ギャグ漫画家大喜利サバイバル!!」のダイジェスト映像も特典として収録。
出場選手:うすた京介/江口寿史/おおひなたごう/カラスヤサトシ/とり・みき/見ル野栄司/村上たかし/和田ラヂヲ
<予選大会>
出場選手:大ハシ正ヤ/曽山一寿/ニシムラマコジ/ピョコタン/宮下拓也/堀道広/町田とし子/宮下拓也/見ル野栄司
実況:おおひなたごう
特別解説:西原理恵子、高須克弥(高須クリニック院長)