恐竜たちの会話だけで笑いをとるのは革新的(小峠)
──「ダイナ荘びより」で面白いと思ったシーンを教えていただけますか?
田中 普段は穏やかなティラノサウルスですけど、草食恐竜を見るとどうしても本能が目覚めてしまうところが好きですね。しかも残酷なシーンのはずなのに、あっさり表現してるのがこの作品ならではだなと思います(笑)。
小峠 ただ平和なだけじゃない、ちょっとブラックユーモアが入ってるのがいいですよね。
松重 結局、この物語の根底には“絶滅”というものが流れてるんだよね。絶滅しない体づくりに励んだり、業務用の冷凍庫に入ったり、恐竜たちがなんとか絶滅を回避しようとするさまをあくまでもユーモラスに描いているのが非常に面白いなと思います。
──ちなみに第7話で3匹が「絶滅する前にやりたいことリスト」を作るシーンがありますが、もしご自身が人類最後の日にしたいことを挙げるとするなら?
松重 僕はティラノと同じようにね、うまいものをいっぱい食べて死にたいなあ。
──松重さんは最近、甘いもの作りにハマっているそうですね。
松重 そう。だけど最後くらい自分が作ったものじゃなく、人が作ってくれた美味しいものを食べたいんです。
田中 じゃあ僕は松重さんが作ったシュークリームを食べますね。
松重 作んないよ! そんな極限のタイミングで。
小峠 僕は松重さんが作ったスイーツを商品化でもしましょうかね。
田中 発売までこぎつけられるといいなー。
──最後に、放送を楽しみにしている方々にメッセージをいただけますか?
小峠 恐竜のアニメや映画は今までいろいろありましたけど、恐竜たちの会話だけで笑いをとるっていう作品は革新的なんじゃないかなと。面白くてかわいいストーリーになっているので、ぜひ楽しんで観ていただきたいです。
田中 4コママンガのようなショートストーリーなので、短くて観やすいと思います。観ていくうちに、どんどんクセになっていってくれたらうれしいです。
松重 アニメ1話1話が非常に短いので、夜のひととき、ホッと一息つくときにこのショートストーリーで心を和ませていただけたらと思います。全26話で恐竜たちの運命がどうなるのか、僕たちもこれからの展開を楽しみにしています。