選手とのシンクロ率100%のキャストを選ぼう
──さて、ではここで「演じている役と実際のキャラが一番近い人」は誰か、皆さんで選手を分析しつつ話し合って決めてください。
奥山 下川じゃない?
──全員一致でいいですか?
奥山 まず、天王寺は絶対にないから(笑)。
川島 だってスタートの段階から言われてるからね(笑)。
奥山 うん、ここは絶対にない(笑)。
──川島さんからは、天王寺とは対極の“おちょけ”の匂いがしますものね(笑)。
川島 ちょっとちょっと!(笑)
下川 (笑)。最初の打ち合わせで、僕の担当する世良くんは「こういう性格でこんなプロフィールで」って、制作側とこちらの意識と相違がないか確認する打ち合わせがあったんですけど、あまりに自分に似すぎていて、「設定ってキャストに合わせてます?」って聞いたくらい、共通点があったんです。自分もJ-POPとか全然聴かなくて、親の影響で昭和歌謡とか演歌がすごく好きで、世良くんも演歌が好き。ふたりとも筋トレ好きだし。
──すごいシンクロ率です。
下川 だから、自分の上位互換が世良くんという感じですね。自分がなりたい男像なので、そういう一致はうれしかったです。
奥山 一番似てると思う。
下川 本当は、オーディションは別の選手で受けたんですよ。そこで、世良くんのセリフはしゃべらずに決まったんですけど、世良くんでよかったなって思って。
木津 オーディションのとき、僕とも一緒でしたもんね。
下川 あれ、そうだったっけ?
木津 なんでなん(笑)。
下川 オーディションのときに「めちゃくちゃイケメン!」と思う人が何人かいたなあ。
木津 俺、その中の1人だから! 下川くんは、マネージャーさんと来てらっしゃって「声優どっち?」って思った(笑)。スーツ着てたから。
奥山 なんで?(笑)
木津 そしたら下川くんが「お疲れ様です!」って俺に言ってきたから「こっちか」って思って(笑)。
石井 いい出会いだな(笑)。
朝比奈役・奥山と水無瀬役・石井の成長率がものすごい!
──もう1つ話し合っていただきたいのは、「ここ2年で成長率ナンバーワンの人」です。
川島 俺、敬さんな気がするな。
小塚 うん、2年で考えたら奥山くんだと思う。ただ、ここ1カ月で頭角を現してきたダークホースがいて、それが石井くんです。少し前まで、足首を痛めてお休みしてたんですけど、復活したらめちゃめちゃレベルアップしてて(笑)。
石井 挑戦しようっていう意欲が強いのよ!
小塚 「今までそんなのできなかったでしょ?」っていうプレイを連発するんですよ(笑)。
石井 例えばどれのこと?
小塚 ダブルタッチ(※ドリブル時に相手をかわすフェイント技の1つ)。
川島 その話でめちゃめちゃ面白いのが、石井くんがダブルタッチ披露したとき、敵が「マジか!」って言ったの(笑)。
一同 ははは(笑)。
石井 (笑)。うれしいですよね。確かに毎回練習して一生懸命食らいつくのも必要なんですけど、僕は1回お客さんの立場というか、俯瞰で試合を見ることも大事だなって感じました。頭の中でイメージトレーニングして、「あそこ行ったらこうだから、俺はこういうときああしたほうがいいのかな」とか、いろいろシミュレーションできるので。
川島 そんなの、運動神経よくないとできないですよ!
石井 いや、運動神経普通よ(笑)。
下川 あと、奥山くんは運動神経がもとからめちゃくちゃいいので、最初から成長のスピードがえげつなかった(笑)。
川島 すごいですよ、この男は本当に(笑)。
木津 たぶん一番先にシュートで「ボン!」って音を出し始めたのが奥山くんだよね。
川島 「何あの音!」みたいなね(笑)。
奥山 まあでも、みんなうまくなったよねー。
下川 みんながうまくなったと思ったら、ほかのチームも強くなってるんでね……。
チーム皇花山の今後の目標は「まずは1勝」!
──成長も素晴らしいし、お互いのことをよく見てるのが熱いですね。ではチーム・皇花山学園としての、今後の目標を教えてください。
奥山 公式試合で勝ててないから、なんとしても1勝ですね。
下川 ここまでは負けと、引き分けのジャンケン負けだもんね。
奥山 あれは本当に申し訳なかった(笑)。
川島 それに関しては誰も責められないよ(笑)。前回の試合は石井くんがケガでお休みだったけど、次は全員での試合をお見せできるのがまず楽しみですね。
木津 久々に皇花山全員でね。腕が鳴るよー!
奥山 勝って、このなかの誰かがヒーローインタビュー受けたいよね!
石井 皇花山を応援してくれてる人たちに、勝った姿は絶対に見せてあげたいなって思っています。
──ありがとうございます! 1月からはアニメがはじまりますが、見どころを教えてください。
奥山 大和と榊という、この令和の時代にあえて王道を行く陽と陰の2人の、フットサル青春物語です。2人は恒陽学園高校の選手で、今回のアニメではこの学校を中心に描かれています。青春に全力を捧げる少年たちの物語ですね。
木津 チームとしても個人としても、みんな克服したい壁があって、そこを努力して乗り越えていくんだよね。
下川 恒陽の最後の壁が、うちら皇花山だからね。
木津 そうですね。だから、のちのち叩き潰してしまうので(笑)。楽しみにしていてください!
川島 最後に、「フットサルボーイズ!!!!!」は各チームいろんな色があって、いろんな人に刺さるんじゃないかと思うので、ぜひ楽しんでほしいです。我々こと絶対王者・皇花山は、リアルイベントでもきっと勝ちますので! 試合でも皆さんに感動を与えられるお仕事って、この作品ならではというか、声優だけじゃきっと味わえなかったと思うので、ぜひアニメもアプリもリアルイベントも楽しんでください。最後に一言、「いいでしょう!」
奥山 天王寺の決めゼリフ……それで締めるのか!(笑)
プロフィール
奥山敬人(オクヤマケイト)
2月9日生まれ。スタイルキューブ所属。三重県出身。主な出演作は「ナンバカ」(七夕星太郎役)、「王室教師ハイネ」(フックス役)など。声優活動以外にモーションアクターとしても活動中。
川島慶嗣(カワシマヨシツグ)
4月25日生まれ。ケッケコーポレーション所属。東京都出身。趣味はゴルフ、ロードバイク、特技はカメの飼育。主な出演作は「アンゴルモア 元寇合戦記」(越前五郎治忠役)、朗読劇「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」(小野雄介役)。
下川草介(シモカワソウスケ)
10月12日生まれ。クレアボイス所属。主な出演作は「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」「プラネット・ウィズ」「ラストピリオド」など。
石井孝英(イシイタカヒデ)
6月3日生まれ。WITHLINE所属。主な出演作は「Dimensionハイスクール」(白山純平役)、「美男高校地球防衛部HAPPY KISS!」(和倉七緒役)、ゲーム「LUNARiA -Virtualized Moonchild-」(T-BIT役)ほか。
小塚亮輔(コヅカリョウスケ)
3月6日生まれ。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。東京都出身。舞台、ゲーム、アニメなどさまざまなジャンルにて活動している。主な出演作品として、アニメ「やがて君になる」、ゲーム「極三国-KIWAMI-」、舞台「デストルドー9」など。
木津つばさ(キヅツバサ)
1月7日生まれ。広島出身。2014年、ソニー・ミュージック・WEGO主催の全国オーディション「ボーイズ・グランプリ2014」準グランプリ。ミュージカル「薄桜鬼」(藤堂平助役)の出演を機に舞台、バラエティ番組の出演やリポーターなど活躍の幅を広げていく。舞台「東京リベンジャーズ」(花垣武道役)、舞台「SK∞ エスケーエイト The Stage」(暦役)など。