練習の実際は? 学校によって異なる戦術
──プロジェクトが始まってから2年間、皆さんでフットサルの練習をしているとのことですが、練習の様子を教えてください。
川島 松下シュートさんというコーチがついてくださっていて、その方が練習メニューを組んでくれています。各校の特色を見つつ、「この学校はこういう戦術でやったほうがいいんじゃない?」という提案をしてくれるので、僕らはそこに合わせて練習しています。戦術が学校ごとに違うので、そこがまた楽しい。
小塚 最初基礎練から始まって、そこではみんな同じメニューをこなすんです。練習試合では、コーチが学校ごとに声をかけてくれて「あのときガルシアがあそこにいたほうがよかったね」「天王寺はここでボールをもらえるようにしたほうがいい」とかアドバイスしてくれる。そうしているうちに、チームの色もだんだん出てきます。
下川 チームの特徴、不思議と被んないよね。それぞれ強い部分もあったり弱点もあったり。チームごとに戦術を考えるのは楽しいですね。
──練習はきついですか? 筋トレとか走り込みなどもするのでしょうか。
下川 それは個人に任せられていて、練習では技術面重視ですね。
小塚 最初はきつかったよね。
川島 筋肉がいい悲鳴をあげるんですよ(笑)。
下川 筋肉痛が来たときうれしいよね。筋トレを始めるとそうなる。「今日はここに効いてるな!」みたいな(笑)。
石井 筋トレ好きだなあ(笑)。
──普段の生活にもいい影響ありそうですね。
石井 試合では全5チームチームの総当たり戦をやったりするんですよ。休憩が1回しかなく4回連続で試合やることもあるので、試合をやればやるほど、自然に体力がついていくというか。
川島 木津くんも最初の試合とか、顔が真っ白でしたからね(笑)。
木津 「なんなんだこれは……」ってなって(笑)。最初の試合とか、誰とも目合わせられなかったし。それくらいしんどくて、視野が狭くなってて。
川島 それがもう、回を重ねていくうちに、すごい成長したよね!
木津 いつのまにか。まあ低血圧なんで、朝はだいたい、顔真っ白(笑)。
川島 でもだんだん慣れていったよね。
──1試合は何分なんですか?
小塚 公式ルールでは前半20分、後半20分で計40分あるんですけど、「フットサルボーイズ!!!!!」のイベントでは、前半7分、後半7分とかですね。
──それでも連続4試合は、めちゃくちゃきついですよね。
一同 きついです……。
下川 プロの試合では、確かに20分20分ですけど、交代要員がたくさんいますからね。「フットサルボーイズ!!!!!」は1チーム6人だから、1人しか交代要員がいない。その状態での7分7分は、公式以上にハードなんじゃないかなって(笑)。
小塚 プロの方も「7分出ずっぱりは、だいぶきついですよ」って言ってた(笑)。
アフレコ裏話 悔しくてブースで大の字になった蓮見役・木津
──最初の練習から今までを振り返ってみて、自身やメンバー、またチームがどんなふうに成長し変わっていったのか、どんな実感がありますか?
木津 めっちゃ仲良くなったんじゃないですか? 全部の学校の中で、たぶん一番仲良いですよ。いや絶対一番仲良い!
一同 (笑)。
木津 夜中に副キャプテン(天王寺役の川島)から連絡が来ますからね。
川島 ははは。電話しちゃうんですよ(笑)。
奥山 え、俺には1回もくれたことないよ?
石井 俺もないけどな!
下川 俺はあった(笑)。
奥山 何? 人選んでるの?(笑)
川島 違う! おいおい! これはちょっとあとで審議させてください(笑)。
──(笑)。ざっくりまとめると、仲が良くなってチームワークがよくなったと。やっぱり試合を通して距離がぐっと縮まるのでしょうか。
奥山 試合ももちろんですけど、我々は声優なので、役としてドラマや掛け合いを録っているときに近付けたなと思います。特に木津くんが声優初挑戦だったので、僕らに「ここどうするのがいいですか?」って聞いてくれたり、「こうしたほうがいいんじゃないの」ってアドバイスしたり。コロナ禍前だったので、その後に飲み会やったりもしていて。
川島 楽しかったね。2年前は行けましたもんね。
下川 木津くん、アフレコ途中で「無理だ!」って言ってスタジオで寝っ転がったことあったよね(笑)。
川島 だいぶ大の字だった(笑)。あれ伝説だと思う。
木津 ……床がすごいやわらかかった(笑)。
──なんでまた大の字に?
木津 いやもう、できない自分が悔しすぎて、アフレコブースの中で「もうわからない!」ってなっちゃって。みんな声優としてのキャリアがあるので、すごく上手なんですよ。それを聞いてたら、「ダメだ! 俺もっとがんばらなきゃ」ってなって。
奥山 でも俺らが言うのもあれだけど、木津くんは本当にすごい伸び代があって、その日のうちに上手になってたもんね。
小塚 その場でちゃんと修正できてたし。
石井 木津くんが出演した別作品のアニメも見たんですけど、マジでめちゃくちゃ良かったですよ。
木津 うれしいですね、皆さんにそう言ってもらえるのは。
他チームとの交流 他校にいる「推し」選手
──ほかのチームとの交流もありますか?
小塚 あんまりチームを意識せずにみんな仲良しですね。練習とかアフレコとか、その場にいる子たちとは帰りにご飯行ったりしていました。
奥山 あとはときどき、コーチがチームを混ぜて練習したりとかもあるしね。新鮮にできるからすごく楽しい。
石井 チーム間でアドバイスしあったりしてるしね。
奥山 ライバルですけど、みんなで高め合ってる感じしますね。
下川 みんな本当にいい人で。前は「イケメンでなおかつ性格がいい存在」っていないと思ってたんですよ(笑)。そしたらみんなイケメンで性格良くて、「えっ! ちょっとどこに非の打ちどころあんの?」みたいな(笑)。
川島 そういう人多すぎだよね!
下川 個人的な推し言っていい? 天ノ川学園のTAKAくん!
木津 個人的な推し?(笑)
川島 それはもう恋だよ(笑)。
下川 身長が高くて、足も長い。カッコよくて、スポーツも万能で性格もいい。「ちょっと分けて!」ってすごく思います。
木津 わかんないよ? めっちゃ家汚いかも。
一同 ははは(笑)。
奥山 スマホバキバキかもよ?(笑)
川島 めっちゃあら捜ししてるじゃん!
下川 いや、ああいうタイプは「逆にそれがかわいい」って思われちゃうから!
川島 何やってもOKになるわけね……。
下川 ずるいなって話です(笑)。
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